低血圧の人の運動は危険か!運動後低血圧とは?改善法は?
運動と低血圧との関係と低血圧の改善について
低血圧の人は運動をするのが何となくですが危険というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
傍から見ている人も運動をさせて大丈夫なのかと心配になってしまうかもしれません。
そのため運動が改善法だと言われても納得できないかもしれません。
本記事では低血圧の人の運動は危険なのかを中心に、運動後低血圧とはなんなのか?や改善法はあるのか?といった内容をお伝えします。
低血圧の人の運動は危険?
低血圧の人は筋力そのものが落ちていて体力が無いことが多いので、いきなり体全身を使うような激しい運動を行うのはやめるべきでしょう。
ですが、適度な運動を行わないと逆に低血圧は悪化するので軽いストレッチなどの運動をこつこつ行うようにしてください。
ある程度体が動くようになったらラジオ体操やウォーキングを行うのがいいでしょう。
それ以外では軽い腹筋や腕立て伏せなどの筋トレもいいですよ。
また、低血圧の人は下半身の筋力が特に低下している人も多いので、脚がどうも細くなりがちな人は下半身の筋力を平均レベルまで取り戻すことも行いましょう。
低血圧の症状が重くて立ってやるトレーニングがきつい場合は寝た姿勢や座ったままできるエクササイズを行ってください。
運動後低血圧とは?
低血圧の中でも運動後に急激に低血圧の症状が出るケースがあります。
これは運動後低血圧と呼ばれていて人によっては失神してしまう人もいるようです。
他にも症状はめまい・頭痛・吐き気といったところがあります。
どうしてこうなるのかというと、運動中は血圧維持のために心拍数を増加させて血液を送り出す動作をしているのですが運動が終わると心拍数が低下してしまいます。
これは普通の事なのですが、血管の拡張は運動後すぐはまだ収まらないため、血液が流れやすい状況が続いたままなので重力に従って血液が次々に下へ流れていってしまい脳がある上の方の血液が足りなくなってしまいます。
こうなると脳への血液が足りなくなってしまい低血圧の症状が発生するのです。
そうならないためにも運動直後の使った筋肉に溜まった血液を心臓に戻すため、クールダウン(身体を冷却して運動後に適した状態にする運動)を行う必要があるのです。
運動は低血圧改善法の1つ?
ある程度の筋力が無いと血液を送り出す力が弱まってしまい低血圧状態になる確率が上がってしまうので、運動によって筋肉を付ける必要があります。
特に重要なのが下半身の筋肉でこれが不足しているとどうしても低血圧になりがちになります。
もともと血液は筋肉が収縮する力で送り戻されるので血液が溜まりやすい下半身はある程度の筋肉が必要になるのです。
運動療法は即効性が無いので最初の方は実感がわかないでしょうが長く続けることで効果が現れるので、気長に根気よく続けることが大切です。
他でも記述しましたが軽めの筋トレでも構いません。
こういったことから運動は低血圧改善法の1つと言えるでしょう。
運動には制限が必要?
低血圧の症状が出ている人は適度な運動なら構いませんが、激しい運動をするのは止めたほうが良いです。
過激な運動をすると心臓の拍動が異常に速くなってしまい運動後に血圧が低下しやすくなってしまいます。
ある程度の負荷がある運動の後でも、頭がボーっとした状態が長く続いたり、集中力が持たなくなったり、吐き気や頭痛といった症状が出ている場合は運動後低血圧を引き起こしている可能性が高いため、必ずクールダウンをするか激しい運動は控えるようにしましょう。
低血圧は運動不足が原因とも言える?
遺伝的なものもあるため運動不足のみが原因ではありませんが、運動を全くしていないために筋力がほとんどついていないなら低血圧になりやすくなっているといっても過言ではないでしょう。
何度か記載していますが、運動不足というよりも筋力不足が低血圧の原因となるので、筋トレなどのトレーニングを全くしてなかったり、運動を全く行っていないと筋肉があまりない状態になってしまうので血液をしっかり送れなくなってしまい結果的に低血圧になりやすくなってしまうでしょう。
なので、低血圧を解消する方法としてインターネットやテレビなどで運動療法をすすめているのです。
もし運動もできないほどの筋力低下状態になっているのなら、リハビリセンターなどで低血圧トレーニングを行っているところがあるのでそのトレーニングを受けるのがいいのではないでしょうか。
低血圧の原因は?
