急性胆嚢炎の症状や原因・治療法は?胆嚢ドレナージとは?

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急性胆嚢炎の症状や原因・治療法は?胆嚢ドレナージとは?

急性胆嚢炎の手術など治療や食事について

急性胆嚢炎はそこまで有名な病気ではありませんが、発症すると激しい痛みが生じる危険な病気です。

それ故、症状や原因の他、ドレナージといった治療方法はどのように行われるものなのかなど、この病気のことを知りたい方もいらっしゃいます。

本記事では急性胆嚢炎の症状や原因とともに治療法にも触れていこうと思います。


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急性胆嚢炎の症状

急性胆嚢炎の症状は胆嚢内に細菌が繁殖することで、炎症が発生して生じるもので、日本を代表するサッカー選手である中村俊輔選手もかかった病気となっております。

この急性胆嚢炎の症状は食後1時間後くらいからの激しい腹痛・高熱・悪寒・吐き気などを伴うといったものになります。

人によっては微熱で済む人もいるようですが、微熱から39℃の高熱が出る人もいるようです。

他には黄疸が生じて肌が黄色くなったり、食欲不振や倦怠感が生じることもあります。

このように目に見えて症状が出るのが急性胆嚢炎ですが、逆に急性ではなく慢性の場合は症状がそこまで激しくなく、ちょっとした腹痛程度で収まってしまい、気が付かないことが多いようです。

急性も慢性も胆嚢に炎症が生じるものではあるのですが、症状の出方が全く違うということをご認識頂けたらと思います。

原因について

細菌感染が原因でありますが、その細菌が生じるのは胆石ができてしまうことで胆管で詰まってしまい、腸内細菌などが感染するようになるのが主な原因のようです。

胆石ができてしまうと胆汁の流れが悪くなって胆嚢の血液循環も悪くなってしまうので、それも原因と言えるでしょう。

ちなみに、この胆石ができてしまう原因はコレステロールがもととなっているので、肥満体質で暴飲暴食が続いていたり、偏った食事が続いている人は要注意となるのです。

運動不足がある人も危険です。

胆汁の中にコレステロールが溜まりすぎると溶けなくなって固まってしまうので、石になってしまうとのことです。

逆に栄養が少なすぎてもビリルビン(赤血球中のヘモグロビンが壊れてできる色素)というものがカルシウムと結合してしまうことで石になってしまうことがあると言われております。

また、低確率ではありますが胆石が無い人でも胆嚢炎が発生するようですが、こちらは非常に稀な例と言われております。

他には、動脈硬化症・糖尿病・寄生虫などの感染・アレルギー反応・膵臓からの分泌される酵素の逆流等が原因となるとのことです。

 

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治療法は?

急性胆嚢炎の治療は抗生物質による治療を行うものと、ドレナージを行うもの、そして手術で胆嚢を除去するものの3種類となりますが、急性胆嚢炎になってしまった患者は胆石が生じている確率が非常に高いので、最終的には手術を行って胆嚢を除去するのが基本となっているようです。

胆嚢ドレナージも通常の手術と比べると傷跡も小さくて済むものなのですが、こちらも最終的に摘出されるのが基本となっており、やむを得ず手術を行えない人は胆嚢ドレナージが手術の代替となることもあるようです。

症状が軽いものだったのなら、入院した後に絶食し、点滴治療を行いつつ鼻を通して胃にチューブを入れて胃を空にします。

そこから抗生物質を投与して鎮痛薬も投与し治療する方法もあるでしょう。

色々な意見がありましたが、急性胆嚢炎の治療においての基本は胆嚢を摘出する腹腔鏡下胆嚢摘出術が一般的だと思われると良いでしょう。

胆嚢ドレナージとは?

胆嚢ドレナージとは直接体外から針を差し込んで溜まった胆汁を吸いだすといった方法となります。

急性胆嚢炎の場合は症状が重く、手術を行うにしても内科的治療を行うにしても胆石によってせき止められてしまった胆汁を除去しないと痛みが引かず症状が治まらないので、この「胆嚢ドレナージ」を最初に行うことになるようです。

この胆嚢ドレナージは内視鏡的ステント留置術や内視鏡的経鼻胆道ドレナージ、そして経皮的胆道ドレナージといった方法がありますが、主流となっているのが経皮的胆道ドレナージとなっております。

基本的な考え方は外から細い管状の針を刺して胆汁を除去することとなっているので、名前だけ覚えておけば十分ではないでしょうか。


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手術の方法は?

