メニエール病は治療薬が有効?病院での治療期間や費用は?
薬などメニエール病の治療法や期間について
めまいによってふらふらしてしまうメニエール病はどのようにしたら治せるのか今一つ分からないことも多いでしょう。
病院での治療においてはどのような薬が用いられるのか、また治療期間、費用といったものはどのようになっているのでしょうか?
本記事ではメニエール病の治療について考えていきます。
メニエール病は治療薬が有効?
メニエール病の治療は薬物療法が基本となります。
この病気の治療の目的は発作症状を緩和することと、再発予防も合わさっているので長期の通院が必須となるケースが多く、何度も病院に足を運ぶことになると思われます。
使われる可能性のある薬の種類は多く、抗めまい薬・自律神経調整薬・ビタミン剤・利尿剤・血流改善薬・炭酸水素ナトリウム・抗不安薬・精神安定剤など様々なものがあるのです。
メニエール病の症状が重い人は普通に食事もできず、薬を飲めない状態のこともありますので、その時は点滴などで対応することもあります。
また、慢性期の治療の場合は利尿剤を使って対応することが多いようですが、それに合わせてビタミン剤などが処方されることもあるとのことです。
ステロイドが効果的?
メニエール病の治療にステロイド薬を使うこともあります。
ステロイドは炎症症状を抑える作用があるので、神経や内耳の炎症を抑えてメニエール病の症状を抑えることが期待できるようです。
非常に効果は強力で飲むことで劇的に症状が変わる人もいますが、副作用が強いことから、長期間の使用を避ける医者が多く、最初の使用から2週間程度をかけて薬の量を減らしていくことになるようです。
長期使用は副作用が発生して太る・皮膚が薄くなる・筋力が低下する・高血糖になるといった症状が出る可能性があるので、慎重に使われるようです。
メニエール病の治療で病院に入院する事もある?
メニエール病で入院が必要な人というのは、それ以上の悪化を防ぐためには手術しか手段がない人や、薬で症状が治まらず入院した方が良いと判断された場合は、入院するケースもあります。
ですが、基本的な考え方は投薬治療とストレス解消にあります。
入院中の治療方法は主に点滴にて投薬を行うことになります。
この時に使われる薬は非常に幅広い用途に使われているステロイド薬のプレドニンやめまい症状を抑えて内耳の血行促進作用もあるメイロンになることが多いようです。
入院するほどに症状が重いという方は、めまい症状によって飲み薬も飲めない状態になっているので、他にも利尿剤を点滴されることもあるとのことです。
治療期間は?
メニエール病で入院した人たちはだいたい11日間程度で退院してはおりますが、これは完全に完治したわけではなく、ある程度症状が改善したことで家に帰ることができるようになったと考えることができます。
基本的に、この病気は3ヶ月から1年ほどの観察期間が設けられるようになるので、長期間の治療が基本なのです。
難聴症状と違って再発する確率がかなりあるので、経過観察が必須となります。
早期発見で即対応を行った人の場合は1ヶ月で完治するケースもありますが、素早く気が付ける人はそこまで多くないので、通院生活を3ヶ月は最低でも続けることになると考えた方が良いと思います。
治療費用は?
厚生労働省が調査して報告されている「医療給付実態調査」などのまとめたデータによると、メニエール病で入院した場合の1日当たりの治療費はだいたい2万4千円で、保険に入っているのなら3割負担となるのでだいたい7000円となります。
約11日間入院しているとのことなので、11日×7000円で、だいたい8万円はかかってしまうという目安になるかと思います。
1日あたりの入院費だけを見ると安いと感じてしまうかもしれませんが、入院期間が長ければ長いほど負担が大きくなるので、ここまで悪化する前に病院に行って投薬治療を素早く開始したほうが確実に安く済むことになります。
めまいや熱が出ても風邪と判断して風邪薬を服用してしまう方もいるようですが、それで治るものではないので、いつまでたっても治らないと思ったのならすぐに病院に行くようにしましょう。
特にメニエール病の検査での診断は色々と難しいことがあり一つの病院では気が付けないこともあるので、早めに見てもらった方が確実に良いと言えます。
何科を受診?
