腰痛の原因と治し方や筋トレや体操・湿布・コルセットなどの効果
腰痛の改善方法および筋トレ・体操・湿布などの効果について
腰痛で悩んでいる人は10人に1人くらいの割合でいると言われています。
また約9割の人が1生に1度は腰痛を経験すると言われています。
腰は字のごとく体の要です。
それだけに腰が痛いと日常生活がすごく辛くなってしまいます。
このページでは腰痛の治し方や筋トレ・体操・湿布・コルセットなどの効果を中心に記載したいと思います。
腰痛の原因
腰痛になるのには次の原因が考えられます。
腰の筋肉の状態が悪くなる
画像出典:http://homepage2.nifty.com/seki-seitaiin/raku/about/index.html
腰の筋肉に酸素や栄養が十分行き渡らず、また老廃物など疲労物質が蓄積することで、筋肉の状態が悪くなり痛みを生じます。
腰椎椎間板ヘルニア
画像出典:http://hirogon-honin.com/post_symptoms/post_symptoms-1524/
腰椎には5つの骨があり、その骨と骨の間には椎間板というクッションの役割を持つものがあります。
この椎間板があるおかげで私たちは体を前に倒したり後ろに反らしたりと色々な動作を行なうことができるようになっています。
そしてその椎間板の中にはゼリー状の髄核というものが入っているのですが、椎間板の外の殻が割れて、そこから髄核が飛び出し、背骨の中を通っている脊髄に触れることによって腰や足に痛みや痺れを感じるようになります。
そして、これを腰椎椎間板ヘルニアと言います。
脊柱間狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
画像出典:http://kawaikinkeitai.blog35.fc2.com/
背骨は首付近からお尻の上あたりまで椎骨と言われる骨が24本積みあがって構成されています。
椎骨の中心部には空間があり、この空間を脊柱間と言います。
脊柱間の中には脊髄という太い神経が通っています。
この脊柱間が狭くなることによって骨と脊髄が接触し、そのことで痛みや痺れといった症状が出てきます。
これを脊柱間狭窄症と言います。
代表的な症状として、少し歩くと足腰に痛みやしびれを感じて歩きにくくなったり、歩けなくなったりする間欠性跛行(かんけつせいはこう)があります。
脊柱間狭窄症に関しましては次のページを参考にしてください。
脊椎分離症(せきついぶんりしょう)
画像出典:http://nakatani-assist.com/
椎骨は前部分に椎体という骨があり、その後ろに椎弓という骨があります。
この2つの骨は本来繋がっているのですが、過度の負荷が腰にかかるなどで椎弓が折れ、2つの骨が分離してしまうことがあります。
この状態を脊椎分離症と言います。
通常の生活では自覚症状がないことも多いのですが、長時間の立ち仕事や、腰を反らせたり横に曲げたりした時に腰に痛みを感じる場合があります。
脊椎分離すべり症
画像出典:http://www.bliss-seitai.com/bunnrimoriguchi/
椎体と椎弓は繋がっていることで椎体は固定されていますが、分離することで前にすべり出すことがあります。
この状態を脊椎分離すべり症と言います。
このようになると脊柱間が狭くなり、腰の痛みの他に足に痛みやしびれなどが出る場合があります。
内臓体性反射
内臓の異常が他の部位に悪影響を与えるものです。
例えば十二指腸や膵臓、腎臓、大腸に異常があると腰痛が起こりやすくなります。
その他の原因
細菌感染やがん、臓器や血管などの病気が原因となり、腰痛を引き起こすこともあります。
従いまして腰に痛みを感じる場合は病気が潜んでいないか、念のために病院で診てもらうことも念頭に置いておくといいでしょう。
がんに関しましては次のページを参考にしてください。
腰の筋肉の状態が悪くなる原因
腰痛で悩む方のうち椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症、脊椎分離すべり症になっていない方も多数いらっしゃいます。
ではこの腰の筋肉の状態が悪くなって起こる腰痛の原因はいったい何なのでしょうか?
