メニエール病の薬の種類や副作用【アデホス・ステロイド等】
イソバオドなどメニエール病の薬の種類と副作用
多くの女性を苦しめるメニエール病ですが、アデホスやステロイドといった様々な種類の薬が開発されており、それぞれに特徴があるものとなっているのです。
薬を使うにあたっては副作用が気になるかもしれません。
本記事ではメニエール病における薬について触れたいと思います。
メニエール病の薬の種類と副作用について
若い女性がストレスや疲労によって引き起こされるめまいといった症状が主体の病気がメニエール病です。
原因は内耳のリンパが増えてしまうことにありますが、なぜそのようなことが起こるのかは分かっておりません。
この病気における薬は溜まってしまったリンパ水を減らす目的の薬や、内リンパ水が溜まってしまったことで末梢神経障害が発生しているので、その神経障害を取り除く薬、そして自律神経にも悪影響をもたらしていることが多いのでその自律神経症状を抑え込む薬などが投与されることになるでしょう。
他にも内耳の血液量を増加させる薬や血液の流れを促進させる薬がありますが、今まで挙げたものは、ほぼ副作用というものがあるのでその副作用もよく理解する必要があります。
そこで、ここから以下は、いくつかの薬の効果、副作用について一つずつ記載していきます。
メニエール病の薬について
アデホス
アデホスという薬がありますが、これには耳鳴りに効果があると記載されておらず何故処方されたのかわからない方もいると思われます。
しかし、このアデホスにはめまいに伴う頭痛などを改善する作用があるので、メニエール病に対抗する薬として用いられることがあるようです。
もともとアデホスは体内のエネルギーを蓄積して活性化させる作用があるのですが、その効果により、メニエール病以外にも心不全・慢性胃炎・調節性の眼精疲労などに用いられているようです。
副作用についてはまれに便秘・口内炎・耳鳴り・吐き気・食欲不振・胃腸障害を引き起こすようですが、かなり少ないとのことなので、過度な心配は不要でしょう。
ステロイド
メニエール病に対抗する方法としてステロイド剤を用いることがあります。
ステロイドは難聴の症状が強いという方にも処方される薬で、急速に難聴症状が進行している方にも処方されているようです。
副作用は糖尿病や胃潰瘍といった疾患が発生する可能性があるということでしょうか。
またステロイドを大量に投与してしまうと免疫反応を抑え込むようになってしまうので、感染症にかかってしまう確率が上がる点にも注意が必要です。
他には体の中で糖の利用を低下させる作用があるので、血糖値が下がりにくくなってしまうという点、カルシウムの吸収を抑え込んでしまったり、血液中の脂質合成や脂肪の合成を促進させてしまって動脈硬化を引き起こす可能性を高めてしまうこともあるようです。
このように内服薬のステロイドも副作用が色々とあるので、それを考慮しても症状を抑え込みたいケースに処方される薬と言えるでしょう。
メニレットゼリー
メニレットゼリーは浸透圧を利用して利尿を促進し、内リンパ水腫を小さくするのが目的のものです。
分類としてはイソソルビドに該当するようなので、こちらの名前の方を聞いたことがあるという人もいるでしょう。
これは利尿剤と考えていただくと解りやすいと思われますが、メニエール病の原因となる内リンパ水種に効果があるので、よく処方されるものなのです。
副作用としては発疹・紅斑・吐き気・悪心・下痢・嘔吐・食欲不振・不眠・頭痛などがありますが、重大なものだとアナフィラキシー様症状である呼吸困難や動悸などが起こることもあるので、薬を摂取してから何かおかしいと感じた場合はすぐに処方してもらった医師に相談するようにしましょう。
イソソルビド薬の記述を見てみると、副作用が発生する確率は5%以下という記載がありましたが、楽観視しないで発生したらすぐに対応できるようにしましょう。
イソバイド
イソバイドは先ほども少し触れましたが、利尿剤です。
イソソルビドとも呼ばれますが、この利尿作用をもたらす薬で目的としていることは内耳の内リンパ水腫を無くすためであり、身体の水分を減らすことで内耳にかかる圧や滞りを解消することが狙いなのです。
基本的にイソバイドは体内組織に溜まっている水分を血液に移動させる作用があるのですが、その作用は浸透圧を利用して行われているものであるため、浸透圧利尿薬とも呼ばれております。
ただし、この病気というのはいまだ原因不明なところが大きく、未解明な部分が多すぎることから100%効果があると言われている薬は存在しないとすら言われております。
この薬の副作用は下痢・嘔吐・不眠頭痛・発疹などがありますが、発生確率は低めなので副作用を過度に心配する必要は薄いと考えられます。
ただし、おかしいと思ったらすぐに診てもらうようにしましょう。
漢方薬
西洋医学では内耳に内リンパ液が溜まる内リンパ水腫という考え方が基本ではありますが、東洋医学では人体に溜まった水分が排出されないことが原因で、水毒が発生しているとか古い血液が体の中に溜まってしまって悪血になってしまっていることが原因と考えているようです。
そのため、これらの作用を抑えるための漢方を処方することになります。
具体的には利尿作用がありめまいに効果がある五苓散(ごれいさん)、水毒に効果がありめまいに効果がある半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)等が処方されることになるでしょう。
メチコバール
メチコバールはビタミンB12製剤で神経修復作用があり、神経細胞の代謝や前庭神経障害の改善作用を期待することができます。
ストレスによって神経に何らかの損傷が発生していると、このメニエール病は考えられているので、神経障害を取り除くことで改善することがあると考えられているようです。
自律神経を正常に保つ働きもあるので、そこから発生するめまいや耳鳴り対策にも効果があるようです。
また、この薬はビタミン12が主成分なので副作用はほとんどないといわれております。
1%以下の確率で食欲不振や下痢といった消化器官系の異常が出るようですが、過剰な心配は不要なようです。
その他のメニエール病の薬について
他にも感覚器官の治療に用いられる抗生物質を用いることもありますが、こちらは副作用が強いということで避けられることが多いとのことです。
その他には、ベタヒスチンメシル酸塩やジフェニドール塩酸塩、アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP)製剤等がありますが、めまいや耳鳴りを改善する薬となっております。
メニエール病はいまだわからないことが多いので薬の種類も多くなっており、対処法もいくつかあると考えられると良いでしょう。
メニエールにつきましては次のページも参考にしてください。
蝸牛型メニエール病の症状や原因・治療法は?完治する期間や再発は?
メニエール病につきましては、次のサイトを参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではメニエール病に対抗するために有効とされている薬を紹介してまいりました。
メニエール病はわからないことが多いため薬の種類も多くなっておりますが、この薬に関しては色々な議論が飛び交っており、一部の方々からは「効果があるか不明だから使わない方が良い」と否定的なものを掲げている方もいる状態なのです。
そのため、どの薬を信じたらいいのかわからない状況となっておりますが、医師の説明をしっかり聞いた上で信頼して治療を続けるしかないのではないかと思います。
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