対人恐怖症の治療は病院で入院?克服方法や期間・費用は?
入院など対人恐怖症の治療について
対人恐怖症は人間にとってある意味すごく身近にある病気と言ってもいいかもしれません。
そんな対人恐怖症の治療には病院で入院して克服する方法もあることをご存知でしたか?
今回は対人恐怖症の治療方法や克服方法にスポットを当てて紹介していきたいと思います。
対人恐怖症の治療は病院で行うのが良い?
対人恐怖症などのメンタルの病気でも病院での受診は効果が期待できると言われております。
対人恐怖症の症状がみられた方は「自分のメンタルはこんなに弱くない」とか「弱みを見せたくない」と考えてしまい受診を拒む傾向にあります。
しかし、対人恐怖症は病院で処方される薬がよく効いたり、受診することで症状が楽になるというケースもそれなりにあるのです。
ここで注意してほしいのはメンタルの病気であるため、担当医とは長く話すことになります。
もし相性が悪いと感じた場合は他の病院を探した方が良いでしょう。
対人恐怖症は治るまで時間がかかる病気であるため病院には何度か通院することになります。
ここで相性が悪かった場合、症状が悪化する危険があるため要注意です。
入院することもある?
対人恐怖症を治す方法として、通院する以外にも入院するとい手段もあります。
社会復帰が可能なレベルまで治療をする場合、一般的には2~3か月ほどの時間が必要であると言われております。
その他にも森田療法という日本独自の心理療法がありこの森田療法を約1カ月かけて管理された環境で治療に専念する方法もあります。
また、対人恐怖症の症状から逃れようとするあまりお酒に逃れる人もおります。
そうするとアルコール依存症などの別の症状に発展するケースがあります。
このアルコール依存症の症状も見られる場合は通院ではなく入院による管理された環境下で治療を行うといいでしょう。
治療期間と費用は?
対人恐怖症は人によって症状が異なり軽度な方も重度な方もいらっしゃいます。
また原因が明確にわかっている時もあれば、なかなか判断が付かない場合もあるのです。
そのため明確な治療期間の明言はできません。
人によっては通院することなく自力で克服する人もいらっしゃいますし、何年も通院していたとしても症状が改善に向かわない人もいます。
ここで気を付けるのは早く治したいと焦ってしまい結果的に悪化してしまうというケースもあるということです。
また対人恐怖症の治療費は病院によって異なってきますが、一回の通院で2,000~4,000円程となっております。
ただし医療機関以外のカウンセリングを受ける場合、健康保険が適用されない為1万円程かかる場合があります。
注意するべきことは病院によってはカウンセリングのみ健康保険が適用されない場合があるということです。
カウンセリングを受けたい場合は予め健康保険が適用されるか否かを電話にて確認されると良いでしょう。
自分でできる対人恐怖症の克服方法
対人恐怖症はメンタルの病気であるため、意識が変われば自分で克服できるケースも少なくありません。
対人恐怖症を自力で克服した方の中には「自分を好きになる」「プラス思考になる」ことを意識して治った方もいらっしゃいます。
自分を好きになるというのは、自分のいいところを探す・弱い自分を認める・自分自身を知る・人の為になると思うことを率先してする・自分に優しくする・自分をほめる・目標を持つといったことが考えられます。
プラス思考になるためには様々な手法がありますが、大切なことは自分の考えをよく理解してマイナスの思考を少しずつでもプラスに変えていくことでしょう。
カウンセリングは有効?
