心筋梗塞の原因は?若い人も危険!前兆や予防法は?
若年者でも起こる心筋梗塞の前兆や原因
若い人でも発症することが増えた心筋梗塞。
もはやこの病気はすべての年代の人が気を付けるべき病気となっています。
本記事では若年層でも心筋梗塞が発症するようになった原因を述べつつ、心筋梗塞の前兆はあるのか?あるとしたらどのような症状がなのかをお伝えしたいと思います。
心筋梗塞とは
サッカー元日本代表の松田直樹選手が急性心筋梗塞で亡くなったり、天海祐希さんが入院されたりと、年若くても心筋梗塞になることが一時期話題となりました。
まずこの心筋梗塞とは心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が塞がることが原因で起こる病気です。
この冠動脈が塞がる原因は血管内壁が悪玉コレステロールを含んだコレステロールや脂肪が沈着物となって溜まっていき、その沈着物が破れてできた血栓が塞がるもととなっております。
このように溜まった沈着物をプラークといってこのプラークができた状態を動脈硬化と呼びます。
この状態はHDLという善玉コレステロールによって解消されるため、よくテレビで言われるような「善玉コレステロールを増やそう!」というのは、ここからきているものとなります。
ご参考:医療法人社団 公仁会 大和成和病 心筋梗塞とは
若年者でも起こる心筋梗塞の原因は?
心筋梗塞の原因には加齢も含まれており、一般的には年を召した方がなる確率の高い病気ではあるのですが、若年層でも発症する可能性は0ではないのです。
昨今では20代から40代の心筋梗塞が増えていると言われており、若い人でも注意が必要な病気となったと言えるでしょう。
このような若年性の心筋梗塞における原因は、まず食生活が欧米化したことでしょう。
実際に心筋梗塞の発生確率は日本より欧米のほうが高いため、子供のうちから高カロリー・高食塩のものを摂取していった積み重ねが、高血圧症や動脈硬化を作りやすい体にしてしまい、若年層や中年層の心筋梗塞を増やしてしまったと考えられております。
それ以外では、昔より今のほうがストレスが溜まりやすい環境になってしまったからという説があります。
その結果、ストレスに耐えられない若者が増え、若年性の心筋梗塞が増えたという結果となってあらわれているのかもしれません。
前兆や症状
心筋梗塞は忍び寄る病ではありますが、前兆がある人もいるのです。
前兆がある確率はなんと50%。
この50%の人は何らかの症状が出るため、このサインを見逃さないことが大切と言えるでしょう。
それではここで実際に生じる前兆をまとめて記載していきます。
・吐き気
・下あごや奥歯の痛み(虫歯ではない)
・冷や汗が突然出る
・心臓付近や左肩や背中が突然痛み出す
・不快感
・不整脈
・呼吸困難や動悸・息切れ
このような症状があるため、もし心当たりのある方は病院を受診するようにしてください。
心臓に関連するものに【うっ血性心不全】があります。
うっ血性心不全につきましては次のページを参考にして下さい。
治療法について
心筋梗塞が起きた場合の治療方法は手術が基本となります。
まず発症から6時間以内であれば再灌流療法(さいかんりゅうりょうほう)である冠動脈形成術や血栓溶解療法などが行われるでしょう。
この6時間というのは心臓へのダメージが少ないと言われている期間であり最も治しやすい状態であることを意味しております。
この再灌流療法の基本はカテーテルを用いて行うものではありますが、それでうまくいかないと判断された場合や血管が狭くなっている部位がカテーテルを使う治療ができないと判断された場合に血管の迂回路をつくるバイパス手術を検討することとなるでしょう。
薬と副作用について
心筋梗塞による治療の基本はあくまで手術ではあるのですが、手術を補助する目的で薬物を用いることがあります。
この薬物のうち副作用があるものもあります。
それは抗血小板薬のアスピリンや血栓を溶かす血栓溶解薬です。
アスピリンの効果は血小板血栓を予防すること、副作用は肝臓の機能障害が出る可能性があるといことです。
