肋間神経痛の症状【背中・胸・肋骨の痛み】息苦しいことも?
背中や胸の痛みなど肋間神経痛の症状
肋間神経痛の症状の主なものは上半身の様々な部位に痛みが生ずるというものです。
痛みが発生する具体的な場所は背中・胸・肋骨などでそれ以外にもあるのです。
息苦しさを訴える人もいるようですが、これは肋間神経痛によるものなのでしょうか?
本記事では肋間神経痛の症状にはどのようなものがあるのか、また息苦しいと感じることはあるのかをお伝えしていきたいと思います。
肋間神経痛の症状では背中が痛む?
肋間神経痛の症状が出る部位は多岐にわたり背中に出る人もいます。
背中の痛みは胸が痛くなる人の次に多い症状でしょう。
理由は肋骨が背骨からきているためというシンプルなものです。
肋間神経の走行方向は背中からお腹のほうへ向かっているため、痛み始めが背中に出ることが多く症状が進行すると体の前の方が痛むようになります。
また、肋間神経痛の特徴は何らかの動作や姿勢をとったときに痛みが生じるものであり、背中の痛みが発生するのは咳やくしゃみをする・重いものを持ち上げる・深呼吸をする・椅子に座り続けた後に頭を動かすといった時が多いようです。
胸がチクチク痛む?
肋間神経痛で痛む個所はバラバラですが、胸の真ん中の部分や肋骨の下のあたりが痛むこともあります。
ここで痛みを感じる人は胸を広げる伸びの姿勢をとったり、深く深呼吸をしたり、後ろを振り向いたりすることで痛みが強くなるでしょう。
また、痛みの重さも人によっては様々でズキズキっと刺すような鋭い痛みを感じる人もいれば、チクチクした痛みと感じる人もいます。
ここで注意することが、胸の痛みが発生すると女性なら乳がんに間違われることが多い点です。
乳がんの場合は何らかの動作や姿勢にしなくても痛みが生じ、胸の形も変形することがあるため痛みだけで判断しないようにしましょう。
きちっと医師の診断を受けることが大切ですね。
脇腹が痛む?
脇腹が痛くなる理由は背骨や胸が痛くなる理由と同じで、違うのは障害が出ている神経の場所です。
脇腹が痛む時は脇のすぐ下よりも脇から4横指ほど下の部分に痛みが生じていることが多いと考えられます。
脇腹が痛む時は体をねじったり伸ばすといった動作になるので、動作による痛みがある場合はまず肋間神経痛を疑いましょう。
特に脇腹の痛みで間違いやすい症例はゴルフのスイングで脇腹をねじったりすることで起きる肉離れが多いでしょう。
肋骨が痛む?
肋間神経痛の症状は筋肉などの緊張で神経を圧迫したために起こる痛みのことで、ストレスを多く受けたりプレッシャーにさらされるようになってしまうと体が緊張状態になってしまい体が歪みやすくなります。
この状態でゆがみが大きくなると背骨が歪んでしまい肋骨の付近でヒリヒリシクシクとした痛みが発生するようになります。
つまり体のゆがみが背骨のゆがみにつながって、肋骨にまで影響すると思ってください。
そのため、治療法としてストレッチを行って背中・肩・首の筋肉のこりを解消することで姿勢が良くなり、肋骨の痛みからも解消されることが期待できます。
息苦しいこともある?
肋間神経痛は激しい痛みが伴うこともあるため、この症状が出ている時はうまく酸素を取り入れなくなってしまい呼吸困難になってしまうことがあります。
それ以外にも、胸部にある神経が炎症することで深呼吸をすると痛みが生じることがあり、深い呼吸ができなくなることがあります。
そうすると自然と呼吸が浅いものとなってしまい息苦しさに繋がることもあるようです。
簡単に言うと、肋間神経痛によって直接的に息が苦しくなるのではなく、肋間神経痛による痛みによって呼吸がしにくくなる可能性があるということです。
その他の肋間神経痛の症状の出る場所は?
