はやり目の症状や潜伏期間と感染経路は?目薬はいつまで?
はやり目の潜伏期間と感染経路とその症状
はやり目という言葉を聞いたことはありますか?
これはウイルス性の流行性角結膜炎で気が付けば目ヤニが一杯で目が真っ赤!なんて状態になります。
本記事ではこのはやり目の症状や潜伏期間、感染経路や目薬の効き目について調べていこうと思います。
はやり目の症状
はやり目とは流行性角結膜炎のことでアデノウイルスというウイルスの感染が原因となります。
ポイントはウイルスの感染というところです。
お気づきになられたかもしれませんが、これは伝染します。
しかも高確率で伝染します。
大切なところなので二回記載しました。
症状は目ヤニが異常に増える・片目が発症した場合4~5日後にもう一方の目も発症する・視力が多少低下する・涙目になり瞼が腫れる・リンパ節が腫れる・痛みを感じる・目がかすむ・明かりがまぶしく感じる・結膜が充血するといったものがあります。
流行性角結膜炎は目ヤニが異常に出るのが特徴であり、何と朝起きたら目が開かないほどでてきます。
もしそんな症状が発生したら流行性角結膜炎を疑いましょう。
潜伏期間と感染経路は?
はやり目の潜伏期間は5~14日といわれております。
この潜伏期間を経て発症します。
感染してもすぐに発症するわけではなく目に異物感がある程度の違和感を覚える程度になるようです。
しかし潜伏期間が終わると目ヤニが多くなり、強い痒みが発生して結膜炎などの症状がでてきます。
結膜炎につきましては次のページをご参照ください。
感染経路についてですが基本的には接触感染になります。
空気感染はしません。
感染経路の基本は患者の目→患者の手→患者が触った何か→他の人の手→他の人の目というのが一般的です。
前述したとおり感染力が非常に強いため一人でも感染者がいた場合一気に拡大しやすいです。
危険なのはプールや共用の道具・タオル・雑巾等がある場所になります。
つまり学校やスイミングスクール、会社になります。
消毒方法について
はやり目は人→物→人と感染するものであるため、感染者が触った可能性のあるすべての物を消毒する必要があります。
タオルや衣服などの場合は56℃以上5分の熱消毒をしてください。
熱消毒ができないものは家庭用塩素系漂白剤や市販の70%アルコール液を用いて消毒をしてください。
もちろん消毒を行う人も感染に気を付ける必要があるため、使い捨ての手袋を用いるか、よく手洗いをするようにしてください。
普通の洗濯くらいではアデノウイルスは死滅しない点に注意してください。
治療法について
ここまで読んでいただいている中、大変申し訳ないですが、治療法はないんです……
体内に抗体ができて自然治癒するのを待つしか方法がありません。
この病気は必ず治るものであるため治るのを待ちましょう。
どういうことかというとウイルスに効く薬が現代医療でも見つかってないということなのです。
そのために患者は抵抗力を高めて休息を充分に取ることが大切になります。
治らないことが解っていたとしても必ず眼科に行くことが大切で、抗菌剤や消炎剤を処方してくれます。
これは、はやり目の合併症である角膜炎を予防するためです。
目薬は市販のもので大丈夫?
はやり目の症状が出た場合、一刻も早く病院に行き症状を確定してもらうのが一番なのですが、どうしても忙しくてすぐ病院にいくのは無理という方もなかにはいらっしゃるでしょう。
そこで考えられるのが市販の目薬です。
市販の目薬は非常にお手軽にどこでも買えるので入手も簡単ですが、目の病気が疑われる場合にも使えるか?と言われると正直微妙であるとしか言えません。
眼科を受診して自分の症状が何かをはっきりしてもらい症状にあったものを処方してもらうのがやはり一番になります。
市販の目薬でも結膜炎の悪化・長期化の原因となる物質を目から洗い流す効果が期待できるため、はやり目に対して全く効果が無いというわけではないです。
目薬はいつまで続けるか?