服用してから2ヶ月以内に副作用が発生しなければ問題はないとようです。
次に、血栓溶解薬なのですがこれは詰まっている血栓を溶かすために用いるのですが、内出血を抑えている血栓まで溶かしてしまうため、再び内出血をしてしまうことが副作用となります。
後遺症について
心筋梗塞は後遺症が出やすいものとなっており、非常に厄介な病気です。
心筋梗塞は心臓の一部が壊死してしまうため、心筋の壊死の範囲が広い場合は高確率で後遺症が残ってしまうでしょう。
まず一番発生率が高いのは不整脈です。
この場合の不整脈は心室期外収縮や心室頻拍が多く症状としては動悸・めまい・失神・息切れといったものがあります。
最悪の場合、致死性不整脈を誘発して突然死することもあります。
次に多いのは心不全です。
心臓全体のポンプ機能が心筋梗塞の壊死によって低下することが原因です。
ポンプ機能の低下が大きければ大きいほど心不全の症状が重くなるでしょう。
症状はむくみ・息切れ・疲労感などです。
これらの症状は軽度の心筋梗塞では現れにくいものであり、治療までの時間が早ければ早いほど後遺症は残らないと言われております。
リハビリについて
心筋梗塞による手術の後は日常生活に戻るためのリハビリや、社会に復帰するためのリハビリを行っていきます。
病院や行った手術によってリハビリの内容や期間はある程度異なってきますが、継続的なリハビリは必ず発生し、一生涯リハビリに取り組んでいく必要があります。
代表的な流れとしては手術→病院でのリハビリ→退院後のリハビリ→継続的なリハビリとなっております。
ここの病院でのリハビリ期間が患者の様態と手術内容によって変わり、心臓バイパス手術ならば再灌流療法での手術よりも長い時間が必要となります。
一般的には再灌流療法でだいたい3~4日、バイパス手術で2~3週間となっているようです。
退院後のリハビリは通院しながら行うか在宅で行うかのどちらかになりますが、その期間が終えたとしても継続的なリハビリは必ず発生し、医師が指定したリハビリ内容を必ず守って生涯続ける必要があるでしょう。
予防法について
心筋梗塞の予防方法として一番効果が大きいのは生活習慣の改善といわれております。
まずは食生活の改善、バランスの良い食事をとってよく噛んで1日3食食べる、塩分・糖分・油は控えめにする、摂取エネルギー量を調整する、など様々なものがあります。
次に運動を全くしていなかったら有酸素運動を取り入れるようにしましょう。
もしすでに狭心症などの症状が出てしまった場合、医師に相談をして安全な運動を行うことが大切になります。
肥満の方は痩せるために、積極的に取り入れるようにします。
最後にたばこは厳禁であり、お酒も適量にするようにしましょう。
心筋梗塞の内容につきましては次のページも参考にして下さい。
ガッテンの脳梗塞や心筋梗塞対策!血液中の血栓の予防法は?
心筋梗塞の前兆をチェック!背中・左肩・歯の痛み・血圧など
心筋梗塞の原因はストレス?タバコやピル・スポーツが原因?
心筋梗塞の後遺症は不整脈の他に脳にも起こる?リハビリは?
心筋梗塞の治療法や期間・費用は?治療薬と副作用は?
心筋梗塞の予防法は?食べ物・運動・薬・サプリメントなど
心筋梗塞の原因等につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は若年層でも増えつつある心筋梗塞についてなぜ若年層に増えたのか、原因は何なのかを調べてお伝えしてきました。
確かに食生活は戦後すぐの状態と比べた場合、大きく変化したと言えると思います。
そのことにより若いうちから心筋梗塞などの病気になりやすい体を作っているかもしれません。
つまり今の若年層の世代が年を召していった場合、今の世代よりも高い確率で心筋梗塞になるかもしれないのです。
このような状態を防ぐためにも今回お伝えした予防法をぜひ行うようにしてくださいね。
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