メニエール病は基本的には耳鼻科や耳鼻咽頭科に行くと良いでしょう。
メニエール病は内耳にできる内リンパ水種が溜まってしまうことが原因なので、要因は耳にあり、耳鼻科に行くことが基本となります。
しかし、メニエール病は初期症状としてめまいといったものがでるので、初期段階で病院に行くのなら、このめまい症状のうちにメニエール病だと気が付く必要があるのです。
この部分がよくネックとなってしまい、発見が遅れてしまうことが多々あります。
基本的に熱によるめまいとは違って、耳に異常が生じてしまっているめまいはぐるぐるとまわる激しいめまいなので、フラフラするというレベルではなく立っていることもつらい状態になってしまうのです。
つまり、このレベルのめまいを実感したのなら、耳に障害があるサインだとして、メニエール病と解っていなくても耳鼻科に行かれた方がいいでしょう。
耳鳴りや頭痛、軽い難聴、そして吐き気や冷や汗といった症状も出ているのなら風邪ではないと判断しましょう。
治療で注射する事もある?
メニエール病の治療の基本は投薬治療に加え家庭生活の改善です。
そのため点滴や注射といった対応は最小限に抑えられるように動く医師が多いようです。
しかし、既に述べさせて頂いている通り薬が飲めない状態の人、すなわちめまいが酷くて普通に食事ができないとか、飲み物を飲むことも困難な人には注射や点滴を用いて対応することがあると言われております。
つまり、注射は主体ではなく手段が限られた時に使われる手法の一つと捉えておけばよいでしょう。
基本は投薬治療です。
食事の注意点は?
メニエール病になってしまった方は食事の内容改善も言い渡されることになります。
なぜなら、血行不良の状態によって悪化することもあると考えられており、耳に酸素や栄養素が行渡りやすくする栄養は積極的に摂取する必要があるからです。
具体的には、野菜や豆類に多く含まれている食物繊維や、末梢神経の働きを助けてくれるビタミン系の補給を促されるでしょう。
ホルモンバランスの崩れから血行不良に繋がることも考えられているので、良質なアミノ酸から酵素を摂取することもすすめられることになると思います。
とにかく、栄養不足や肥満などの食事による悪影響は全ての病気に悪影響をもたらすので、偏った食事をしているのならその部分の改善から入る必要性が出てきます。
生活習慣で気を付けるべき点は?
メニエール病の症状を抑えるためには、過度なストレスや疲労を排除する必要があります。
そのため、治療時や予防にはこのストレスや疲労から解放される方法も検討しなければなりません。
これは薬でどうにかなる部分ではありませんので、生活習慣の改善が必須となるのです。
具体的には、働き方や休み方を見直し、生活習慣と食生活をしっかりと考え直して下さい。
睡眠不足によって疲労が抜けない状況もよろしくないので、しっかりと睡眠をとれる環境を作りましょう。
つまり、メニエール病における生活習慣で気をつけるべき点というのは、健康に近づけるような生活ができるかどうかと言うことです。
幼い頃から言われている早寝早起き、休むときは休むというスタイル、ストレスを減らすための趣味の時間を取るなどをどれだけできるのかが治療における鍵となってきます。
薬はあくまで症状を押さえ込むだけですので、メニエール病の治療にはどれだけストレスを解消し、生活習慣を正せるかが重要になってきます。
そのため、治療にかかる時間も人によって大きく異なるのです。
メニエールにつきましては次のページやサイトも参考にしてみてください。
蝸牛型メニエール病の症状や原因・治療法は?完治する期間や再発は?
井上耳鼻咽喉科 メニエール病について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではメニエール病の治療に関することを中心に触れてまいりました。
メニエール病はなかなか厄介な病気で発見が遅れることもあれば、発症したことに気が付かないことすらあります。
この病気はストレスが溜まっている人ほど発症しやすいものと言われているので、ある意味ストレス社会の現代病と言えるのではないでしょうか。
ストレスはいろんな病気を引き起こしますが、このような治療に時間を要する病気にもなり得るので、ストレスには十分気を付けねばなりません。
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