子供の魚の目の原因と市販薬など治療法【病院は小児科?】
子供の魚の目はウイルス性のイボの可能性も!プールはOK?
魚の目は大人ができやすいものではあるのですが、まれに子供にもできてしまうことがあります。
その原因はいったい何なのでしょうか?
治療するにあたっては市販薬で大丈夫なものなのか、病院に行った方がいいのか、行くなら小児科で良いのかなど分からないことがたくさんあるかと思います。
本記事では子供の魚の目の原因や治療法を中心に記載していきたいと思います。
魚の目とは?
魚の目とは足の裏や足指の皮膚の角質が一定期間刺激を受け続けることで部分的に分厚くなってしまい、最終的には皮膚の内部に向かって円錐状にどんどんと進んでいく症状のものです。
この硬くなって内部に進んでいくことで硬い芯ができあがっているので、この芯が大きくなればなるほど神経が刺激されるようになるので痛みを感じるようになるでしょう。
できる場所については歩き方などの癖が関係していますので、かかと・足の指・足の裏など場所を選びません。
また、魚の目には硬性鶏眼・軟性鶏眼・粒状鶏眼の3種類があります。
もっともみられるタイプは最初の硬性鶏眼でこれは表面に光沢があり手で触っても堅さが分かるでしょう。
軟性鶏眼は汗でふやけると柔らかくなるので気にしない人もいるでしょう。
足底やかかとに発生することが多い粒状鶏眼は小さな芯のみで構成されています。
子供の魚の目の原因は?
角質が硬くなる確率は子供よりも大人の確率が圧倒的に高いので、子供がなる確率は低めです。
そのため9歳以下の小さな子供は魚の目ができることは、ほとんどないとすら言われております。
もし、魚の目ができていたのならよっぽどの状況になっていたということでしょう。
その原因はサイズに合わない靴を無理して履いているケースが多いです。
特に子供は足のサイズがすぐに大きくなるので、靴が小さくなり、そのことで魚の目ができてしまう可能性があります。
大人ならハイヒールを履いている人は要注意となるでしょう。
また、大きすぎる靴を履いていると足裏のアーチ型が崩れる開張足になってしまい、足裏の衝撃を分散しづらくなるので魚の目ができやすくなるでしょう。
ほかには姿勢や歩き方が悪く足の裏の一部に極端に負担がかかっている子供は要注意です。
大人の場合は新陳代謝が悪くなって血行不良になると魚の目ができやすくなりますが、子供ならばこれが当てはまることは少ないでしょう。
治療法について【市販薬でもOK?】
魚の目の場合は小さい状況ならば魚の目用の市販薬を使うことである程度治すことができますが、子供の魚の目は魚の目のように見えるウイルス性のイボの確率の方が高いので、基本的に独自の判断で市販薬を使った治療をするのはやめた方がいいでしょう。
イボの場合はウイルスそのものを取り除かないと治療はできませんので、病院に行って治療をすることを考えましょう。
ウイルス性のイボも放置することで痛みが増すこともあります。
必ず正しい治療を受けるようにしましょう。
どうしても市販の薬でどうにかしたいという人は、医師にその薬を見せた上で使用していいのかを許可を取り、使うという形にしてください。
実際にウイルス性のイボだった場合も一回で治すことができないので、病院に何回か行くことになります。
有名な方法は液体窒素を使った冷凍凝固療法で、短期間で最も効果があるようです。
ただし、一瞬つけるという動作でも痛みが伴い水疱や血疱が発生する可能性もあり、いやがる確率が高いです。
この治療を行う場合、親はしっかりと励ましてあげましょう。
病院は小児科に行く?
ちょっとした風邪なら小児科に行くのが基本ですが、魚の目の場合は小児科では専門的な治療が受けられない可能性が高いので、皮膚科の方がいいでしょう。
皮膚科に行ったことがないという人は、小児科に行って皮膚科を紹介してもらうのも良いかと思います。
魚の目であったとしてもウイルス性のイボであったとしても、放置するのは危険なので、まずは病院に行くことを考えてくださいね。
魚の目は痛い?
