大人の発達障害の診断チェック法!病院の探し方や治療法は?
発達障害の症状や仕事の考え方および周りの対応方法
発達障害は多くの方々に引き起っており、大人のになってからもしかしたら…という方もいらっしゃします。
気になる方においては診断チェック方法を確認したくなりますし、病院の探し方や治療方法も見つけたくなるでしょう。
本記事では大人の発達障害についてお伝えしたいと思います。
発達障害とは?
発達障害とは生まれつき脳機能に特有のハンデを背負っており、発達が正常にいかずに社会に適応することが困難な状態になってしまう障害のことです。
性格や環境によって人格が形成されて得意なことや不得意なことが形成されるのですが、考え方や感じ方がかなり異なるので独特な感性を持っており対人関係が苦手な人が多くなります。
そのため、学生時代はいやがらせをされた経験のある人も多いでしょう。
発達障害と一言で片づけられていますが、これには自閉症・アスペルガー症候群・その他の広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害などの様々な障害をすべて含めているものとなっており、見た目では判断することができません。
また、知的障害を伴わないことが多いため学校も通常通り卒業することができているのです。
基本的には先天性の特性であるため、発症するかどうかは人それぞれと言われております。
大人の発達障害の自己診断症状チェック法
発達障害でも種類があるため、どのような発達障害なのかを判別する必要があります。
例えば注意欠如多動性障害(ADHD)とアスペルガー症候群では違いがありますので、チェックリストの内容も変わってくるのです。
ADHDの場合は遅刻やうっかりミスが多くなりがちですが他の人の気持ちを汲み取る能力は人並みです。
ただ突然人の話に割り込む癖があります。
アスペルガー症候群の場合は他の人の気持ちを汲み取ることが苦手で怒らせることが多く対人関係が苦手です。
このように差があるので、それぞれ別個にチェックしていきましょう。
例えば、このサイト(http://www.kaien-lab.com/aboutdd/check/)のようにそれぞれの特性を別個に考えて当てはまるかをチェックするのが良いと思います。
ADHDの場合はこちら(http://www.adhd-navi.net/adult-adhd/check/index.html)のセルフチェックでもいいでしょう。
病院の探し方
発達障害において苦労する可能性が高いのが病院探しです。
昔はひたすら病院を渡り歩くといった行動が必要であり、探すのも一苦労だったのですが、今ではこのような発達障害専門サイト(http://www.rehab.go.jp/ddis/)があるので、そこから自分たちが住んでいる場所に近い「発達障害者支援センター」を調べて連絡し、最寄りの病院はどこにあるのかを教えてもらうといいでしょう。
病院では発達障害の診断を行っているところもありますが専門的な治療を行えるところは限られてくるので、それを知るためにも連絡することから始めてください。
ただし、病院の斡旋をすることはできないと言われる可能性もあるので「どんな病院があるのかを教えてもらいたい」と頼まれるといいでしょう。
そこで病院名が分かればその名前から検索をして電話番号などを入手し、予約を取ってください。
日本ではまだまだ対応できる病院は少ないようで、予約でいっぱいの病院もあります。
そのため、教えてもらう時には1ヶ所ではなく数ヶ所教えてもらって、その中でも最も早く診察してもらえるところに行くのがいいかと思います。
1ヶ月待ちとか2ヶ月待ちはよくあるとすら言われております。
急いで診てもらいたい人は数カ所の確認が必要でしょう。
治療方法について
治療方法はどのような発達障害なのかで変わってくるようですが、基本は心理教育と環境調整療法、そして薬物療法になるようです。
そのため第一段階の治療方法としては心の問題でもストレスによるものでもなく、親の教えが悪いのではないということを教えて、脳の問題だと理解させることが大切とのことでした。
その後は患者の脳の機能を回復させるために薬物療法を行うとのことですが、それはその人の症状に合わせて変更するとのことでした。
具体的にはうつ病に使う選択的セロトニン再取り込み阻害薬やてんかんの治療で使うバルプロ酸などです。
大人の発達障害は増加している?
