円形脱毛症は薬では治らない? アンテベートの副作用は?
アンテベートなど薬は円形脱毛症に効かない?
円形脱毛症は薬の効果が弱く治らないという説があります。
それ以外にもアンテベートという薬には副作用があるため信用できないという話も聞きます。
本記事では円形脱毛症において薬を使っても本当に効果が無いのか、アンテベートにはどのような副作用があるのかをお調べしてお伝えします。
円形脱毛症は薬では治らない?
円形脱毛症は軽度の症状であるなら治療を行わなくても、だいたい80%の方は改善するようです。
しかし、症状が再発する場合や複数個所で脱毛が起きている場合には自然治癒は難しいので必ず専門治療を行うようにしましょう。
症状が重い場合でも半年程度の短期間で治るケースや10年以上通院してもなかなか治らないケースもあります。
このように、重症となってしまった場合に治るまでかなり時間がかかることもあるため、薬では治らないと言われることがあります。
しかし、薬で早く治った人も間違いなくいるため、まずは医師に処方された薬を使うことを考えていただきたいです。
円形脱毛症の薬はアンテベートが良い?
円形脱毛症と病院で診断されたときに処方される薬にはステロイドの外用剤であるアンテベートローションがあります。
ここではまずステロイドの効果について説明します。
ステロイドの効果は炎症を抑えて、アレルギー症状を抑える効果があります。
円形脱毛症の原因にはストレス以外にも免疫反応の異常というものがあり、これに対しての特効薬としてステロイドの外用剤であるアンテベートローションが役に立つのです。
単なる薄毛などの脱毛の場合はステロイドの効果は期待できませんが、円形脱毛症のような特殊な原因を持っているものにはステロイドは効果的な薬となります。
その他の効果のある薬は?
ステロイド以外の円形脱毛症に効果のある薬には緑色の塗り薬であるフロジン液(塩化カルプロニウム外用)というものがあります。
この塩化カルプロニウムには局所血管拡張作用があるため、発毛促進・育毛効果があります。
使い方としては脱毛部分に直接塗布するように用いてください。
お勧めする人は単発型の円形脱毛症程度の軽い症状の人や治りかけの円形脱毛症の人になります。
注意点としては脱毛抑制効果はないというところです。
次にグリチロンという薬を紹介します。
これはグリチルリチン酸・メチオニン・グリシンが配合されている薬で抗アレルギー・免疫調節といった効果があり、また髪の主な成分であるケラチンの材料となってくれます。
これは単発型か多発型の円形脱毛症にお勧めと言われております。
市販薬について
円形脱毛症に対して育毛剤などの市販薬が、効果があるのかというと微妙としか答えることができません。
まず、普通の薄毛とは円形脱毛では原因が違うため、市販の育毛剤を用いたとしても効果が出ないことが多々あります。
そのため、大切なことは病院に行って円形脱毛に対する原因を見つけて医師に処方された薬を使うことでしょう。
仮にどうしても市販薬で対処したいという場合は、症状が進んでいない状態の円形脱毛症で自然治癒を狙っている時に用いるのがいいと思います。
育毛剤などの市販薬は全く効果が無いというわけではないため、周りの毛が抜けにくくなる予防としての血行促進といった作用には期待できると思います。
副作用は大丈夫?
ステロイド剤であるアンテベートローションの短期使用では副作用が出ることはほぼありません。
しかし長期にわたって使用することで副作用が出ることがあります。
まず一つ目が免疫抑制作用による皮膚疾患です。
ニキビや吹き出物が出やすくなってしまいます。
これはあくまでステロイドを使用している時に出るものなので、使用を止めれば症状が改善するようになるでしょう。
次にステロイドによる皮膚細胞の合成抑制作用から、皮膚が薄くなることがあります。
そうすると血管が透けて見えるようになってしまいます。
これもステロイドの使用を中止することで良くなることがほとんどです。
また、ステロイドを長期使用すると毛細血管が拡張するようになり皮膚の薄い場所(特に頬)で真っ赤で腫れて見えるようになる場合があります。
円形脱毛症の原因は?
