飛蚊症と網膜剥離の症状の違いは?それらの原因はストレス?
飛蚊症と網膜剥離の症状とストレスなど原因
飛蚊症と網膜剥離について何となくは理解していても、明確な症状の違いを理解している人は少ないのではないでしょうか?
また、どちらも原因は何か?となると、何となくストレスや目への衝撃が関わっていそうと考えている方も多いかもしれませんが、明確に分かっている人は少ないでしょう。
本記事では飛蚊症と網膜剥離の違いや原因について記載したいと思います。
飛蚊症と網膜剥離の症状の違いは?
飛蚊症と網膜剥離にはいくつかの違いがありますが、分かりやすいものとしては見え方の違いになるかと思います。
まず飛蚊症は黒い点のようなものや虫っぽいものが見えるようになってしまうもので、眼球を動かしたとしてもずっとついてまわって見えてしまいます。
網膜剥離の見え方は視野の欠けが発生したり、視野の上部にカーテンがかかっているように見えてきます。
それ以外にも目を動かす時にフラッシュ(光)を見たかのような状態になることもあります。
そして網膜剥離になると視力低下も引き起こすこともあるので、その点も違いと言えるでしょう。
飛蚊症と網膜剥離の症状は似ている部分もあり、勘違いされることも多いのですが網膜剥離は急激に悪化して様々な症状を引き起こすので、網膜剥離の可能性を感じた場合はできる限り早めに病院で診てもらった方が良いでしょう。
飛蚊症や網膜剥離の原因はストレス?
飛蚊症や網膜剥離の大きな原因となるのがストレスです。
ストレスが大きくなると活性酸素が多くなるので硝子体の組織が劣化しやすく飛蚊症や網膜剥離の発生確率が高まると言われております。
ストレスは万病のもととなっていますが、目にも悪影響を及ぼす可能性のあるものとなっているのです。
ただし、この活性酸素はストレス以外にも増えていってしまうので、食生活を改善して抗酸化作用があるものをできる限り摂取してストレスによる悪影響を減らすようにした方が良いでしょう。
人間はストレスを受けることでこのストレスに対抗するために「副腎皮質ホルモン」が分泌されるようになっているのですが、その時に活性酸素もつくられてしまうので、できる限りストレスは溜めないことが重要と言えるのです。
このストレスはビタミンCでやわらげることができるので、ストレスがひどいと感じた方は積極的にビタミンCを摂取すると良いでしょう。
ちなみに、活性酸素はストレス以外にも紫外線・喫煙・大気汚染・過度な糖分・激しすぎる運動で増加するので、できる限り増やさないよう努力してください。
飛蚊症から網膜剥離になる確率は?
飛蚊症から網膜剥離になる確率はその飛蚊症がどのような状態で引き起こされているかによるでしょう。
基本的に硝子体が収縮することで老廃物が付着して黒い線や点が見えるものであれば、検査をする必要はありますが放っておいても問題とならないことが多いです。
飛蚊症は、軽度なら網膜剥離を引き起こす確率は低いのです。
問題となるのは、後部硝子体剥離・光視症・硝子体虚脱・星状硝子症・閃輝性硝子体融解などの病気が原因だったケースです。
例えば後部硝子体剥離によって飛蚊症が発生している人は、20%の確率で網膜剥離を引き起こすと言われております。
それぞれの検査方法は?
基本的に飛蚊症や網膜剥離は外観から観察しただけでは分かりません。
そのため眼科に行ったとしても、眼底鏡を用いた眼底検査といったちょっと特殊な検査を行う必要があるのです。
もう少し具体的に解説すると、目薬を点眼した後30分ほど放置して、検査椅子に仰向けになって眼球内部を観察することになるでしょう。
問題となるのはこの時に用いた目薬は4時間ぐらい瞳孔が開いた状態になって、ものが見にくくなる状態になってしまいます。
なので、車での帰宅は行ってはいけないこととなるようです。
この検査の段階で網膜剥離が発覚したならば、手術が必要な状態かどうかを確認して、すぐに治療を開始することもあるでしょう。
網膜剥離の治療法は?
網膜剥離の治療法の基本は手術となっていますが、この手術内容は進行度や場所によって変わります。
まず網膜に小さい穴が出ている状態、網膜裂孔の状態ならばレーザー治療の一種である網膜光凝固術や網膜冷凍凝固術を行うことになりますが、これは大きな手術ではないので眼球のダメージが少なく日帰りも可能なものとなっております。
ある程度症状が進行している場合は硝子体手術や網膜復位術といったものが行われるでしょう。
まず硝子体手術とは硝子体を取り除いて穴の周辺部分をレーザー治療をして、ガスやシリコンオイルを眼球内に注入する手術となっております。
次に網膜復位術とは、裂孔が生じている部分の周りを冷却か高熱処理を行って網膜をくっつける手術です。
他にも細いシリコン製のひもを使う経強膜バックリング法という手術方法があります。
これらの治療において術後が最も良いのはレーザー治療によるもので、すぐに帰宅することができるありがたいものとなっております。
他の手術は2週間程度の入院が必要で負担が大きいものとなっているので、できればレーザー治療で終わらせたいものです。
網膜剥離の手術後に飛蚊症が出ることもある?
網膜剥離の手術後に飛蚊症の症状が出て、患者を非常に不安にさせることがあります。
この飛蚊症が手術をして3ヶ月以内に発生しているのなら、目の負担を少なくすることで症状が出なくなることがあるのですが、3カ月以上たってもこの飛蚊症の症状が治まらないなら再び剥離が発生している可能性があるので、もう一度検査してもらったほうがいいでしょう。
網膜剥離の症状は一気に進行することが多いので、見え方がおかしいと感じたら必ず眼底検査をしてもらうようにしましょう。
例え網膜剥離が生じていたとしても初期段階ならレーザー治療で回復する可能性があるので、早めの治療を心がけた方が良いと思います。
飛蚊症と光視症の違いは?
光視症は、後部硝子体剥離を起こすことで発症するものと言われており、悪化すると網膜が剥がれていくものとなっております。
この光視症の見え方は、稲妻のような光が見えるようになったり線香花火のような光が見えるようになります。
基本的にこの時見える光の色は白なのですが場合によってはオレンジ・黄色・赤といったものが見える時もあるようです。
さらに、光視症にかかれば網膜裂孔を併発している可能性が高いので要注意と言えるでしょう。
これらの症状を見ると分かるように、飛蚊症とは見え方が異なりさらに網膜剥離になる確率も高いので危険性で言えば光視症の方が高いと言えるのではないかと思います。
ちなみに、共通点としては検査方法が同じということでしょう。
この光視症も眼底検査によって判明するので、見え方にちょっとでも違和感が感じた方は眼底検査をしてもらうようにしましょう。
飛蚊症につきましては次のページも参考にしてください。
飛蚊症と網膜剥離につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 飛蚊症と網膜剥離
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では飛蚊症と網膜剥離の違いについて記載いたしました。
飛蚊症と網膜剥離は発症してしまったら両方とも厄介なものとなってきますが、網膜剥離ならばすぐに手術を行えば簡単に済ませられる可能性が高いです。
とは言え、発症する事さえなければ手術する必要はないので原因となる活性酸素をできる限り増やさないように努めて、抗酸化作用があるものを摂取するようにしてください。
特に、現代社会はパソコンやスマホといった目を酷使するものがたくさんあるので、昔の人よりも目の病気になる確率は高いです。
皆さん気を付けましょう。
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