川崎病の症状【子供や小児】大人も発症?感染など原因は?
子供や小児の川崎病の症状や原因について
川崎病は子供や小児になりやすい病気と言われています。
どのような症状を伴うのでしょうか?
大人はなることが無いという話もあるようですが、はたしてそれは本当なのでしょうか?
また感染で発症するかなど原因も気になるかと思います。
本記事では川崎病の症状についてや、子供や小児だけでなく大人も発症するのか、また感染など原因は何なのかを中心にお伝えします。
川崎病の子供や小児の症状
川崎病の症状は5日以上続く38度~39度くらいの発熱・両目の充血・唇や舌が赤くなる・発疹が出てかゆみが出る・手足にむくみが出る・手足が赤く腫れる・リンパ節が腫れるといったものとなるでしょう。
この中でも代表的なものは原因不明の熱が5日以上長引くことのようです。
また、唇や舌が赤くなるのも特徴の一つと言えます。
特に、舌は赤く腫れてブツブツとした状態に見えるようになるのでイチゴ舌と呼ばれる状態になるでしょう。
ただし、このイチゴ舌は溶連菌感染症にもよくある症状なので間違われることもあります。
発疹は全身に見られるものとなりますが、川崎病の発疹は様々な形の発疹が出るようになるので「不定形発疹」と呼ばれるものに該当しています。
しかし、発疹だけではどの病気かわからないので症状がいろいろと重なっているならそれらの症状を加味して考えることになります。
大人になっても発症する?
川崎病は一般的に子供が発症する病気であますが、極稀に大人になってから再発するケースもあります。
大人になって発症する場合の症状は胸に激痛を感じるようになったり、最悪の場合心臓発作を起こすこともあるようです。
それ以外に、子供の頃に川崎病になって後遺症が残った場合、大人になってそれが原因で他の病気になることもあるでしょう。
子供の頃に川崎病になってしまい治療が遅れると心臓を覆う冠動脈に血管拡張が発生して、血管に瘤ができてしまうこともあります。
特に注意が必要なのが瘤ができた場合で、このケースでは血行が悪くなるので心臓の機能低下が発生しやすくなります。
いわゆる狭心症になりやすくなるということです。
また、狭心症が発生しやすくなっているということは心筋梗塞にもなりやすくなっているということなので、動脈硬化に対するケアの意識は高めに持っておく必要があるようです。
つまり、生活習慣を正す心がけが大切となります。
川崎病は感染する?
川崎病の症状だけを見ると他の人に感染させてしまうと考えられがちですが、基本的に川崎病は感染症ではないと考えられていますので周りで流行しても、その影響で発症するわけではないでしょう。
そのため、感染拡大とかパンデミック(広範囲に及ぶ流行病)という点は気にすることはないでしょう。
原因について
川崎病は別名「急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群」という医学的な名前がありますが、発見者の名前をとって「川崎病」として知られております。
この病気のある意味最大の特徴がいまだに発症する原因が解っていない点です。
そのため可能性として色んな説が浮上していますのでいくつか紹介しましょう。
まずはウイルスによって全身の血管に炎症が発生しているとか細菌による感染が原因と考えられている「感染説」、予防接種に含まれる水銀が原因と考えられている「水銀説」、親子や兄弟などの血縁者で発症が多いので遺伝によって発症しているという「遺伝説」などがあります。
なかには家庭用の合成洗剤が原因であるという説もありますが、これを関連付けるデータはないのであまり気にする必要はないと思われます。
また、2014年にアメリカの研究によっての報告によると川崎病とカンジダ菌は何らかの関係があるというものを証明する結果が出ていて、今でも研究が続けられているようです。
BCGの接種部位における症状について
主な症状というわけではありませんが、子供が行うことになる予防接種をしたBCGの部位に症状が出ることがあります。
それは接種部位がと赤くなって腫れるといったものです。
これは目安として判断している人も多いので覚えておくとよいでしょう。
ただし、BCG接種後1年くらいの1歳前後までの患者に限られているとされているので、BCG痕ばかりを気にしていればよいというものではありません。
川崎病の検査方法は?