大きな原因は2つです。
1つは体の歪み、もう1つは自律神経の乱れです。
ではそれぞれの痛みに繋がる理由を説明したいと思います。
体に歪みがあると体中の筋肉に負担がかかります。
正確には比較的多く負担のかかる部分と比較的負担の小さい部分が出てきます。
当然のことながら、多く負担のかかる筋肉にはどんどん疲れが溜まっていきます。
すると筋肉の状態は悪くなり痛みが生じてしまいます。
もう一つの自律神経の乱れですが、自律神経は血行をコントロールしています。
自律神経の働きが悪くなると血行が悪くなります。
血液は栄養や酸素を体中の筋肉に運んでくれていますので、血行が悪くなると筋肉に十分な栄養や酸素が行き届かなくなりますし、血液は筋肉の活動によって生産された老廃物などを運び出してくれますが、この働きも悪くなります。
こうなると当然筋肉の状態は悪くなり、このような状態で少し強めの負担が腰にかかると痛みを生じるようになってしまいます。
坐骨神経痛で腰に痛みが出たりします。
坐骨神経痛につきましては次のページを参考にしてください。
ヘルニアや脊柱間狭窄症や分離症の原因
画像提供:http://cha-ganju.net/html/hernia.html
考えられる原因として骨や椎間板の老化がありますが大きな原因としては体の歪みが考えられます。
歪みによって日常生活において腰に負担が頻繁にかかり続け、その結果、椎間板にひびが入ったり、椎骨が変形したり、分離したりということが考えられます。
脊柱間狭窄症においては先天性のものもあります。
また脊椎分離症については日常生活の活動などで、腰に過重な負荷がかりすぎるような動作を行うことでも起きたりします。
体に歪みがあると、体の様々な部位に痛みが出やすくなります。
「腱鞘炎」「外反母趾」「足底筋膜炎」「鷲足炎」といった症状につきましては次のページを参考にしてください。
腰痛の治し方
では腰痛の治し方ですが、大きな原因として考えられる体の歪みと自律神経の働きを整えることが大切になります。
体の歪みを正す
体の歪みを正すことで、体全体のバランスが整い、今まで負担がかかり続けていた筋肉が負担から開放され痛みが緩和していくことが期待できます。
では体の歪みの正し方ですが、自分で体の歪みをチェックしたり、正したりする方法について紹介しているサイトがありますので、ご参考にしてみて頂ければと思います。
HelC(ヘルシー)自分でできる!ゆがみを治す体操 http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000453.html
その他、整体院やカイロプラクティック院で体の歪みのチェックや歪みを正す施術を行なっていますので、お近くにそのような施設があるようでしたら、一度受けてみられるのも良いかと思います。
自律神経の働きを整える
自律神経の働きが整うことで、血行が良くなります。
すると筋肉に栄養や酸素が十分行き渡るようになり、筋肉の老廃物もしっかりと筋肉の外に運び出されるようになります。
こうなることで、腰の痛みがなくなることが十分期待できます。
あと自律神経は内臓の働きもコントロールしており、内臓の調子も良くなることが考えられます。
先に記載した内臓体性反射によって腰痛が起こっている場合の痛みの解消にも繋がります。
では自分で自律神経の働きを整える方法ですが、
①ストレスの排除
②規則正しい生活を送る
③朝日を浴びる
④深呼吸をする
⑤リズム運動を行なうなどがあります。
詳細は次のページに記載していますので、ご参考にして頂ければと思います。
また整体院やカイロプラクティック院などで自律神経の働きを整える施術を行なっている施設もありますので、見つけられて利用してみるのも良いかと思います。
体の歪みを正すことも合わせて行なうことで腰痛を解消されている方がたくさんいらっしゃいます。
このような歪みを正すことと自律神経の働きを整えることで最も効果的なケースは腰の筋肉の状態が悪くなって腰痛を引き起こしている場合ですが、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症、脊椎分離症、脊椎分離すべり症と診断された方でも改善が期待できます。
それは
①体のバランスが整うことで、脊髄への刺激の加わり方が変わり痛みや痺れが解消される
②現実的には脊髄に椎間板内の髄核があたっていたり、骨が当たっていたりしていても、そのことによる痛みは僅かで、実際にはその周辺の筋肉に負担がかって痛みが強く出ているケースもあり、そのような場合、その負担が解消される
からです。
ちなみにレントゲンでは脊髄に髄核が当たっていたり、骨が当たっていることが確認されながらも、痛みや痺れといった症状は起きていないというケースもあるようです。
自律神経につきましては次のページも参考にしてください。
これって腰痛に効果があるの?
