川崎病の再発する確率や年齢・原因・予防法は?後遺症は出やすい?
川崎病の再発率や後遺症・予防について
川崎病は再発する可能性があると言われていますが、もし再発するものだった場合、年齢はいくつくらいが多いのか、確率はどのくらいなのか、原因は何なのか、後遺症が出やすくなったりしないかなど、色々気になる所があるかと思います。
本記事では川崎病の再発する確率や年齢・原因・予防法について、後遺症は出やすいのかどうかを中心に検証します。
川崎病の再発する確率は?
川崎病は0〜8歳がよく発症する病気となっており、その中でも8割が5歳未満の幼児に感染する病気となっております。
過去のデータでは9-11ヶ月の乳児の患者が最も多いというものが出ており、男女比率は約1.3対1で男児のほうが多いようです。
原因がいまだにわかっていないこの川崎病ですが、なぜかアメリカでは発症例が年間3000-5000例程度で日本と比べると10分の1に過ぎない状態となっています。
そんな川崎病ですが再発する可能性はあります。
実際に2015年9月に公表された「第23回川崎病全国調査成績」によると男性が4.4%、女性が3.9%の割合で再発した方がいるようです。
この再発率もなぜか昔よりも増加傾向にあるようなので、一度かかったからと言って油断してはいけないということでしょう。
再発しやすい年齢は?
再発しやすい年齢は基本的に発症しやすい0〜8歳と考えておくといいでしょう。
先にも記載していますが、再発する確率は2015年9月に公表された「第23回川崎病全国調査成績」では男性が4.4%、女性が3.9%の割合になっていて、過去の記録よりも増加傾向にあります。
また、その中でも再発率が高いのが6歳までの幼児となっており、その中でさらに稀な人は2回以上の再発が発生することもあるようです。
再発しやすい時期は、約半数が1年以内となっているので発症して治ったからと言って油断してはいけません。
原因は?
もともとどうして発症するかも定かではないので、再発する原因もはっきりとしたものはそこまで出てきておりません。
今のところ言われているのは初回の発病した時に冠状動脈の障害が出たかどうか、そしてグロブリンを多量に投与しているかどうか、また発症した時の年齢が低いかどうかということです。
これらの要因に当てはまっている人は発症する確率が高めになると言われています。
予防法は?
川崎病は原因がはっきりわかっていないので、明確な予防方法はありません。
今のところ有力な説は病原体の感染となってはいるのですが、あくまで有力な説と言われているだけなので解っているわけではないのです。
その他にも遺伝的要因が強いという考えがもとになっている「遺伝子説」もあります。
しかし、これらの説だけでは予防策が打てません。
しかし、後遺症が残っている方は生活習慣病にならないようにして動脈硬化や血管の老化を防ぐ必要があります。
それ以外にできることとしては定期的に病院で検査を受けるようにすることでしょう。
特にエコーや心電図などの検査は受けるようにしてください。
川崎病の再発は後遺症の確率を高める?
後遺症が残りやすいのは診断が遅れて治療の開始も遅れ、合併症を引き起こしてしまった場合です。
不全型川崎病の場合は症状が軽く見えてしまって気が付かないことがよくあります。
そうなると治療開始が遅れて合併症が起こってしまう可能性があります。
この合併症は心臓の冠動脈にコブができるというものです。
この冠動脈にコブは治療を行った後にも残ることがあり、心臓の血管に何らかの障害が発生し続けるようになってしまいます。
これを「冠動脈障害」と呼びます。
この後遺症が残るかどうかは病気の発生回数とも結びついているので、再発してしまった場合は後遺症が残る確率も高いと考えられるでしょう。
特に、再発することを知らない場合は治療が遅れてしまうケースもあるので、後遺症が発生しやすいと言えるかもしれません。
大人になってからも再発する?
極めてまれなケースですが大人になってから再発するケースもあります。
子供の場合は発疹・発熱といった症状で済むことも多いですが、大人の場合は胸の激痛が感じるようになったり、最悪の場合心臓発作を起こすこともあるでしょう。
それだけ聞くと怖いと感じてしまうかもしれませんが、基本的に確率は非常に低いので「再発したらどうしたらいいのだろうか」と心配するよりも、日々の生活習慣を正すことを気にしたほうがいいでしょう。
なぜなら川崎病になってしまうと心臓の冠状動脈が硬化するリスクがあるので動脈硬化になりやすいと言われているからです。
そのため、過去に川崎病になったことがある方は生活習慣病には特に気を付ける必要があります。
川崎病に関しましては次のページも参考にしてください。
川崎病につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
国立循環器病研究センター 循環器情報サービス 川崎病のはなし
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では川崎病の再発する確率や年齢・原因・予防法について、後遺症は出やすいのかどうかを中心に検証しました。
川崎病は幼児が発症しやすい病気ですが、その中でも低確率で再発をしてしまい、さらに低確率で2回以上再発するということでした。
また、極めてまれに大人になってから再発するケースもあり、その場合は重症化することもあるということです。
基本的に、原因がはっきりしていない病気なので予防するのが難しい病気となっております。
そのため、少しでも症状が出てきたらすぐに病院に行くようにしてくださいね。
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