ヘルペスの症状【唇・鼻・喉・口内・目・お腹】と治療法
唇・鼻・喉などヘルペスの症状について
症状が鼻や喉や唇にでるヘルペスは結構いろんな人が発症している病気ですが、放置していれば自然と治ることも多いので全く気にしていない人も多いのではないでしょうか?
しかしそのまま放置しすぎていると危険かもしれませんよ?
本記事では様々な部位で出るヘルペスの症状についてと治療法をお伝えします。
ヘルペスの症状
各部位別のヘルペスの症状について記載していきます。
唇
唇のヘルペスの症状は赤く腫れあがって水ぶくれが発生し、かゆみやほてりを伴うことがあります。
基本的に初めて唇にヘルペスができた人は大きな水ぶくれができやすく、何度も再発している人は水ぶくれが小さくなる傾向にあります。
この水膨れはウイルスが大量に中に入っているので、触れるのは非常に危険です。
傷を負った皮膚や粘膜が触れてしまうと感染してしまい、指や手にヘルペスの症状が出るようになってしまいます。
一般的にこの水膨れは一か所に出やすいものですが、稀に比較的小さなみずぶくれが合わさることで大きくなることもあります。
水膨れができたとしても1~2週間が経過すれば、やがて乾燥してかさぶたになりますので決してこの水ぶくれはいじらないようにしてくださいね。
鼻
ヘルペスは陰部や唇周りに出ることが多いのですが、鼻の周りにできることもあります。
ヘルペスの症状はどこで出てきたとしても基本的には同じで、水ぶくれができて痒みや痛みといった症状を伴うことになります。
また、鼻の周りと記載しましたが稀に鼻の中にできることもあるので非常に厄介です。
ヘルペスは自然治癒することが多いのですが、鼻の中にできてしまうと非常に違和感が強いので早めに抗ウイルス薬を処方してもらい服用するのが良いでしょう。
ヘルペスの治療には薬を服用し続けることが大切になりますので、症状が無くなったからと言って処方された薬を自己判断で飲むのをストップするのは良くありません。
喉
口角や鼻の周り以外に咽頭のまわりにヘルペスができることがあります。
この喉にできるヘルペスで特に危険なのが生後6カ月~3歳くらいの幼児で、一見ただの口内炎に見えるのですが高熱や痛みを伴うことがあり、酷い状態になると食事をまともに摂ることすらできなくなる場合があります。
症状は38度以上の高熱が出て、水ぶくれができて痛みを伴うことになるでしょう。
もともと抵抗力が低い子供は大人よりも重い症状が出やすいので、たかがヘルペスと思って放置するのは危険です。
唾液や食べ物を飲み込むことすらできない痛みがある場合は最悪入院する必要すら出てきてしまうので、早急に治療を行う必要があります。
口内
咽頭のまわりにヘルペスがでるように、口の中でもヘルペスが出ることがあります。
ヘルペス性の口内炎は喉の周りにできるヘルペスと同じで発熱といった症状の他に飲み込むときに痛みが発生することがあります。
注意点としては口内が不衛生な状態になるとヘルペスの症状が悪化して回復が遅くなってしまうことがあるので、必ず口内炎の薬を処方してもらうようにしてください。
それ以外ではしっかりと栄養を摂ってよく休むようにしてくださいね。
ヘルペスは抵抗力が低下することで発症する病気であるので、自分自身が健康体になることが一番の特効薬となります。
目
ヘルペスウイルスが目の角膜に悪さをすることがあります。
これを通称角膜ヘルペスと言います。
そもそも角膜は内皮・実質・上皮の3つの層に分けられており、ウイルスが暴れる場所によって上皮型と実質型に分けられるのです。
まず実質型だった場合は黒目が白くなって角膜に炎症が発生します。
この黒目が白くなる現象は円く濁って見えることから円板状角膜炎という名前がついております。
次に上皮型は角膜の一番外側でヘルペスウイルスが感染している状態で、木の枝のように潰瘍が広がっていくのが特徴です。
そのため樹枝状角膜炎という名前が付いています。
それぞれ目に異物感を感じたり、充血が生じるほかに視界がぼやけたり視力が低下することもありますので早めの治療を推奨します。
お腹
お腹にヘルペスが発症した場合は体の左右どちらかに神経に沿って帯状に広がることが多いでしょう。
これは「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」というものです。
この帯状疱疹になってしまうと、激痛が発生したり衣服がこすれるだけで痛みが生じるようになるので、なかなかにしんどいです。
さらに、倦怠感や発熱の症状が加わることもあるので、消耗戦のようになってしまいます。
もともと抵抗力が低下すると発症しやすいものではありますが、加齢によって免疫力が低下することでも発症するので、お年を召した方も十分注意が必要です。
原因について
ヘルペスのそもそもの原因は単純ヘルペスウイルスに感染することで発症することになります。
この感染率は日本人では単純ヘルペスウイルス1型は約70~80%、2型は約2~10%と言われていて高確率で感染しています(帯状疱疹の場合は帯状疱疹ウイルス)。
しかし、これらのウイルスは感染しただけでは発症せずただひたすら神経細胞の中で生き続けます。
そこで患者が弱っていたり抵抗力が落ちていたりすると感染していたヘルペスウイルスが暴れ始めるようになります。
つまり何らかの形で抵抗力が低下する(つまり免疫力が弱まる)ことが引き金になるということですね。
治療法について
現時点ではウイルスを消滅させる薬はないため、ウイルスの増殖を防いでこれ以上悪化しないようにしてから治療を行います。
使う薬は抗ウイルス薬になり役目はウイルス増殖の制御です。
この薬は飲み薬であったり軟膏やクリームのような塗り薬の場合もあるでしょう。
帯状疱疹の場合も同じで抗ウイルス薬を用いて増殖を防ぎます。
これは早い段階で治療すれば悪化を抑えることができ、皮膚や神経へのダメージも減らすことができるので早めにお医者さんの受診を受けましょう。
また、痛みが酷い時は鎮痛薬を用いることがありますので、その場合は医師に相談するようにしてください。
ヘルペスにつきましては次のページも参考にして下さい。
ヘルペスの原因【口角や唇など顔・手指・陰部】はストレス?
口唇ヘルペスはうつる?早く治すには病院で治療?市販薬は?/a>
目のヘルペスは失明の危険がある?頭痛など症状や治し方は?/a>
ヘルペス脳炎の治療後の後遺症は性格変化?原因や診断法は?/a>
ヘルペスにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は様々な部位で出るヘルペスの症状についてと治療法をお伝えしました。
ヘルペスは陰部や口の周りで発生することが多いので、その部分でしか発症しないと思っていた方も多かったかもしれませんが、様々な部位で発症することがあるのです。
さらに、ヘルペスになって発症した水ぶくれの中には非常に大量にウイルスが入っているので直接手で触って他の体の部位に触ってしまった場合、ウイルスが別の場所に飛び火してしまうこともあります。
再発率も高く非常に厄介な病気なので、再発しないように抵抗力を下げない生活をするようにしましょう。
本記事がヘルペスに対する参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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