サルコペニアの症状や原因・診断基準と治療法!予防法は?

サルコペニアの症状や原因・診断基準と治療法!予防法は?

サルコペニアにおける運動や栄養療法【ロコモ・フレイルとは?】

知名度はそこまで高くはない危険な病気というのは非常に豊富にあります。

その中の一つにサルコペニアと呼ばれるものがあるのです。

この病気の原因や詳しい症状、そして診断基準治療及び予防法ははたしてどのようなものなのでしょうか。

今回は、このサルコペニアについて触れてみたいと思います。


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サルコペニアとは?症状は?


サルコペニアとは筋肉量減少や身体能力の低下が主な症状です。

1989年にアーウィン・H・ローゼンバーグらによって提唱された病気の概念です。

つまり、筋肉量が減少しているのならサルコペニアと診断されるということです。

具体的には低筋肉量・低筋力・低身体機能になると考えてください。

筋肉量が低下すると身体能力が低下するので、怪我をする確率が増加します。

具体的には転んでしまう確率が上昇しますし、歩く機能も低下するので歩行速度も低下して走ると膝が痛くなるなどの症状も出るようになるでしょう。

冷え性にもなりやすくなって基礎代謝も低下しますので、疲労感や倦怠感を感じやすい体になってしまいます。

足の筋肉量が低下すると血流が悪くなるので血行不良となり栄養素が循環せず脳疲労も多く発生しやすくなるでしょう。

足の筋肉以外にも手の筋力も低下するので、握力ももちろん低下します。

握力低下を感じる場面としては、ペットボトルのキャップ等がなかなか開けられなくなるとかでしょうか。

サルコペニアの原因


筋力低下によって日常生活の細かい部分にまで悪影響をもたらすものなのですが、はたしてこの原因は何なのでしょうか。

実はこのサルコベニアには明確な分類わけが存在するのでそれを見ていただきたいです。

一次性サルコペニア:加齢以外に明らかな原因が無い、別名加齢性サルコペニア

二次性サルコペニア:不活発な生活スタイルや寝たきり及び無重力状態が原因のもの、活動に関連するサルコペニアとも呼ばれる

疾患に関連するサルコペニア:病気が原因で気力が低下した場合、心臓や肺そして肝臓などの重傷臓器不全や悪性腫瘍で発生

栄養に関連するサルコペニア:食欲不振や吸収不良によって発生、薬の副作用の可能性もある

また、幼少期においてタンパク質摂取量が少なくまともに筋肉形成ができていない場合も発症率が上がると言われておりますし、食生活が乱れていた人も発症する確率は上がるでしょう。

サルコペニアの診断基準


サルコペニアは高齢者で起こる確率の高い症候群です。

診断基準は筋肉量がどの程度まで低下したのかの確認となります。

具体的には握力や歩行速度の測定となるでしょう。

握力は男性が26kgで女性は18kg未満が該当となり、歩行速度が秒速0.8m以下が該当となります。

どちらか一方でも該当するとサルコペニアと考えられるといいでしょう。

筋肉量は人種によって差があるので欧州版とアジア版は基準値が異なるようです。

握力は欧州版のほうが高くなっております。

ちなみに、歩行速度の秒速0.8mとは青信号で横断歩道を渡りきれるかどうかを考えて出てきた数値となっており、これを下回っていると歩行者信号を渡るのも辛い状況ということになるでしょう。

エックス線を用いる検査方法で筋肉量を測定することもできるのですが、筋肉量測定法は普及しているわけではないと言われており、握力や歩行速度での診断が大切と考えることができます。

サルコペニアの治療

筋肉量が低下することで様々な支障が出るサルコペニアは放置するとまともに動けなくなるので私生活がままならなくなります。

そのため様々な角度から治療を施す必要があるのです。

運動療法


原因が加齢や運動不足によるものなら、意識して活動量を増やす必要があります。

無理に運動をしなさいと推奨されるわけではありませんが、栄養素を摂りながら活動量を増やすことを促されるでしょう。


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栄養療法


主原因が栄養不足の場合には栄養補給をしっかりと考えるためにも、食生活の見直しを指摘されるようになります。

特に、タンパク質不足が筋肉には非常に痛手になるので、タンパク質摂取量を具体的に指摘されるようになるでしょう。

具体的には納豆・牛乳・ツナ・鳥のささみが該当します。

薬物療法


筋肉でのタンパク質合成は他の栄養素が加わることで効率が上昇します。

その一つが必須アミノ酸であるロイシンです。

加齢が進むと成長ホルモンが不足するようにもなりますので、タンパク質合成の補助となるサプリメントや成長ホルモンの投与を行うこともあるのです。

サルコペニア肥満とは?


筋肉量が低下すると運動をすることでの負担が増えます。

運動をすることでの負担が増えると運動する気力が低下します。

そうなるとますます筋肉量が低下して太りやすくなるのです。

筋肉量が低下している状態での肥満を「サルコペニア肥満」と呼んでおり、BMIが25以上で筋肉率が22%未満の人は要注意と言われております。

BMIなどは簡単に計算できますし、筋肉量を測れる体脂肪計があれば筋肉率をチェックすることもできますが運動機能をチェックすることでもある程度見極められるので、そちらから判断することも可能です。

片足立ちで靴下がはけないとか、片足立ちで60秒キープができないとか、手を胸の前で組んだ状態で椅子に座って片足で立ちあがることができないという人は要注意の対象となります。

サルコペニアの予防方法


加齢を防ぐことはできませんが、筋肉量低下は病気が原因でもない限りある程度抑えることはできます。

そのため、筋肉量を意識した生活を続けるのが一番の予防法なのです。

具体的には、体重を管理して膝への負担を増やさないことでしょう。

膝への負担が増えると運動量が自然と減っていくのでしっかりとした体重管理が重要なのです。

それと合わせて食生活もタンパク質を摂取するスタイルに切り替えて、筋トレを含めた運動もこなすようにしてください。

日常生活においてエスカレーターばかりを使用しないで階段を使って地道に鍛えるのも有効です。

ロコモティブシンドロームとは?


ロコモティブシンドロームとは日本語で運動器症候群を意味しており、運動機能に障害が出てしまうことで正常に動けなくなってしまうことを意味しております。

歩けなくなる原因は様々でしょう。

筋肉が低下するとか、関節痛が酷いといった現象によって引き起こされるのですが日本整形外科学会が新たに提唱したものであり、日本人に警告を表す意味も込められているのです。

フレイルとは?


フレイルとは英語のFrailltyからきており、意味は老衰や虚弱です。

これは日本老年医学会が提唱した筋力低下による健康障害になりやすい状態のことでサルコペニアと考え方は非常に似通っております。

このフレイルの判断基準はサルコペニアと似ており、疲れやすくなったとか握力などの筋力が低下したとか、歩く速度が低下して身体活動量が低下したというものになります。

サルコペニアは加齢に伴う運動機能低下を意味しているのですが、フレイルよりもいくらか限定的な条件なのでフレイルの一種としてサルコペニアがあると考えられるでしょう。

サルコペニアの症状や原因・診断基準と治療法!予防法は?のまとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回はサルコペニアについてお伝えしてまいりました。

昔よりもデスクワークのような仕事が増加し、運動量が確実に減少している現代社会において、このサルコペニアやフレイルは気を付けるべき症候群と言えるでしょう。

老化が進むと筋肉量が低下してしまうのはやむを得ないことなので、意識していかにトレーニングと栄養管理ができるのかが重要になります。


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