歯周病の予防法【歯磨き粉・食べ物・ガム・チョコレートなど】
歯磨き粉や食べ物など歯周病の予防法
歯周病は悪化すると次々と歯を抜く必要性が出てくるので、予防をする必要性が高いものとなっております。
その予防法としては歯磨き粉を選定したり、食べ物を選んだり、ガムを使ったり、チョコレートを利用するといったものがあります。
本記事では歯周病を予防する具体的な方法を中心にお伝えしたいと思います。
歯周病の予防法
おすすめの歯磨き粉は?
歯周病予防として歯磨き粉を選定することは大事なことと言えます。
実際に歯周病菌に効果的な成分はクロルヘキシジン・CPC・トリクロサン・IPMPといったものとなっております。
具体的にはフッ素配合をされており研磨剤も無配合な「システマSP-Tジェル」といったものや、「デンターシステマ」といったものが該当するでしょう。
あとは、「薬用ディープクリーン」といったものも良いでしょう。
先ほど紹介したものには効果的な成分がしっかり配合されているので歯周病には有効なものとなっているようです。
食べ物について
歯周病予防として良いのは体の抵抗力を高めてくれる食べ物でしょう。
特にビタミンCは歯茎の修復作用もあるので非常に役立つものとなっております。
従いまして、レモンやミカンといったビタミンCがたっぷり含まれているものは歯周病に効果ありと言えそうです。
それ以外にも、歯周病の増殖を防ぐ作用があるビタミンEを含む食べ物も効果的です。
これはアーモンドやピーナッツ、そして人参やカボチャといったものが該当します。
他にも同じ力があるのはビタミンB6が含まれているものでしょう。
これは鰹やサケやイワシといったものに含まれております。
あとは、歯についた汚れを落とす作用がある食物繊維が多いものもいいでしょう。
食物繊維が多ければ噛む回数も増えるので唾液が増えやすく、唾液には殺菌・抗菌作用があるので歯周病悪化を防ぎやすくなります。
食物繊維が多いのはレンコンやエノキや椎茸といったものです。
他には歯や骨を形成する力があるカルシウムもおすすめです。
これは乳製品や大豆に比較的多く含まれております。
ガムが良い?
虫歯予防や歯周病予防として効果的と言われているのがキシリトールが入っているガムを噛むことです。
まず、虫歯菌は糖分を利用して活発的に働きだすものなのです。
しかしキシリトールは普通の糖分とは異なり甘味を感じるものではありますが、虫歯菌を活発化させるものではありません。
なので、虫歯や歯周病の原因となるプラークを作り難いので安心して食べることができるのです。
また、キシリトールは虫歯菌が発生させる酸を抑える力があるので、虫歯予防に繋がると言われております。
さらにガムは噛み続けると唾液が大量に出されるようになるので、口内が除菌され、虫歯や歯周病になる確率を減らしてくれます。
チョコレートが有効?
甘さがたっぷりのチョコレートははっきり言って虫歯や歯周病の原因となりますが、カカオポリフェノールには抗酸化作用があるので、虫歯対策として効果があるものと言われております。
こういったことから、カカオ70%以上のチョコレートならば抗菌作用によって歯周病予防としては使えるのではないかという説が出てきているのです。
ただし、糖分が入っているものではありますので、チョコレートのみで歯周病を防ぐのは不可能でしょう。
なので、カカオ70%以上とは言え、食べられた場合はしっかりと歯磨きやマウスウォッシュを行うようにしてください。
マウスウォッシュ【デンタルリンス】は効果的?
