歯周病は歯磨きで治る?やり方は?ヨーグルトで磨く?
ヨーグルトなど歯磨きのやり方で歯周病は治る?
歯周病は一度発生したら治るまでの道のりが長く、粘り強く治療を含めたケアを行う必要があります。
ケアの方法としてヨーグルトを用いるなど、やり方により歯磨きが有効との意見があります。
本記事では歯周病は歯磨きで治るのかどうかを中心にお伝えしたいと思います。
歯周病とは?
歯周病という言葉を聞いたことがある日本人は非常に多いのではないでしょうか。
歯磨き粉のCMやマウスウォッシュのCMで頻繁に使われる言葉なので、殆どの方は一度は聞いたことがあることでしょう。
この歯周病は「細菌に感染してしまったために発生する炎症性疾患」のことで、口内環境が悪化し、歯と歯肉の境目の清掃がうまくいかずに歯石が溜まりに溜まって細菌が繁殖してしまうことで生じるものとなっております。
歯周病の説明の通り細菌感染が起こると炎症が発生して腫れが生じるのです。
ある程度進行すると歯周ポケットというものができるようになって歯の土台が溶けて動くようになり抜歯が必要になるでしょう。
口の中には500種類もの細菌が住んでいると言われているのでしっかりとしたケアを行わないと、いともたやすく細菌の影響を受けてしまうのです。
歯周病は歯磨きで治る?
歯周病にも段階があって抜歯が必要なレベルまで進行しているならば歯磨きでどうにかできる状況を通り越しております。
その前の、炎症が生じている段階ならば歯磨きでも治すことができるでしょう。
歯周病の原因となる歯垢をできる限り除去してしまえば歯周病の進行は一気に遅くなって炎症もほとんどなくなるはずです。
歯石も同様で歯石自体は悪さをしませんが、歯石によって生じる隙間から歯垢が状況を悪化させてしまうので歯石の除去も大切なものとなります。
歯周病がどの段階まで進んでいるかはプロである歯医者さんに診てもらうのが良いでしょう。
歯周病になる前段階であれば、しっかりとした歯磨きを行って口内環境を可能な限り清潔に保てば歯周病になる確率は減少するのです。
ただし、口内には細菌がたくさんいるので免疫力が低下しているとケアをしていたとしても悪化することがあると言われております。
従いまして、歯磨きのみしていれば全て防げるわけではないということも理解しておきましょう。
歯磨きのやり方は?
歯周病予防で大切なのは歯磨きなのですが、この歯磨きをしっかりできているかどうかは人によって大きく変わります。
大切なことは歯と歯茎の間をしっかり磨いて、自分に合った歯ブラシの持ち方を身につけ、ある程度柔らかめの歯ブラシを使うことでしょうか。
特に、歯周病予備軍の方は歯茎が腫れて痛みが生じている可能性も高いので、できる限り柔らかめのものを選ぶと良いです。
毛先も細いものの方がいいでしょう。
磨き方についてですが、強く磨きすぎないためにペンを持つようにやさしく手に取り、歯と歯肉の境目に斜め45度の角度で歯ブラシを当てて、歯1本分の幅で動かすようにし、裏側や奥歯もしっかり磨くようにしてください。
また、時間や回数についても諸説あるため具体的に定めるのは難しいですが、磨く回数は一日2回以上で必ず朝と夜に行い10分くらいかけてしっかり磨きましょう。
ヨーグルトで歯磨きすると効果的?
歯周病予防や歯周病治療に効果があると言われて騒がれているものの中にヨーグルト歯磨きなんてものがあります。
知らない人からすればいったい何のことかさっぱり理解できないでしょうし、効果があると思えないかと思います。
しかし、ヨーグルトの種類によっては歯周病菌を一気に減らす効果があるものも存在するので、そこからこの歯磨き方法が流行ったのでしょう。
実際に臨床試験を行っている結果もあり、その内容は「ロイテリ菌入りのヨーグルトを2週間摂取し続ける」といったものでした。
その結果、歯周病菌4種が約40~80%減少したというものすごいものだったのです。
それ以外にも病原性が高いジンジバリス菌を除去するLS1という乳酸菌も発見されたのでヨーグルトの効果はあながち無視できるものではありません。
ただし、これらのような特殊な乳酸菌が入っているヨーグルトでなければ効果はないので、ちゃんと調べずに選んだヨーグルトで歯磨きを試すのは止めたほうがいいでしょう。
歯磨きで血を出すと良い?
