動脈硬化の治療方法は?漢方薬やサプリメント・食事は?
漢方薬やサプリメントなど動脈硬化の治療方法
動脈硬化の症状や名前はよく聞くけど「治療は行う事ができるのか?」と気にされている方も多いのではないでしょうか?
本記事では通常の動脈硬化における漢方薬やサプリメントでの治療法についてと、目の動脈硬化の影響や治療法についても触れたいと思います。
動脈硬化の影響を受けるのは心臓や脳だけではないのです!
病院での動脈硬化の治療方法の概要
動脈硬化を治すためにどのような治療を病院で施すのか、皆さん気になりますよね?
ここでは動脈硬化によって引き起こされる「閉塞性動脈硬化症」を例にとって記載します。
まず軽度のレベルの場合は生活改善や運動療法で対応します。
運動や食事の内容や医師の方と要相談となります。
ただし、食事のほうは脂肪の多い肉類は避けることや腹八分目を心がけること、3食とること等が指摘されると思います。
中等症(中度のレベル)になった場合、薬物療法や注射が追加されます。
主に「閉塞性動脈硬化症」で投与される薬物は血栓を作らないようにする抗血栓薬や血管を広げ血液を流れやすくする血管拡張薬が処方されると思います。
もし、重度の症状が出ている場合は外科療法や血管内治療で対応することになるようです。
血管内治療はバルーン法といって足の血管の中に細長い管を入れ風船で血管を広げる治療です。
外科療法は詰まってしまった血管を飛び越えて自分の静脈や人工血管を使った新しい血液のバイパスをつくる手術になります。
このように進行度合いによって行う対処法が異なるのです。
治療薬について
動脈硬化の治療法に薬物療法があります。
その時に渡される治療薬はどのような物があるのかを調べてみましょう。
動脈硬化の治療で最も大切なのはコレステロールを正常値に戻すことであり、そのための薬や、高血圧を改善する薬、血糖値を下げる薬、尿酸値を正常値に戻す薬等が処方されることが多いです。
コレステロールを低下させる薬は具体的には「プロブコール」や「陰イオン交換樹脂」があります。
血圧を改善する薬は「降圧剤」と呼ばれており様々な種類のものがあります。
血糖値を下げる薬は「経口血糖降下薬」という名前でこちらも様々な種類のものがあります。
尿酸値を正常値に戻す薬は「尿酸排泄促進薬」と「尿酸生成抑制薬」というものがあります。
漢方薬について
動脈硬化対策として漢方薬という方法もあります。
例としてコレステロールと中性脂肪を減らすことで動脈硬化を未然に防ぐ漢方治療があります。
動脈硬化を発症する要因に高脂血症というものがあり、これは中性脂肪が正常値から外れて異常に増えた状態および血中コレステロールが異常に増加した状態になってしまう症状です。
先ほどの漢方治療とは高脂血症の治療ではなく高脂血症が起因する病気の予防になります。
そこで用いられる漢方薬は、通導散(つうどうさん)防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)等があります。
体力がそれほどない人向けにはそれとはまた別の漢方薬があります。
ここで大切なのは漢方治療というものは人によって薬が異なりますし、その時によっても異なります。
いわゆる微調整が必要なオーダーメイド処方になるということです。
処方したい場合には必ず専門医に相談をしてください。
サプリメントについて
動脈硬化を改善する方法としてサプリメントを利用するというものもあります。
これはサプリメントによって必要成分を摂取することになるのですが、例えば「サプリメント 動脈硬化」でインターネットによる検索をかけると様々な種類のサプリメントがこれでもか!と出てきます。
ここで大切なのは様々なうたい文句が記載されている情報過多な状態から、動脈硬化の原因となっている悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすといった効果があるものを選び取ることができるかどうかです。
必ずサプリメントによる動脈硬化症状の改善を考えている方は自分の症状がどのようなものであるか、必要なものが何であるかを調べることが大切です。
食事について
動脈硬化による症状改善のためにまず初めに紹介されるのが生活改善と食事の改善になります。
具体的に食事の改善といっても様々なものがあります。
以下に記載しますのでご覧ください。
①青魚を多くとり肉類の脂身やバター等は控える
②植物性のたんぱく質を摂取する
③酒の摂りすぎに注意、適量ならOK
④食物繊維を多めに摂る
⑤よく噛んで3食決まった時間にきちんととる
⑥塩分や白砂糖、嗜好飲料は控えめに
⑦偏食・過食はしないこと
⑧満腹までは食べない、腹8分目が基本
以上のようなものが上げられます。
量が多く感じられますが大切なことですので1つ1つ意識していただけたらと思います。
動脈硬化における石灰化の治療について
血管の石灰化というものを皆さんご存知でしょうか?
これは動脈硬化が進行することにより血液中のカルシウムが隆起した塊に沈着することで血管が石のように固くなり石灰化という状態になります。
石灰化は動脈瘤と狭窄化を引き起こします。
この石灰化の治療法としては血管をバルーンで膨らませて、ドリルで削るというような手術になります。
自分自身でできることとしては、石灰化の進行が進まないように食事や運動に気を配るということになります。
目の動脈硬化の治療について
動脈硬化と聞くと脳梗塞や心筋梗塞がまず浮かびますが、実は目でも動脈硬化による弊害がおきるのです。
症状としては視野の一部が見えなくなる、急激に視力が落ちる、目がかすむといったものになります。
このような網膜動脈が動脈硬化により異常をきたす症状を網膜動脈閉塞症と言います。
この網膜動脈閉塞症は心臓に近い部位の血管で起きた動脈硬化が血管内壁からはがれて網膜動脈内に付着することと、網膜動脈に硬化が起き血管が狭まっている時に血液の塊が形成されることで起こります。
心臓の動脈硬化の治療について
動脈硬化によって心臓に出る症状には狭心症と心筋梗塞があります。
狭心症は心臓の筋肉が正常に働かなくなり圧迫感や胸の痛みを引き起こします。
この狭心症の状態でさらに動脈硬化が悪化すると心筋梗塞に繋がってしまいます。
狭心症や心筋梗塞による治療法は薬物療法、バルーン療法、冠動脈バイパス手術等があります。
薬による治療は痛みを軽くすることはできますが根本的な原因である血管の狭まりやつまりを治せるわけではありません。
バルーン療法は冠動脈の狭くなった部分を風船をつないだ細いカテーテルを使って広くする治療です。
これは手術の必要がありません。
動脈硬化の治療につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
大森内科ハートクリニック 動脈硬化の治療
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「動脈硬化の治療方法は?漢方薬やサプリメント・食事は?」という題名で、動脈硬化の治療法を様々な観点から記載してきました。
生活習慣病から発症する動脈硬化、この病気を気にしている方は多いと思います。
特に今回の記事では動脈硬化による目の影響や石灰化というものを知らなかった人も多いのではないでしょうか?
動脈硬化は心臓や脳以外にも重い症状をもたらすことのある本当に怖い物なのです。
今回のこの記事により動脈硬化に対する知識を深めていただけたなら幸いに思います。
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