風疹の症状や感染経路は?抗体検査や予防接種・流行時期は?
風疹の流行時期や感染経路・抗体検査について
風疹の症状や流行時期について何となくですが聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
人間は流行して初めて予防策を考える傾向がある為、感染経路や抗体検査のことについて知らない方も多いかもしれません。
本記事では風疹の症状や感染経路について、抗体検査や予防接種・流行時期のことも含めてお伝えします
風疹とは
風疹は、ウイルス感染症の一種で別名「三日はしか」と呼ばれているものです。
感染力は麻疹や水疱瘡よりも弱いですが、それでもインフルエンザよりも圧倒的に強力であるため積極的な予防接種対策が行われていない時代は爆発的な流行を見せていました。
だいたい日本では、4~5年ごとに大規模な全国流行が起こっている傾向にあります。
今までの大流行によって男女幼児が定期接種の対象になったため、爆発的な感染は減りましたが、予防接種を行っていない大人の人はたくさんいるのでそちら側での感染は終息していません。
症状について
風疹は感染するとだいたい2~3週間ほど潜伏して、38℃前後の急な発熱と細かい発疹が出てきます。
この発疹は顔から始まって首にうつり最後は全身にあらわれるようになります。
また発熱の時期と同じか早い時期に耳の後ろと首のリンパ節が腫れるようになって小指くらいのこぶができるようになります。
それ以外には軽い咳や軽い喉の痛みといった症状も出てきますが、大人の場合は頭痛や腰痛が出てくる人もいます。
発病してから3日が峠となっていて4日目以降は症状が軽くなるのが一般的です。
しかし発熱や発疹の症状も大人の場合は重くなるケースが多々あり、3日ではなく1週間以上症状が続くこともあります。
感染経路について
風疹の感染経路は飛沫感染が一番多いです。
これは感染者の咳とくしゃみから出てきた飛沫に含まれているウイルスを他の人が鼻や口から吸いこむことで感染します。
飛距離はだいたい1~2mなので感染者の周囲2m以内は感染する可能性があると考えてください。
それ以外では風疹ウイルスを持った患者が他の人が触る物に触ったことで、そこから他の人がウイルスに付着したものを触って手に付けてしまい、その手を洗わないで食べ物を食べたりすることで感染する接触感染のパターンもあります。
稀にですが、感染したとしてもまったく症状が出ない不顕性感染となるケースもありますが、それでもウイルス自体は持っているので本人も感染していることに全く気が付けないことと周りの人も気が付けないことが相まって爆発的な感染が起こってしまうことがあります。
抗体検査について
風疹に対する抗体を持っているかの検査として、抗体検査を行うことがあります。
この抗体検査の目的は風疹抗体価が低いかどうかを確認し、低い人にはワクチン接種の促進を図るために行われているもので、一般的には費用が取られるものなのですが、一部の県では無料で実施しているところもあります。
ただし、無料で行っているところも市のホームページで確認したところ、期間が決まっているようなので、期間が終了した場合はどうなるのかまではわかりません。
インターネットにて抗体価検査料金を見てみたところ、約6000円くらいはしていたので無料で行えるところがあるなら無料で行った方が間違いなくいいです。
特に妊娠を希望している方はこの検査を必ず行って予防接種が必要かどうかを確認しておきましょう。
予防接種は2~3カ月くらいの避妊期間が必要となってしまうので、必要かどうかを確認できる抗体検査は重要になります。
予防接種について
風疹の予防接種はある時期を境目に子供のころに必ず行うようになっているため、平成7年以降に産まれた子供は高確率で予防接種が行われている可能性が高いです。
しかし、それ以前に産まれた人たちは予防接種を行っていない可能性が高いので予防接種が必須となっています。
自分が予防接種をしたかどうかがわからない人は母子手帳を確認して予防接種の記録を見るようにしましょう。
特に注意が必要なのが20~40代の男性で、ここに当てはまる人は発症確率が相当多いようです。
さらに注意が必要なのが、過去に発症したことがあるという人が勘違いしているケースで、「風疹ならかかったことがあるから大丈夫」と思っている人が実はそれは麻疹だったので気にしなくていいと思っていたら風疹にかかってしまったということもあります。
妊婦の風疹予防法
妊婦さんは予防接種を受けることができないので、もし風疹が大流行をしている時期に妊娠したらひたすら人込みを避けるしかありません。
前述したとおり感染しても全く症状が出ない人もいて、見た目だけでは分からないので、いつの間にか感染しているパターンがよくあるためです。
それ以外に防ぐ方法は同居している全ての人に予防接種をしてもらって感染しない環境を作ってもらうことです。
いくら自分が人込みに行かないように気を付けていたとしても、同居人が持ってきてしまっては防ぎようがありません。
そうならないためにも同居人には事情を説明して予防接種を受けてもらいましょう。
インフルエンザの予防接種につきましては次のページを参考にして下さい。
流行時期について
風疹の流行時期は4~5年周期と言われているので、それに従えばだいたいは予想できます。
また一般的に流行する時期は春から初夏にかけてと言われていますが、最近では冬にも流行することがあるので季節を絞るのは危険です。
妊婦さんが感染すると胎児に影響が出てしまうので、流行の時期になる前に必ず予防接種を行ってくださいね。
最悪の状況だとワクチンが不足することも考えられるので、大流行と予想がはっきり出る前に予防接種を終わらせるようにしましょう。
風疹につきまして、次のページも参考にしてください。
風疹の症状【子供・大人・妊婦・赤ちゃん】と感染経路
妊娠中に風疹!障害は?妊婦や夫の抗体検査や予防接種は?
風疹につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では風疹の症状や感染経路についてと、抗体検査や予防接種・流行時期のことも含めてお伝えしました。
風疹はこれといった特効薬がまだ誕生していないので、感染してしまった場合は対症療法に頼るしかありません。
しかし大人の場合は症状が重く出やすいため一人暮らしで感染してしまった場合は相当しんどい思いをすることになるでしょう。
そして大人の人たちの方が予防接種をしていないので感染しやすい状態と言えます。
そのため子供たちよりも余計に気を付ける必要があると言えるでしょう。
また、妊婦さんの場合は予防接種を受けることができないため同居人に予防接種を受けてもらって風疹の感染を防ぐ環境にすることを忘れないでください。
本記事が風疹における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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