低血圧の原因は確かに遺伝的な要因もありますが、それ以外にも自律神経系に乱れが出ていたり筋力が低下していることも原因となります。
特に健康に過ごしているのに低血圧の症状が多発する人は自律神経系の方になんらかのトラブルを抱えているケースが多いので、ストレスの溜めすぎ等の自律神経の乱れの原因を取り除いてください。
筋力の低下は今まで話した通り、血液を送り出す力が減少することを意味しているので、こちらも低血圧の症状が出やすくなってしまうでしょう。
生活習慣とも密接な関係があるので、夜型の人や不規則な睡眠時間、栄養の偏った食事をしている人は要注意です。
必ずバランスの整った食事をして生活のリズムを整えて自律神経を整えるようにしてください。
ストレッチは有効?その方法は?
低血圧の人の改善方法の一つにストレッチがあります。
意図的に体を動かすことで血行が促進されるので、朝のだるさ解消に繋がるのです。
この場合に実行して貰いたいストレッチは局所的なものではなく、全体的に体を動かすものがいいでしょう。
具体的には仰向けに寝っ転がった状態から、手足を真っ直ぐ伸ばし手は頭上に持っていって手を組み、5秒間程度伸ばしたら一気に脱力してください。
これを3回ほど繰り返すと眠気もかなり解消されることが期待できます。
腰の痛みがひどいという方は仰向けの状態から両膝をたてて、右肩が浮かないように左側に倒し、可能なところまで動かしたら左右反対の動作をするというものを繰り返してみましょう。
左右で1回として10回ほど行えば腰回りのストレッチになります。
両方とも寝ている状態から起きた瞬間にできますので、目覚めが良くなることが期待できます。
ぜひ毎日の習慣にしてみてください。
その他の改善法
自律神経を整えるためのストレスの軽減や生活習慣と食生活の改善、並びに筋力を一定に保つことが大切であると説明いたしました。
それ以外にも急に立ち上がる動作で立ちくらみが生じるなら、その動作の前に一拍置いて急な動作を行わないという工夫をしたり、下半身に血液が溜まらないようにするために弾力ストッキングを着用するというのも有効な手と言えるでしょう。
その他にも体内の水分が少なくなってしまうと血圧は低下しやすくなるので水分は一日に1.5リットル以上摂取するようにして、塩分も一日に10~12gを目安に摂取するようにしましょう。
塩分と聞くとどうしても摂りすぎはいけないと感じてしまいますが、塩分を摂取すると血液中のナトリウム濃度が上がるため血液水分量が増えてくれるので低血圧の症状が出にくくなります。
そのためある程度の塩分は積極的に摂るようにするといいでしょう。
また、血液の循環を良くするために入浴時間を長めにとるのも有効ですね。
低血圧につきまして、次のページも参考にしてください。
起立性低血圧の症状・原因・検査・診断・治療・予防について
低血圧の対策【食べ物・食事法・サプリメント・塩など】
低血圧の症状と原因【眠気・めまい・吐き気・頭痛・肩こり】
低血圧で朝や昼間に眠気やだるさを感じる原因は?改善法は?
低血圧の症状と原因・食事などの対策は?運動の効果は?
低血圧と運動のことにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
PeLuLu 低血圧を運動習慣で改善!オススメのエクササイズと注意点
最後に
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では低血圧の人の運動は危険なのか、運動後低血圧とはなんなのか、改善法はあるのかをお伝えしました。
低血圧の人ほどある程度の運動を行い筋肉を取り戻す必要があるということが分かりましたね。
それ以外にもある程度の水分摂取と塩分摂取も大切であるということが分かりました。
ですが、過度な運動は運動後低血圧を引き起こすので必ずクールダウンを行う必要があるということでしたね。
また、下半身は血が溜まりやすいので筋力をつける必要があるということでした。
本記事が低血圧における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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