過呼吸の原因はストレス?泣く・運動・性格も要因になる?
ストレスや泣くことなど過呼吸の原因について
過呼吸になったことがある、あるいは周りの人で過呼吸になった人がいるという人、意外に多いのではないでしょうか?
本記事では過呼吸の原因についてお伝えしていこうと思います。
ストレス、ハードな運動、それとも性格のせい?
いったいどのようなものが原因であるか、見ていきましょう。
過呼吸の原因はストレスか?
いろんな病気の元になっているストレス。
現代社会はストレス社会と言われておりストレスを溜めないようにすることに皆さん四苦八苦していると思います。
そんな皆の大敵ストレスは過呼吸の原因になっています。
具体的に言うと脳内の呼吸中枢がストレスによって刺激されることにより普段通りに息をすることができなくなります。
これを過呼吸症候群と呼びます。
過呼吸症候群は息苦しさにより呼吸が大きくなり、血液中の二酸化炭素濃度が下がります。
そしてそれが起因して様々な症状を引き起こしてしまいます。
基本的に水泳やマラソン等のスポーツを行った後に過呼吸を発症することもありますが、こちらの過呼吸と発症後の症状はほぼ同じものとなります。
泣くと過呼吸の原因になるのは何故?
過呼吸の原因はストレスや激しい運動の他にも泣くことによって起こることもあります。
不安や恐怖からくる号泣が過呼吸になるパターンが多いと言われております。
その他にも泣くのを我慢して一気に感情が増幅し号泣してしまうことや、家族がなくなった時に泣きすぎて過呼吸になる例もあります。
泣いている状態の時は呼吸数が増えることが多いです。
過剰な呼吸は中枢神経への刺激の高まりに繋がることがあり過呼吸になることがあります。
その他にも泣く状態になるほどの強いストレスが原因で起こるケースもあります。
運動と過呼吸との関係
運動によって過呼吸が引き起こされることは記載しました。
マラソン選手がゴール手前でラストスパートをかけゴールしたその瞬間に過呼吸発作が起きる例が多いと言われております。
運動中は普段よりも呼吸のリズムが早くなります。
またマラソンのラストスパートのような激しい運動は呼吸の大きな乱れとなってしまいゴール後に呼吸を整えようとしてもなかなか戻らず、過呼吸が起こってしまったりするそうです。
過呼吸は運動後に最も注意する必要があるというのはここからきております。
その他にもスポーツ選手独特のプレッシャー、勝たなくてはいけない、期待に応えなくてはいけない、負けるかもしれないとい気持ちが不安につながり過呼吸に繋がる事例もあります。
性格も原因に?
過呼吸にはストレスや運動、または泣くことが原因になるとわかりました。
実はそれとは別に性格によってなりやすい、またはなりにくいというものがあったのです。
実際に過呼吸は10代~20代の女性に多く男性の比率は少ないです。
これは女性が情緒不安定になりやすいからと言われております。
過呼吸になりやすい性格というのは不安を感じやすい方、落ち込みやすい方、神経質な方、生真面目な方、几帳面な方等ストレスを受けやすい、またはため込みやすい方に多い傾向にあります。
それとは別に様々な感情を受ける時期である思春期もなりやすいと言われております。
アルコールも原因になる?
アルコールが原因で過呼吸になる方もいらっしゃいます。
これは酒に強い方は、ほぼ起きない症状です。
逆にお酒に弱い方ですぐに影響が出てしまう方は過呼吸を起こす危険性があります。
酒は脳の神経伝達物質の機能に悪影響をもたらすこともあるため、動悸や呼吸の乱れを引き起こしてしまうようです。
お酒に弱い人はできる限り飲まないように、どうしても飲まなければいけないのでしたらスローペースに飲み影響を少しでも受けなくするようにしましょう。
酒に酔って過呼吸が起きてしまい止まらなかった場合は急性アルコール中毒の可能性もあるので病院に行かれたほうが良いです。
仕事や彼氏が過呼吸の原因に?