そもそもの円形脱毛症になる原因は精神的ストレス負荷・遺伝・ホルモンバランスの乱れ・免疫機能異常が考えられております。
特に一番多くあげられる原因がストレスです。
人間はストレスを受けると交感神経に異常が生じて血管の収縮から血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると毛が生えにくくなるため、円形脱毛症になると考えられております。
また、遺伝とは家族に円形脱毛症の経験者がいると、よりなりやすいというものがあるのですが、どの遺伝子により影響が出ているのかは判明しておりません。
次にホルモンバランスについて説明します。
女性ではエストロゲンという髪を育ててくれるホルモンが出産や更年期によって減少し、抜け毛が多くなることがあります。
普通であれば、髪の毛全体が少なくなる程度で収まるのですが出産後のストレスや栄養不足が続くとそこから円形脱毛症に繋がることがあるようです。
最後に免疫機能異常についてですが、本来は体を守る免疫機能に異常が出て体を攻撃するようになり、円形脱毛が発生することがあります。
妊娠中に円形脱毛症になることも?その時の対処法は?
妊娠中にも円形脱毛症になるリスクは十分考えられます。
むしろ、妊娠中のほうがストレスを受けやすい傾向があるので、円形脱毛症になるリスクは高いかもしれません。
主にアレルギーや精神的なストレスがたまりすぎることで毛根組織に対して自己免疫が攻撃してしまうようになることが原因なので、何かと行動が阻害されることが多い妊娠中はストレスによる症状が出てしまう確率は高めなのです。
妊娠中に円形脱毛症になってしまった場合は放置するのが基本です。
というのも、妊娠中に発生するストレスというのは産後になくなりますし、ホルモンバランスの乱れからくる不調もなくなりますので、円形脱毛症も放置していても自然に消えていくのが一般的です。
もちろん、子供の世話によるストレスも発生するので、中には円形脱毛症が悪化する人もいます。
なので、広範囲にわたって脱毛症状が出ていたり、いつまでたっても治らないという人は医者に診てもらいましょう。
その他の小さな円形脱毛症ならば放置で構わないでしょう。
ただできる限りストレス解消に努められるのが良いと思います。
子どもの円形脱毛症も薬を使う?
成長段階にある子供は間違いなく頭皮も大人よりデリケートなものとなっております。
そのため薬も刺激の弱いものから選んでいく必要があり、大人で使われる薬をそのまま使えないケースが多々あります。
まず、子供向けの育毛剤を考えた場合でも天然由来成分配合が基本となり、肌に対して優しいものを選定する必要があります。
逆にステロイドなどの塗り薬は子供に使用するのはお勧めできません。
この薬は副作用が強いため子供に対して多用は不可となります。
治療方法について
円形脱毛症を治す治療方法はかなりの数があります。
①紫外線を用いた光線療法を行って免疫状態改善する
②漢方を用いる
③液体窒素やドライアイスを皮膚に当てる凍結治療を行う
④血行促進作用のある薬を使う
⑤局所免疫療法を行う
これ以外にもかなりの方法があり、記載したものはごく一部となります。
この中で自分に合っている治療方法を見つけることがポイントとなるでしょう。
また長期治療となるケースもあるので、費用についてもよく考えて検討しましょう。
円形脱毛症につきまして、次のページも参考にして下さい。
多発性円形脱毛症は自然治癒する?原因は?治療で完治する?
円形脱毛症の女性の原因は更年期?生え際が多い?治療法は?
円形脱毛症に子供がなる原因は?病院で治療しても繰り返す?
円形脱毛症の薬につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
円形脱毛症.com 円形脱毛症で使われるお薬
最後に
いかがでしたでしょうか?
本記事では円形脱毛症に対してステロイドが効果があるのか、副作用はどのようにあるのかを調べて薬が効かないのかどうかをお伝えしました。
確かに、長期にわたる治療となってしまって効果を全く感じないと思うことはあるでしょう。
それでも治ったというケースも多々存在しているため、薬が全く無駄なものではないと言えます。
原因が多岐にわたっているため、その原因から解消することがまず円形脱毛症には大切であるため薬による作用のみでは解決できないこともあるかもしれません。
今回のこの記事が円形脱毛症に対しての参考として役立つものとなれば幸いに思います。
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