マウスウォッシュは口臭の原因菌を除去する力もありますが、それ以外にも歯周病菌を殺菌して増殖させないようにする作用があります。
また、マウスウォッシュは液体のため、口の中全体を行き渡らせることが簡単にできるので、磨きにくい部分の歯周病菌も除去することができるのです。
しかし、このマウスウォッシュ単体では虫歯菌や歯周病菌を除去できないので、歯磨きを行ってから行うようにした方が良いです。
ブラッシングの代わりにはならないということを理解しておくといいでしょう。
ただし、使いすぎるとマウスウォッシュは必要な菌まで除去する可能性があると言われているので1日3回程度に使用頻度を抑えるようにした方がいいでしょう。
歯磨き法について
歯磨きを行う上で大切なことはプラークを取り除くことで、まずは自分に合った歯ブラシを見つけることから始めると良いでしょう。
特に、歯肉が腫れて歯を磨く時に痛みを感じるのなら柔らかいものを選ばれると良いと思います。
また、歯周病に既になってしまっている方はできる限り毛先が細いもののほうがいいでしょう。
歯周ポケットと呼ばれる部分や歯肉の境目まで丁寧に歯を磨いてください。
また、時間が無い方や歯磨きが苦手な方は電動歯ブラシを使うのもいいでしょう。
しかし、通常の形状の歯ブラシでは奥歯や親知らずを磨くことは困難なので、ワンタフトブラシ(歯ブラシの毛先が小さく一つにまとまったブラシ)を使って磨くといいでしょう。
また、1ヶ月に一回は歯ブラシを交換する事も大切で、強く磨きすぎないことも大切なこととなっております。
強く磨きすぎると歯の表面を傷つける可能性もありますし、毛先が曲がってしまってブラッシング効果を低下させてしまう可能性もあります。
ヨーグルトについて
ヨーグルト歯磨きというもので歯周病を防ぐ方法があると言われており、最近注目を集めているのです。
実際に乳酸菌の一種であるロイテリ菌には歯周病予防の効果があると言われており、広島大学大学院医歯薬学総合研究科の二川浩樹教授が実験をした結果、歯周病菌をかなり減らすことに成功しております。
それ以外にも病原性が高いジンジバリス菌を殺菌する乳酸菌のLS1というものもあるので、ヨーグルトで予防ができると言われているのです。
実際にヨーグルト歯磨きの方法は通常通り歯磨きを行った後に、ロイテリ菌やLS1が入ったヨーグルトで歯を磨いてすすがないといったものです。
歯や歯茎に乳酸菌を付けて歯周病菌を殺菌することが大切なので、実際に磨かれる際は、磨いた後はヨーグルトを吐き出すか飲み込みましょう。
すすぐ必要はありません。
歯医者に通うのがベスト?
一般的に歯周病は40歳前後から発症するものなので、30代になった方々は意識してケアをする必要があります。
歯周病の予防に関して色々と記載してきましたが最も高い確率でケア率を引き上げてくれる行為が歯科医院に通うことです。
歯医者通いをすれば、虫歯や歯周病の初期段階での発見率が非常に高まりますので、結果的に治療費や時間を節約することができます。
歯周病の厄介なところは、初期症状が全くなく診断を受けてもらうしか判明させる方法がないという点です。
なので、完璧に近い予防を行いたいという方は歯医者に通うのが最良となります。
もちろん、歯垢や歯石をためないように、しっかりと歯磨きをすることも重要ですし、口内環境を清潔にする努力も重要になります。
また、糖尿病になってしまうと歯周病の発症率がかなり上がるという嫌なデータもありますので、歯周病を予防するためには糖尿病予防をすることも重要となってきます。
糖尿病予防となると、日常生活や食生活の改善といった方向にお話が進みますので、予防のためにやることはかなり広がっていきます。
歯周病の予防で保険適用はできる?
歯周病の予防を歯医者で行う時は基本的に保険は適用されます。
例えば歯石除去や検査といったものには保険適用で3割負担にすることができるでしょう。
ただし、本格的な治療が必要になってしまった場合は、保険が適用しないものもあり自由診療で10万円以上かかることもあるので、予防で収まるようにしっかりとケアするようにしてください。
また、歯周病の治療が終わった後のメンテナンスも保険が適用されるようになるのですが、メンテナンス頻度が多いと保険適用でもそれなりの金額がかかるので、何はともあれ歯周病にならないよう努力しましょう。
歯周病に関しましては次のページも参考にしてください。
歯周病の予防につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では歯周病を予防する方法を中心にお伝え致しました。
歯周病は日本人の70%は原因菌に感染してなる可能性があると言われておりますが、しっかりとケアさえしておけば発症することはありません。
歯周病は虫歯よりもある意味厄介で、次々と歯を抜く必要すら出てきてしまうので、そうならないようにするためにも、歯磨き粉や歯ブラシそのものにもこだわりを持ってしっかりとケアをするようにしましょう。
歯周病になってからでは治療が本当に大変なので、本格的なケアを今からでも始めましょう。
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