現代社会では大人の発達障害も増えていっていると言われております。
ネット上でもそれらを示す記事がたまに出てきます。
これは個人的な見解ですが、発達障害という言葉が現代社会ではかなり浸透したことで、大人でも発達障害とはどのようなものなのかを理解するようになり、今まで発達障害と認識されなかった人たちが、最近は認識されるようになってきた為と推測しております。
今から20年程前は日本でも発達障害という言葉は浸透していませんでしたので、仮に発症者がいたとしても、病院を勧めることもなかったでしょうし、発覚することも少なかったでしょう。
今は、多くの人たちに広がっているので、実は発達障害だったという人が見つかっていると予想できます。
もちろん、今の環境の変化によって発症した人たちもいて、現実的に増加しているかもしれません。
女性の発達障害は見つけにくい?
発達障害は男性でも女性でもなってしまうものです。
一般的には女性よりも男性の方が多いのですが、女性でも苦しめられている人はいると認識してください。
しかし、女性の場合は発見がし難いと言われているのです。
その最大の理由が男性ほどの特徴が強く出てこないことにあるようです。
アスペルガー症候群になるとコミュニケーション能力が欠如して衝突が絶えない状態になるのですが、女性の場合は人間関係のちょっとした悩み程度として捉えられてしまって見過ごされることが多いとのことです。
また、コミュニケーション能力が男性の発達障害よりも圧倒的に高いと言われており、発症しているかどうかが判別しにくくなっているようです。
発達障害の方の仕事の考え方
発達障害の人は多くの仕事でトラブルを抱える確率が一般の方々よりもかなり高くなってしまいます。
そのため仕事がなかなか続かなくて職を転々としてしまうことが多くなるのです。
ある程度の適正は見出すことができるのですが、人間関係などは上手くいくのか予測することができないため仕事を選ぶのも大変でしょう。
選んではいけない仕事としては接客業や電話応対が多い業務などは対人関係が得意ではないため避けた方が良いとされています。
基本的に仕事で選ぶのは色々と条件が合わないものが多すぎるので、向いている仕事を探すよりも向いている社風や会社を探すことから始めたほうがいいかもしれません。
天職を見つけられる人はどんな人でも今の日本では1%もいないでしょう。
これは障害があるかなしかではなく、天職に出会える人自体が極端に少ないので運しだいというところも非常に強いのです。
周りの人たちの対応方法
発達障害の方も苦労することが多いかと思いますが、発達障害の人と接する方も負担を背負うことになるでしょう。
一番最初に大切なことは発達障害だということに気が付けるかどうかです。
発達障害の人は認めたがらないですが、認めないことで人とは違うという部分で板挟みになってしまうこともあります。
また、発達障害の人は注意されることが多い傾向があります。
特に対人関係が苦手で電話応対が不得意という人も多く、それを無理やり強制させるのは絶対に避けた方がいいです。
つまり、周りの人たちがどれだけ理解しているかどうかで大きく変わってくるのです。
そして、自分で考えて作業をする能力が欠如していることが多く、ある程度の指示をする必要があります。
また、その指示は明確にして分かりやすくかみ砕いた内容にしてください。
このようにある程度環境を整える必要がありますが、しっかりと付き合い方を理解して環境を整えられる部署や会社じゃないと対応は難しいでしょう。
大人の発達障害につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
発達障害に関しましては次のページも参考にしてください。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では大人の発達障害について考察を重ねてきました。
発達障害の人に対する理解度は日本では圧倒的に少ないと言えるでしょう。
一つのことに集中することで能力を発揮できる人が多いのですが、その一つのことだけを仕事として与えてくれる環境は非常に少ないです。
電話応対や接客応対が圧倒的に苦手な人が多いのですが、大抵これらの対応は「新人としての通過儀礼」となっているので避けることはできません。
そのため、会社を選ぶ時には「私は発達障害で対人対応が苦手です」とはっきりと言える状況にしたほうがいいと思います。
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