歯周病になってしまった場合、歯磨きを行う時に必ず血が出るという方が結構いらっしゃいます。
特に、歯周病患者や歯周病予備軍の方は歯茎が弱っているので歯茎を鍛える必要があります。
その方法が歯ブラシでのマッサージになるのですが、その時に血が出てしまうのです。
この出血に対する回答は賛否両論となっておりますが、ここで歯科医師の意見を尊重したいと思います。
その医師の回答では「歯ブラシを当てるだけで出血する歯茎は炎症が生じているもので、炎症を抑えるためには出血させた方が良い」とのことでした。
さらに「出血を恐れて放置すると歯茎の腫れが悪化してしまうので放置のほうが危険」とも説明されていたので、あまり恐れる必要はないようです。
ただし、わざと硬い歯ブラシで出血させるのは良くないと言われているので、いたずらに歯茎を傷つける行為は避けてください。
あくまで、柔らかい歯ブラシで歯茎を刺激するように磨きましょう。
あまりにも大量の血が出るのは問題ですが、恐れていては治療できないので、歯茎を鍛える意味も込めてマッサージを行い続けてください。
おすすめの歯磨き粉は?
まず大切なことは歯周病用に用意された歯磨き粉と一般的に用意されている歯磨き粉は成分が異なっていることが多いので、一緒くたに考えてはいけないということです。
歯周病予防を考えているのならば、しっかりと「歯周病に効果あり」とか「歯周病に効く」という記載があるものを選んでください。
ただし、歯周病のために作られた歯磨き粉にもかなりの種類があり、選ぶのもなかなか大変かもしれません。
いろんな方が効果があると解説している歯磨き粉を簡単に羅列すると「アセス」「システマEX」「シュミテクト」「デントヘルス」「コンクール・ジェルコートF」「ガム」といったところでしょうか。
これらの商品はamazonや楽天といった大手通販サイトでも高評価を受けている商品なので、自分に合ったものをこの中から選ぶのが正解といえるでしょう。
歯周病予防には電動歯ブラシがいい?
歯周病予防に用いる歯ブラシとして普通のものがいいのか電動がいいかについては100%こちらがいいと言いきれない状況のようです。
しっかりと口の中および歯を清潔に磨くことができれば問題ないということなのでしょう。
歯医者さんに電動歯ブラシの方がいいのか、という質問に対して「電動歯ブラシで四隅すべてを磨くのは難しいという人も多いので、歯肉のマッサージに電動歯ブラシを使って歯の隅々は通常の歯ブラシを使ったほうがいい」といった回答をしているところもあります。
つまり、どちらか一つにこだわるなということでしょう。
しかし、「電動歯ブラシのほうが1本1本の歯にあてるだけで丁寧な歯磨きを行うことが可能であり、超音波機能といった最新技術によって歯をきれいにする力が向上していることからもそちらのほうがいい」という意見を述べる方もいますので、意見はやはりばらばらのようです。
かかりつけの医師がいる方は個別にそちらの先生に聞いてみて、納得できればそちらを選択されると良いのではないかと思います。
歯医者さんで行う治療法は?
歯周病になっていない段階で歯医者で行う治療法はスケーラーを使って歯石やプラークの除去を行ったり、ルートプレーニングを行って歯のでこぼこを除去するといったものとなります。
ある程度症状が進行しているのなら歯周ポケットに溜まったプラークを除去するために歯肉を切開するフラップ手術を行ったり、あまりにも状況が悪化しているのならば抜歯を行ってしまうこともあるでしょう。
抜歯は最も状況が悪化してどうしようもなくなった場合の手段なので最悪のケースと言われておりますが、隣の歯にまで悪影響が出るなら抜歯する可能性が出てきてしまうのです。
歯周病に関しましては次のページも参考にしてください。
歯周病を予防する歯磨きにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
ハイライフグループ 保存版!歯周病を予防する正しい歯磨きと歯ブラシの選び方
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では歯周病は歯磨きで治すことができるのかを検討してきました。
歯周病も他の病気と一緒で段階があり、初期の炎症程度ならばしっかりとした歯磨きで症状の進行を抑えることができるということでした。
また、歯茎から血が出るのを恐れて放置したら悪化するとのことなので、柔らかい歯ブラシでしっかりと刺激をして炎症を抑えるようにしましょう。
歯周病は厄介なので、できる限り悪化しないようにケアを慎重に行う必要があります。
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