筋トレ
腰痛防止に筋トレは効果的です。
理由はご想像の通りかと思いますが、筋肉が鍛えられていた方が体を支える力が増したり、外部からかかる負担に、より耐えられるようになったりするからです。
腰痛に効果的なおすすめの筋トレは腹筋と背筋です。
前と後ろと拮抗し合うお互いの筋肉をバランス良く鍛えてあげるのがいいでしょう。
腹筋は腰への負担を考慮し、膝を曲げて上半身を起こすというやり方が良いでしょう。
背筋は基本的に足を誰かに支えてもらわないとできませんが、1人で行なう方法があります。
状態をそらし振り子のように頭の方を上げたり、足の方を上げたりを繰り返します(上の画像参照)。
3~4日に1回の間隔で(週に2回)行いましょう。
回数は最初は無理のない回数から始められるといいです。
5回を3セットくらいかは始められ、少しずつ回数を増やし背筋、腹筋それぞれ20回を3セットくらい行なえるようになって継続されると良いかと思います。
勿論、体力がついてきたらもう少し多くされても良いです。
更に筋肉が強くなるでしょう。
くれぐれも自分の筋肉のレベルに合わないハードなトレーニングをすると逆に痛める危険もあるので、自分の筋力に合わせ少しずつ回数を増やしていきましょう。
ちなみに筋トレはどちらかというと予防的な要素になります。
腹筋や背筋をされた時に痛みを感じられる場合は避けた方がいいです。
その場合は腰に痛みの感じないくらいの体操やウォーキングがいいでしょう。
ウォーキングなどの有酸素運動は血行を良くし、腰痛の解消にプラスに働きます。
効率的な筋力アップに関しましては次のページを参考にしてください。
体操やストレッチ
体操やストレッチは腰痛に効果的ですが、体の状態によって合うもの合わないものがありますので、種類によっては逆に痛みが出てきたり、もともとの痛みが強まったりすることもあります。
従いまして、腰痛の施術を受けられている場合はそちらの施設で指導を受けられるといいかと思います。
O脚が気になっている方は次のページを参考にしてください。
湿布
腰痛をはじめ筋肉に痛みがある場合、湿布を使われる人は多いことでしょう。
果たして湿布で腰痛は治るのか?ということですが、湿布では根本的には治らないと考えます。
一般的な湿布はその刺激によって痛みを感じにくくするものでありますので、湿布の刺激が無くなればまた痛みを感じてしまうことでしょう。
またこの刺激は自律神経の交感神経を緊張させます。
交感神経が緊張すると血管が収縮します。
つまり血行が悪くなります。
血行が悪くなると筋肉の状態が悪くなります。
こういったことから、湿布はおすすめできないのが当サイトでの見解です。
顎関節症が気になっている方は次のページを参考にしてください。
コルセット
腰痛が酷くて日常生活に支障が出る場合、コルセットを付けたりするかと思います。
コルセットは状態の悪い筋肉を支えてくれますので、かなり楽になると感じる方は多いと思います。
本当に辛い時はやむを得ませんが、腰の痛みが回復してきた後も継続して使うのはお勧めできません。
理由は腰の筋肉があまり使われなくなるので、弱くなってしまう恐れがあるからです。
するとコルセットが外せない体になってしまいます。
筋力が弱いと筋肉からの発熱量が少なくなりますので、冷えに繋がります。
冷えは病気の元です。
腰の状態が良くなってきたら少しずつでもコルセットを外す時間を増やしていき腰の様子を見ながら、早めにコルセットなしで過ごせるようにしていきましょう。
冷え性に関する内容につきましては次のページを参考にしてください。
腰痛で病院に行く場合は何科を受診?
腰痛は多くの方がお困りの症状ですが、意外と何科に行けばいいのか分からないという人も多いかと思います。
それもそのはずで、原因によって変わるので、この判断はなかなか難しく、腰が痛むというだけではどの科が100%良いと言えないとことろがあります。
骨や椎間板、関節や筋肉にダメージや異常が発生して腰痛が起きているという人は整形外科が良いでしょうし、胆嚢炎やすい臓炎などの内臓疾患が原因で腰痛が発生している場合は内科が良いでしょう。
また、心因性のもので腰痛を発症するケースもありますので、人によっては心療内科に行った方が良いかもしれません。
ぎっくり腰のように力を入れた瞬間に痛みが出たといった分かりやすいものだった場合は整形外科が良いでしょうし、腰痛にプラスして吐き気や発熱や腹部の痛みなどを併発している場合は血液検査や画像検査が必要になるケースも多いので内科に行った方がいいでしょう。
その他、腰痛に関する内容につきましては次のページを参考にしてください。
腰痛につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
腰痛の主な原因には腰の筋肉の状態が悪くなるものや腰椎椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、脊椎分離症、脊椎分離すべり症によるものなどがあります。
なぜこのような体の状態になるのかというと、大概の原因としては体の歪みや自律神経の働きの乱れがあります。
その他、稀に内臓疾患など病気が潜んでいる場合もありますので、単なる腰痛ではなさそうな場合は病院に行く必要があります。
一般的な腰痛の改善には体の歪みと自律神経の働きを整えることが効果的です。
整え方としては自分で整える方法もありますが、腰痛が改善されない場合は整体院やカイロプラクティック院といった施設を利用するもの良いでしょう。
腹筋や背筋などの筋トレは腰痛予防に効果的です。
但し筋トレで体に痛みを感じる場合は避けた方がいいでしょう。
体操やストレッチも腰痛に効果はありますが、体の状態などによって合う合わないがありますので、ちゃんとした指導者から指導を受けた方が良いです。
湿布はあまりお勧めはできず、コルセットは必要最低限の使用にし長期間使われないほうがいいでしょう。
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