硬性鶏眼と呼ばれる魚の目ができたばかりの時はまだまだ芯も小さいので、痛みを感じることはほとんどないでしょうが、悪化して神経を刺激するレベルになると非常に痛くなります。
刺激が加わるたびに痛みが出るので、その部分を接触させることがかなり辛くなるでしょう。
そのことから、普通の正しい歩き方ができなくなってしまいます。
痛みによって歩き方にまで変化が出てしまうと体にも異変が出るようになるので、非常にやっかいな状態になってしまいます。
そのため、たかが魚の目と思って放置するのは絶対に良くないのです。
元々はダメージや刺激から体を守るために角質層が厚くなっていった結果なのですが、それが行き過ぎると真皮層にある神経にまで悪影響を及ぼすほどの芯になってしまいます。
そのため、放置するのは危険であると言うことを覚えておかれるといいでしょう。
魚の目ではなくウイルス性のイボの可能性が高い?
9歳以下の子供に魚の目らしきものができた場合は、それは別のものと思った方がいいでしょう。
先ほど記載したように、血行不良で新陳代謝が悪い人がなりやすいものなので、血行不良になりにくく新陳代謝が基本的に高い子供は魚の目になる確率は非常に低いのです。
そのため、もし魚の目のようなものができた場合は、実際には別のものの可能性が高いでしょう。
それは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)というものであり、ウイルス性のイボです。
このイボは足裏だけではなくひじ・ひざ・足裏・手足などの怪我をしやすい部分にできるもので、ヒトパピローマウイルスというウイルスが感染します。
要するに、ちょっとした傷があって免疫力が弱っている状態の肌にこのウイルスが入り込むと皮膚内部の細胞に感染するようになりイボができると言うことです。
首のイボの皮膚科での取り方や市販薬やクリームで自分で取る方法
プールに入っても良い?
魚の目であったのなら入れると思いますが、それがウイルス性のイボならば、ウイルスをばらまくことになるので、率直に申し上げて避けた方がいいです。
ウイルス性のイボは直接イボに触れることで感染するものなので、プールのような触れる機会が多い場所には行かない方がいいでしょう。
一説にはその部分に絆創膏を貼ってしまえば問題ないという人もいましたが、仮にウイルス感染の元になってしまったと言われたら、その子供が辛い思いをしてしまうかもしれません。
子供がプールで遊びたいという気持ちは分かりますが、その後の学校生活のことなどを考えた場合は、他の人に移す可能性が少しでもあるのなら自重させた方がいいのではないでしょうか。
魚の目とたこの見分け方について
魚の目やたこは皮膚病の俗称です。
しかし、この魚の目とたこには決定的な違いがあります。
まずたこについてですが、これは皮膚が外側に盛り上がって厚くなる現象のことで角質層が分厚くなることで発生します。
スポーツ選手や仕事でひたすら同じような訓練や作業を行っている人が特定の部位に高頻度で発生します。
有名なのが野球選手の手にできるたこでしょう。
そして、魚の目はたこと同じく角質層が刺激によって分厚くなっていくのですが、この魚の目はたことは違って芯があり内側に突き刺さるように伸びていきます。
そのため、魚の目は放置すると痛みが発生するのです。
中心が魚の目のように丸くなりますので、見た目的にも違いに気がつけるでしょう。
円錐状に内側に伸びていくことで神経を刺激するようになるので歩くのが辛くなってしまうでしょう。
つまり、魚の目とたこの違いはこの芯が発生するかどうかで、芯がある魚の目は放置すると痛みが発生してしまうということです。
魚の目に関しましては次のページやサイトも参考にしてください。
こころ皮ふ科クリニック ウオノメ、タコとイボについて
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では子供の魚の目について記載して参りました。
そもそも子供は魚の目ができる確率が非常に低いので、魚の目のように痛みがある何かが発生したのなら、他の症状を疑った方がいいでしょう。
なかなか素人目には判断できないかと思いますので、病院に連れて行って診てもらうことから始めてください。
そこで医師に、どのような病気なのかを診断してもらい、対処法はどうすれば良いのかを聞くことで行動を活発化させた方がいいでしょう。
魚の目だと思ったらウイルス性のイボで、魚の目の治療を続けても治らなかったでは子供がかわいそうです。
正しい知識で子供たちを守ってあげてくださいね。
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