心筋梗塞の治療法や期間・費用は?治療薬と副作用は?
心筋梗塞の手術など治療法と治療期間や費用について
心筋梗塞の患者数は約173万人(参考:日本生活習慣病予防協会「http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2019/009995.php」と日本では代表的な疾患の1つとなっています。
従いまして、手術など治療法や治療期間などについて知りたいと思っている人が多ようです。
本記事では心筋梗塞における治療方法やその期間、費用や薬による副作用などについて、調査の上お伝えしたいと思います。
心筋梗塞の治療法の1つカテーテル手術とは?
心筋梗塞の治療における手術には大きく分けて、カテーテル手術とバイパス手術があります。
これらの選定方法は手術術式選択のガイドラインに沿って行われ、患者の状態を考慮しながら判断していくことになるでしょう。
このうちカテーテル手術とは単純に言うと「風船(バルーン)やドリルをつけて細くなってしまった血管を拡張したり、詰まってしまった血管を貫通する手術」になります。
まずカテーテル治療には様々な方法があり、カテーテルの細い管の先端にバルーンをつけて肩の付け根や足の付け根にある動脈から侵入して血栓ができている場所を拡げるバルーン療法、そのバルーン療法によって拡げた血管に金網状の筒を置いて血管収縮を止めるステント治療、ドリルやレーザーを用いて完全に詰まってしまった血管を貫通させるロータブレーター治療などがあります。
このようにカテーテル手術を数種類紹介しましたが、これらは何れも塞がった血管や狭まった血管を元に戻す治療を目的としております。
その他の治療法について
先に上げたカテーテル手術の他にもバイパス手術がありますが、こちらはカテーテル治療が難しい場所や狭窄している血管が複数存在している場合に行うものとなっております。
この心筋梗塞において最も大切なことは速度であり、発見が早いことや手術に至ることが早いことが重要なこととなります。
実際に発症後6時間までに手術を行えば梗塞範囲が小さくなると言われており、最初の処置が本当に大切なのです。
ただその一方で、恐ろしい事に心筋梗塞は発症から1時間以内に半数以上が亡くなってしまう病気となっており、そばに緊急的な応急処置を行える人がいるかどうかも非常に大切なことになっております。
もし心筋梗塞により心臓が停止した場合、その場に居合わせた人が「心肺蘇生法」を行える人がいれば助かる可能性が上がることでしょう。
治療期間の目安について
心筋梗塞による治療期間は一生涯に及びます。
入院期間だけを見た場合はカテーテル治療はだいたい3~4日、バイパス手術の場合はだいたい2~3週間となっております。
ただしその後のリハビリや経過観察が必要かどうかで入院期間は左右されるため、そこからさらなる日数が入院期間となるでしょう。
そして退院した後、通院か在宅でのリハビリを行って、最後は継続的なリハビリへと繋がります。
この継続的なリハビリというものが期間制限を設けていないため、ここでは治療期間を一生と伝えさせていただきました。
治療費用について
ここまで、リハビリや治療内容に触れてきましたが、それとは別にここでは治療費用がどうなるのかをお伝えしします。
まずお伝えすることは、心筋梗塞を治療するために使う医療機器がとても高価であるということです。
高いものでは一つ数十万円します。
そのため保険無しでは一回のカテーテル治療でだいたい200万円前後、一回のバイパス手術で300万円前後となるようです。
ただし、これらの費用は保険対象であるため患者さんの所得に応じて35400円~180000円となるようです。
ここから入院費などがかさんでくるため、実質的にはカテーテル手術なら40~75万円、バイパス手術なら70~120万円となると言われております。
このようにかなりの高額医療費となりますが、一定の自己負担額を超えた分は高額療養費制度によって払い戻されるようになっているためいくらか金額は下がるでしょう。
心臓に関連するものに【うっ血性心不全】があります。
うっ血性心不全につきましては次のページを参考にして下さい。
治療薬とその副作用について
心筋梗塞による治療には手術が不可欠であるため、治療薬とは無縁に感じる方もいるかもしれませんが、実際のところ手術を補助する目的で薬物を用いることがあります。
このうち副作用がある代表的な薬は抗血小板薬でしょう。
この薬は血小板血栓を予防する薬ではありますが、アスピリンの場合は肝臓の機能障害という副作用があり、服用してから2ヶ月以内に症状があらわれます。
この期間中に症状が出なければ問題なしです。
その他にも血管内で生じた詰まりの原因となる血栓を溶かすために用いられる血栓溶解薬には副作用として内出血が発生することがあります。
これは内出血を止めている血栓まで溶かしてしまうためです。
治療後のリハビリについて
治療後のリハビリは、入院期間中では日常生活を行うためのリハビリを行い社会復帰できる状態にします。
最初のリハビリである入院期間が終わったら、通院リハビリか在宅リハビリを行います。
これがどちらになるのかは患者が医師としっかり相談したうえで選ぶことになるでしょう。
もし通院リハビリとなった場合にはだいたい週に1~3回ほど病院に行って医師や看護師の指導の下リハビリを行うこととなります。
このようなリハビリが終わったら、残りは一生涯続ける継続的なリハビリとなります。
基本的に心臓に負担をかけないような細かな指示を出されると思いますが、とにかく運動療法・食事療法で健康的な日常生活を行っていく指導になるでしょう。
治療後の食事について
心筋梗塞は端的に言ってしまうと血液の流れが悪すぎたがゆえに起こったトラブルです。
そのため、一度心筋梗塞を発症した人はその血液の状態をどうにかするべく、食事の指導も徹底的に行われます。
健康の維持のためには食事の内容が重要ですので、再発しないようにどろどろの血液を改善する食生活が言い渡されるでしょう。
特に、心筋梗塞は高血圧と併発することもありますので、塩分摂取量については厳命されます。
これは医師によって説明も異なるでしょうが1日6g以下にするという具体的な数字も言い渡されるでしょう。
肥満体型の人はダイエットも促されるようになりますので、糖分摂取量やカロリーも計算されるようになるでしょう。
予後について
別の項目である「心筋梗塞の治療後のリハビリについて」で説明したとおり、病院で指示されたある一定の期間を終えた後でもリハビリは生涯続くこととなります。
理由は壊死した心筋の細胞はほとんど再生しないため心臓の機能が発症前よりも劣ってしまうことが多く、同じような生活を行うことができないケースが多いためです。
ここで予後が良好かどうかは心筋梗塞の範囲がどこまで及んだかであり、この範囲が小さいものであればほぼ健康な方と比べて大きな差はない生活を行えるようになるようです。
ただし生活習慣病とならないようにある程度の食生活の改善は必要になると思います。
もし心筋梗塞の範囲が大きい場合は、食生活の内容や様々な行動に対してかなりの制限が入るでしょう。
例えば心臓に負担がかかるものはほとんど禁止となったり、より厳しい食生活の改善が求められることになるでしょう。
心筋梗塞の内容につきましては次のページも参考にして下さい。
心筋梗塞の 治療につきましては次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は「心筋梗塞の治療法や期間・費用は?治療薬と副作用は?」と題しまして、心筋梗塞になった場合に必要な治療方法・治療期間・治療薬の副作用・費用などについて記載してまいりました。
後遺症も発生することの多い心筋梗塞は、気が付いたら発症していたという感じで密かに忍び寄ってくるものでもあります。
発症しない為にも生活習慣病があるならそこからの脱却を、ヘビースモーカーの方はタバコを減らして止めることが第一になるのではないかと思います。
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