先に記載していますが、ある程度症状が進んでいる急性胆嚢炎の場合は手術が基本となりますが、その手術の方法は胆嚢の摘出となるようです。

その手術方法は腹腔鏡下胆嚢摘出術と呼ばれるもので、開腹手術と比べても痛みが少なく傷も小さいものとなっており、手術の翌日から食事ができる可能性のあるものとなっております。

大まかにやり方を説明するとお腹に1~2cm 程度の傷を数カ所つくって、二酸化炭素ガスでお腹を膨らまし、テレビモニターで様子を観察しつつ胆嚢を切除する方法です。

切除した胆嚢は作った傷口から取り出すことになります。

この手術は全身の状態が問題ない人が前提なので、全身状態が良くない人は手術を行うことはできないようです。

ちなみに、この手術は肺塞栓症や高炭酸ガス血症といった合併症を引き起こす可能性があるのが注意点のようです。

急性胆嚢炎を治すための入院期間は?

急性胆嚢炎の場合の入院期間はだいたい5日と言われており、手術費用は入院費を含めて5~6万円となっているようです。

手術難易度もそこまで高くなく、回復も早いようなので、入院したとしてもかなり早めに退院することができるようです。

基本的に、この病気は暴飲暴食や糖質や脂質の摂り過ぎが原因なので、発症しないようにまずは食生活の改善と、運動をできる限り実行するようにしましょう。

急性胆嚢炎を発症した時の食事は?

急性胆嚢炎は胆石ができてしまうことが原因なので、胆石ができてしまった食生活を改善することが必須となるのです。

そのため、治療後でもしばらくは脂質が少ないものを選ぶ必要があります。

実際にこの脂質摂取量は制限が付くことが多く1日30g以下に抑えるよう指示されることもあるでしょう。

具体的には、牛ロースや豚ロース、そして鶏肉の皮といった脂肪の多い食品は避けることになるでしょう。

他にも、ハムやソーセージといった加工品も禁止と言われますし、刺激物である香辛料やカフェイン、そして炭酸飲料も避けたほうが良いと言われております。

また、お酒が原因で発症した人は、禁酒が言い渡されるでしょう。

検査法について

急性胆嚢炎の場合は症状が重くなることが多く、医師の検診に加えて、エコーを用いた超音波検査やCT検査、MRI検査を行うのが基本となっております。

特に有効と言われているのがエコー検査とMRI検査で、80%以上がこれらの検査方法で発覚すると言われているのです。

ただし、MRI検査は救急現場において使えるものではないので、激痛が辛い急性胆嚢炎の場合は基本はエコー検査だと思っていただければいいでしょう。

また、これらの検査方法でも発覚しない場合は、内視鏡などを用いて直接胆管や胆嚢にチューブを挿入し確認することもあるようです。

急性胆嚢炎で死亡することもある?その割合は?

これはとあるサイトに記載してある死亡率を見てそこのデータから考えます。

そのサイト(http://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0000055)によると、急性胆嚢炎の死亡率はかなり低く、1%未満となっております。

ただし、75歳以上の高齢になると死亡する確率が高めとなっているので、やはり高齢者は発症させないことが大切であるということもよくわかります。

結論からすると死亡することは非常に少ないですが、体力が少ない高齢者が発症すると危なくなるケースもあるということです。

死亡率が低いということでそこまで恐れるべき病気ではないことがわかりますが、日本では発症者が増えているので用心はすべき病気と言えそうです。

 

慢性胆嚢炎につきましては次のページを参考にしてください。

慢性胆嚢炎の症状や診断法は?治療は薬や手術・食事?

 

急性胆嚢炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。

独立行政法人労働者健康安全機構 東北ろうさい病院  急性胆嚢炎

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事では急性胆嚢炎の対処法や症状について解説してまいりました。

この急性胆嚢炎は普段の食生活や運動不足から発症する確率が高まる、ある意味現代病みたいなものなので、普段から糖尿病といったものに気を付けてトレーニングを行っている方は発症率が低いものとなるのです。

逆に申し上げますと、食生活や体型を全く気にされていない方は、いつ発症するかわかりませんので、気を付けるようにしましょう。


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