上記のように過呼吸は様々なことが原因で発症します。
その中でも頻度が高い原因は強い緊張や不安などのストレスと言えるでしょう。
仕事へのプレッシャーがあまりにも強く肉体的な疲労が溜まりすぎている状態が長く続くと、精神的にも肉体的にもストレスがかかり続けてしまうので自律神経が大きく乱れて過呼吸の発生に繋がってしまうこともあるでしょう。
この不安やプレッシャーを感じる状況というのは仕事以外に恋愛にも当てはまるケースがあり、恋人同士がけんかをした場合に過呼吸を発症してしまう人もいるのです。
恋愛で不安を強く感じるタイプの人は不安が募りすぎることで、そのストレスから過呼吸を引き起こす可能性もあります。
恋愛が思い通りにいかない場合でも発症することがあるようです。
子供が過呼吸になる原因は?
過呼吸は大人の病気というわけではありません。
子供もなる可能性があります。
原因の一つにストレスをあげましたが、ストレスを感じるのは何も大人だけではありません。
子供だって感じるのです。
実際に過呼吸が原因で運動部の練習中に倒れる事例もあります。
痛みに対して我慢しすぎることで・頑張れと言われて頑張りすぎて・親の期待に応えようと努力しすぎてなど様々なことが子供へのプレッシャーにつながり、やがてそれがストレスへと、過呼吸へと繋がっていってしまいます。
些細なきっかけでも過呼吸を起こす可能性もあるので注意が必要です。
過呼吸が起きるメカニズム
では過呼吸が起きるメカニズムをもう少し詳しく記載していきます。
私たちが息を吸うと、酸素は肺の中に入り血液へと溶け込みヘモグロビンと結びつきます。
ここでこの状態のヘモグロビンは血液の流れに従ってこの酸素を体中に届け二酸化炭素を血液の中に取り込みます。
しかし何らかの原因で呼吸が多くなってしまうと酸素が異常に取り込まれてしまい二酸化炭素が足りなくなってしまいます。
この状態になると二酸化炭素の排出を抑えるためにと脳が呼吸を減らそうと考えてしまいますが息が苦しいため必死に息を吸おうとします。
これが過呼吸の状態です。
対処法について
ではもし過呼吸になってしまった場合、どのような対処法を施せばよいのでしょうか?
具体的な方法としてはゆっくり呼吸をすることがあげられます。
いつもの倍くらいの時間をかけて息を吸い、いつもよりゆっくりと息を吐きます。
息は10秒くらいかけてゆっくり行うといいようです。
過呼吸中はゆっくり呼吸を行うことは厳しいかもしれませんが、できるかぎり意識的にゆっくり行うことが大切になります。
次は意外に思われるかもしれませんが、過呼吸はピークが30分くらいで1時間以内には治るケースが多いです。
そのため焦らないで時間が経てば治るものであると認識し、待つのもすごく有効な方法です。
容易ではないかもしれませんが、過呼吸が起きても決して焦らず冷静でいられるよう心掛けるという行為は、より早く過呼吸が起こらなくなるための秘訣とも言えるくらい大切なことではあります。
改善・予防法は?
過呼吸の正しい改善方法は正しい対処法を理解していることと日頃から物事を楽観的に考えるなどストレスを減らすよう努めることです。
対処法を理解していれば、何かが起きた時でも対応できるという気持ちの余裕ができますので、その余裕から発症確率を引き下げることができるようになります。
また、予防をする場合は「丹田呼吸法を」定期的に行うことでリラックスする状態を作り出せるようにしましょう。
パソコンやスマートフォンを頻繁に使う方は肩を持ち上げながら鼻で息を吸って一気に吐き出しながら肩を落とす「ゆるめる呼吸」を実践するのも有効です。
しかし、過呼吸や過換気症候群には特効薬は存在しません。
過呼吸は良性の発作なので後遺症が残ることもありませんし、死に至ることもありませんので、そういう点でも症状に対してあまり恐れないように心がけて頂ければと思います。
過呼吸につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「過呼吸の原因はストレス?泣く・運動・性格も要因になる?」と題しまして過呼吸の様々な原因やしくみについて調べてまいりました。
様々な病気を引き起こすストレスがこのようなところでも顔を出しているのが非常に腹立たしく思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに重病になることは少ない過呼吸ではありますが、初めて起こった時はパニックなるほどの恐怖があります。
もし自分や周りの人が過呼吸になったとしても、事前に対処法がわかっていればパニックにまでならずに済むでしょう。
この記事が過呼吸のことを気になされている方の参考になれば幸いに思います。
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