前述したとおりウイルスを殺す方法はないのですが、処方される目薬には二次感染を防ぐ抗菌目薬や炎症を抑えて重症化を防ぐ弱いステロイド目薬があります。
この目薬の目的は記載している通り二次的な悪化を防ぐのが目的です。
処方される目薬を使う期間はだいたい2週間くらいになると思いますが、目の充血が治まったからといって勝手に使用を止めるのは危険です。
必ず医師と相談して使用を止めても大丈夫かを確認しましょう。
後遺症には注意が必要?
結膜炎でもアレルギー性のものや細菌性のものは後遺症が残ることはほとんどありません。
しかしはやり目などのウイルス性の場合は後遺症が残る可能性があります。
具体的には角膜に濁りが発生する場合があり、これを角膜混濁といい視力に影響します。
光が反射しているように見えたり、様々なものがみづらくなるこの角膜混濁は抗炎症作用の点眼薬を用いて治療を行います。
その治療は長期化することが多く、治るまでの期間は数カ月~1年以上かかると言われております
はやり目の時の保育園は出席停止?
最初の方に記載したとおり、はやり目は非常に感染力が高いウイルス性の結膜炎です。
感染力が強いということは公共の場に行くことは基本的に不可になります。
つまり、学校への出席は停止になるんです。
実はこれ法律で禁止されているのです。
この法は学校保険安全法というものでそこに感染症を起こした児童は出席停止にするという旨が記載されております。
感染症とはインフルエンザが有名ですが、このはやり目はそれと同じ感染症という扱いになるのです。
この項のテーマである保育園はもちろん幼稚園でも同じで出席停止です。
目の病気では、はやり目以外でも急性出血性結膜炎も同じ扱いになります。
ここで聡い人はすぐに気が付いたと思います。
まだ会社はどうなのかはお伝えしていませんね。
はやり目に感染した時に会社勤めの社会人はどうしたらいいのかというと、これは会社によって異なります。
法によって禁止はされていないので会社に判断をゆだねる形になります。
たとえ医者から「会社にはいくな」と言われても会社から「いいから出ろ」と言われたら出るしかありません。
その場合は他の人にうつさないように注意しましょう。
流行時期と予防法について
はやり目の原因となるアデノウイルスが流行する時期は基本的にはプールが盛んに開かれる夏場が多いのですが、近年では季節に関係なく患者が増えているという報告もありますので、常に警戒しているほうがいいでしょう。
1度感染すると1~2週間も潜伏期間がありますので、気が付いたらほかの人たちに移している可能性もあるのです。
感染力が強いはやり目なので、潜伏期間中に移してしまうのを防ぐことは難しいでしょう。
予防方法はやはりきれいな環境にいることと、感染をしないような行動をすることです。
具体的には、帰ってきたら必ず手洗いを丁寧に行うとか、タオルは他の人と共有しないとか、手をふくのはタオルではなくペーパータオルを用いるとか、洗濯物は分けて洗うようにするとか、免疫力を低下させないように体力低下に気を付けるとか、食器は煮沸消毒をして清潔にするなどいろんなことが予防となってきます。
感染してしまった人は他の人たちに移さないようにするためにも、目に触れた後は必ず手洗いをするといった配慮も必要になるでしょう。
はやり目につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
「はやり目の症状や潜伏期間と感染経路は?目薬はいつまで?」と題しまして、はやり目についてお伝え致しました。
感染力が高く他の人にうつりやすいこのはやり目、もし感染してしまった場合、学生さんなら法律で決まっているため必ず休みましょう!
たかが結膜炎ということで病院にもいかず普通に学校に行ったら実は、はやり目で爆発的に感染が広まってしまった、なんていったら目も当てられません。
もし社会人の方が感染してしまったら………会社に温情があるのかどうかに委ねましょう。
休めるなら症状が治るまで休むのがいいのですが、その時は有給休暇を使うことになりますので、残りの有給数に気を付けてください。
今回のこの記事により、はやり目のことへの理解を深めていただけたとしたら幸いに思います。
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