対人恐怖症において効果がある治療法の一つがカウンセリングです。
具体的には暴露法と言われている不安や恐怖と向き合って克服する方法、アクセプタンス・コミットメント・セラピーのような心理的柔軟性の向上を目指すためにネガティブな感情だけで判断しないでその感情がどうして発生しているのかを明確にしたうえで受け止める方法もあります。
精神的な部分が問題となっているのが対人恐怖症なので、海外から取り入れた知識が役に立たない部分もあるとのことですので、日本人には日本発案の「森田療法」の方が適切であるという意見もあります。
対人恐怖症を克服するための方法としてカウンセリングは有効ですが、医師やカウンセラーによってやり方及び取り組み方は異なるでしょう。
対人恐怖症でひきこもりになった場合の治療方法
対人恐怖症から引きこもりになることは非常に多くあります。
もともと対人恐怖症の原因は人間であるため人間とは関わり合いたくないと思うようになるためです。
この引きこもりになった場合の治療方法は最も話ができる人に相談することと、少しずつでもいいので意識を外に向けるようにして自分に対するマイナスイメージをプラスにもっていくことが考えられます。
マイナスの感情をコントロールするためにも食事を改善し脳内の神経伝達物質であるセロトニンを増やすことを意識するといいかもしれません。
このセロトニンは多いとマイナスの感情を抑えてくれるのですが、少ないとマイナスの感情が大きくなり対人恐怖症の発症以外にも重度うつ、摂食障害にも発展してしまいます。
具体的な食材は乳製品・大豆製品・魚類・ナッツ類などとなっております。
対人恐怖症は完治する?再発防止策は?
対人恐怖症は完治するものであるかと言われた場合、何とも言い難いものであると言えます。
外傷である場合は目に見えていることもあるので完治と判断するのも簡単ではあるのですが、対人恐怖症はメンタルの病気であるため何をもって完治と言えるのかがあやふやなところがあります。
基本的には人に対して大なり小なりの恐怖心があったとしても、そのことが気にならなければ完治したと判断できるのかと思います。
世の中には「全く人に恐怖を感じることはない」という人は反対に少ないと思いますが、そのことが気にならずに過ごしている人もたくさんいらっしゃいます。
こういった状態であれば完治とみなせるとしたら(みなせると思いますが)、十分完治すると言えるかと思います。
再発防止で大切なことは自分に自信を持つことです。
たとえ失敗をしてしまっても「この失敗は学びになったし、また次がある、大丈夫」という思考をもって「次また精一杯取り組もう」と切り替える思考をもつようにしましょう。
また相談できる友人や家族に何かあった場合すぐ思いを伝えることも大切になります。
対人恐怖症の症状について
最後に対人恐怖症の症状について触れておきましょう。
対人恐怖症には様々な症状があります。
あがり症、社会不安障害、異常なまでの劣等感、視線恐怖症など様々です。
このような症状を列挙されてもわかり難いと思いますので、もう少し具体的な例を記載していきます。
・何か重要な書類を書いている時に手が震える
・笑顔がひきつる
・お客との会話において異常に汗が出る
・会話の輪に入れない
・相手にバカにされていると思ってしまう
・目を合わせたくない
・人とすれ違うのも嫌だ
・レジで会計するだけで緊張する
・バスや電車などで人と近いことがつらい
・外出するという行為にストレスを感じる
・人と会話をするのが嫌だと思っている
一気に記載していきましたが、これでもほんの一部でしょう。
対人恐怖症につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
LITALICO 対人恐怖症(社交不安症)とは?症状や原因、治療法や仕事上での対策、日常生活での工夫まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は「対人恐怖症の治療は病院で入院?克服方法や期間・費用は?」と題しまして、対人恐怖症の治療方法について紹介してまいりました。
メンタルの病気であるため治療も独特であり、外傷や病気と違いなかなか他の人に理解されにくい対人恐怖症。
もし自分が対人恐怖症であるとわかった場合、大切なのは相談できる人がいるかどうかです。
怪我や病気なら外科や内科で治せますが、心はすぐには治せません。
人づきあいが苦手な人でも、心を許せる人が一人はいたりするケースが多いです。
その人との縁を決して切らないようにし、大切にしていってください。
そのような人はいないという方でも、カウンセリングを行っている先生を頼れば強い味方になったくれるはずです。
休日は基本的に人と会わないし会社の人間は全員嫌いという方でも、何でも相談できる人が一人でもいれば気もだいぶ楽になります。
対人恐怖症でお悩みの方の心に明りをともすきっかけになりましたら幸いに思います。
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