肋間神経痛によって痛みが出る箇所は、主に背中・胸・脇腹といったところが主流になりますが、それ以外にも心臓や脇の下にも痛みを感じることがあります。
ここで感じる心臓の痛みは実はこれ、痛んでいるように感じているだけで実際に心臓が痛いわけではありません。
たしかに人は胸のあたりが痛んだ時は心臓の疾患を疑うことは当然のことですが、この肋間神経痛は狭心症や心筋梗塞のような病気ではなく、あくまでも身体の症状であるといことを認識していただきたいです。
そのため肋間神経痛の痛みが発生したとしても心臓による疾患ではないと認識して少しでも精神的なストレスを感じないようにしましょう。
肋間神経痛の原因について
この肋間神経痛の原因は主にストレス・デスクワーク・更年期障害・激しい運動といったところでしょう。
まず、ストレスについてですがストレスを溜め込んでいる人は絶えず体が緊張状態にあるのでどうしても肋間筋が凝り固まりやすくなります。
そのため肋間神経痛になりやすくなってしまうのです。
次にデスクワークについてですが、例えば仕事が主にパソコンを用いての作業となっていてひたすら画面を見る必要がある人は要注意となります。
こういう人は常に下を向いて背中が丸まっていることが多く肋間筋が凝り固まりやすいので、どうしても肋間神経痛になりやすくなります。
長時間デスクワークをする人やパソコン作業をする人は一定時間ごとに軽くストレッチをするようにしてください。
また、更年期障害に悩まされている人は自律神経機能が安定しなくなってしまうので、肋間神経痛を引き起こしやすくなってしまいます。
最後に激しい運動についてですが、こちらは適度な運動なら問題ないのですが激しい運動では筋肉の疲れの物質である乳酸をためている状態になってしまい、これが原因で肋間神経痛になることがあるようです。
対策について
肋間神経痛の対策並びに予防法は、まずビタミンBのB1・B2・B6・B12などの栄養をとることや適度な運動やストレッチをして筋肉のこりをとること、体が緊張しないように体を冷やさないようにすること、そしてストレスを溜めないようにすることでしょう。
まず、ビタミンは全身の血行を良くしてくれるため痛みやしびれの改善に有効ですのでビタミン剤以外では豚肉・アーモンド・川魚などの食品から摂取しましょう。
次にストレッチですが例えば肩甲骨を動かしたりしてコリをなくす運動を取り入れるようにしてください。
また、体が冷えてしまうと筋肉が緊張してしまうのでインナーを一枚追加したりして上半身の体幹部分を冷やさないようにしてください。
最後にストレスについてですが、これはとにかく自分に合ったストレス解消方法を身に付けるか自分の考え方を変えるしかないでしょう。
ストレスによる緊張状態からなるべく解放されるように努めてくださいね。
その他の肋間神経痛に関する内容につきまして、次のページも参考にしてください。
症状を緩和するツボは?
(http://jiritsuguide.com/improvement/tsubo_kensei.html)
肋間神経痛の症状を緩和するツボはいくつか紹介されておりますが、その中でも有名なのは肩部分にある肩井(けんせい)でしょう。
これは肩の骨で多少くぼんだ位置にり肩こり解消効果があるツボで日常的に刺激している人も多いでしょう。
肩や首がしんどいと感じると揉んでしまう場所なのでわかりやすいです。
それ以外には天宗や肩外兪が肋間神経痛に効果があると言われております。
天宗は肩甲骨の中央部分にあるくぼみで体が硬い人は一人では押せません。
誰かに手伝って貰いましょう。
肩外兪は肩甲骨がくの字に曲がっている部分の上にありますが、肩こりのツボとしても有名なので覚えておくといいでしょう。
肋間神経痛の症状等につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、背中や胸の痛みなど肋間神経痛の症状についてお伝えしてまいりました。
肋間神経痛による痛みが様々な場所で起こることが今回の記事でお伝えできたと思います。
特に注意するべきところは痛みの原因は非常に身近にあるものだということでしょう。
パソコンが普及して仕事でもデスクワークが増えている日本社会では非常に警戒する必要がある症状となっております。
自分はならないと思わないでデスクワークが多い人はストレッチを取り入れましょう。
今回のこの記事が肋間神経痛における参考の一つとして皆様のお役に立てれば幸いに思います。
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