検査及び診断方法は臨床症状で決まるので、はっきりとした症状がない場合はどうしても時間がかかってしまいます。
具体的な診断方法は①5日以上続くような発熱、②目やにはあまり出ないが両目が充血する、③首のリンパ節が腫れる、④手足の皮がむける、⑤イチゴ舌になる、⑥大小さまざまな形の発疹がでてしまい、かゆみを伴ってBCG摂取部分も腫れる、これらの6つの症状のうち5つの症状が出ている場合は川崎病と判断されるとのことです。
4つ以上が当てはまって心エコー検査によって冠動脈瘤が発覚した場合も川崎病と診断されるようです。
症状的には関節痛や頭痛やけいれん、そして腹痛や下痢といったものも出たりしますので、なかなかにやっかいな病気と言えます。
毎年1万人以上の子供が発症していると言われている病気でありながら、これまでの研究でも明確な原因が特定できておらず、まだまだ情報がそろっていない病気とも言えるでしょう。
親知らずの虫歯の放置は危険?口臭やリンパの腫れ・頭痛だけでない!
治療法について
川崎病は体内の血管に炎症が発生する疾患なので、この炎症を抑えることが大切になります。
現代医療において最も効果的だと言われているのが「免疫グロブリン」の投与です。
これを投与することで抗炎症作用が働き、効果が出ると言われています。
ただし、一度に大量投与するケースの他にも数回に分けて投与するとケースもあるので時と場合によって投与の仕方が変わるようです。
また、この免疫グロブリン療法と併用して血管の炎症を抑えて血栓をできにくくする効果がある「アスピリン」を用いることもあるでしょう。
ただし、症状によってはアスピリン療法のみがとられることもあるようです。
両方とも副作用はもちろんあるので、服用前にお医者さんに確認するようにしましょう。
後遺症について
川崎病は治る病気ではありますが、最も怖いのがこの後遺症になるでしょう。
川崎病における後遺症とは心臓を覆う冠動脈に血管拡張が発生して、血管に瘤ができてしまうことです。
この瘤ができてしまうと病気が快方に向かった後にも後遺症として残るケースがあるので、心臓の血管に何らかの障害が残り続けてしまうことがあります。
これを「冠動脈障害」と呼ぶのです。
この「冠動脈障害」が発生すると、血行が悪くなりやすくなるので心臓の機能低下が発生しやすくなるでしょう。
そうなると狭心症や心筋梗塞になりやすくなるので、病後もケアをし続ける必要が出てきてしまいます。
この後遺症は見てわかるものではないので、冠動脈造影検査のように、入院して検査を行うこともあります。
これは治療が遅れれば遅れるほど発生しやすくなるので、川崎病が疑われる症状がある場合はすぐに病院で診察してもらう方が良いでしょう。
再発について
先にも少し触れていますが、川崎病は極まれにですが再発する可能性はあり、その確率は2015年9月に公表された「第23回川崎病全国調査成績」の統計によると男性が4.4%、女性が3.9%となっており、さらに6歳までの幼児の再発例が多いというデータもあるので、小さな頃に発症した場合は要注意と言えるでしょう。
また、この再発率も過去より上昇していると言われているのでこれからも上がり続ける可能性があります。
さらに稀になりますが、1回だけではなく2回以上再発する人もいるようなので川崎病になった場合、再発する可能性があるということを覚えておくといいでしょう。
また、発症する原因についても解っていないだけに再発する原因もはっきりとわかっていません。
ただ、1回目の川崎病でグロブリンを多量に投与された場合や、冠状動脈の障害が出た場合、そして発症した時の年齢が低い場合は発症する確率が高いと言われています。
川崎病に関しましては次のページも参考にしてください。
川崎病の再発する確率や年齢・原因・予防法は?後遺症は出やすい?
川崎病につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では川崎病の症状について、子供や小児・大人も発症するのか、また感染など原因は何なのかを中心にお伝えしました。
川崎病はいろんな症状が出る病気ではありますが、ウイルス感染や細菌感染による発症ではないので他の人にはうつらないというのが基本的な考え方です。
ただし、早めに治療を開始しないと後遺症が出やすくなるので予後のことも考えた場合いち早く治療を開始したほうが良いしょう。
原因不明なので対策を講じることはできないので、症状に気が付いたらすぐに病院を受診するようにしましょう。
LEAVE A REPLY