肺炎の種類とうつるのかどうか?夏型・細菌性・カビ肺炎など
インフルエンザ肺炎など肺炎の種類とうつるのか?
肺炎にも種類がいろいろあり、中には聞いたことも無いものもあるのではないでしょうか?
例えば夏型肺炎。
あまり耳慣れない肺炎にかかった場合は、この肺炎はうつるものなのか?といったことの他、症状や原因など気になるかと思います。
本記事では肺炎の種類【夏型・細菌性・カビなど】とうつるのかどうかの他、症状や原因についてお教えします。
肺炎の種類とうつるのか?
夏型肺炎
一言で肺炎といっても、実は種類がいろいろあって、中には聞いたことが無いと思われるものまであるでしょう。
そのため、今回はいくつかの種類を紹介していきましょう。
まず、夏型肺炎とはカビによってアレルギー的に引き起こされる肺炎となっています。
この肺炎の症状は風邪に似ているため、よく夏風邪と勘違いされてしまうことがあるのです。
夏型肺炎の原因は酵母カビの1種であるトリコスポロン属のトリコスポロン・アサヒやトリコスポロン・ムコイデスなどとなっています。
症状は軽い熱・喉の痛み・咳が続くといったもので、症状が悪化した場合は呼吸困難になることもあります。
潜伏期間はカビの胞子を吸い込んでから6~8時間で症状が出ることを考えると、1日もありません。
突然咳が出てきたり発熱したりするので気を付けましょう。
また、うつるかどうかですが、原因がアレルギーやカビの胞子によるものなので人から人への感染はありません。
細菌性肺炎
細菌性肺炎とは肺炎球菌などの細菌が肺に到達することで引き起こされる病気です。
もともとこれらの肺炎の原因になる菌は喉や口の中に常にいる菌なのですが、免疫力がある状態なら病気になることはありません。
しかし、風邪をひいてしまったり疲労から免疫力が低下してしまっている状態で、原因となる菌が肺に入ってしまうと細菌性肺炎になってしまいます。
タバコを吸う人や糖尿病という慢性的な病気になっている人もかかりやすいので気を付けましょう。
潜伏期間は3~4日で、この期間が過ぎると息切れ・咳や痰・発熱・悪寒・震え・胸痛などの症状が出てくるようになります。
また、患者が咳やくしゃみをすることで感染する飛沫感染によってうつるので、家族や集団行動する場において拡散することもあります。
細菌によっては空気感染することもあるので、注意しましょう。
カビ肺炎
カビによって引き起こされる肺炎は、正式名称は過敏性肺炎というもので、夏型肺炎と同じものとなります(夏型肺炎の正式名称は夏型過敏性肺炎)。
先に説明したとおり、カビによる胞子にアレルギー反応を示す方が発症するものです。
これは原因となっているカビを吸い込む量によって症状が悪化していくものなので、部屋の掃除を徹底的に行うことで症状が治ることもよくあるのです。
症状は、咳・痰・喉の痛み・鼻水・鼻づまりなどの風邪とよく似たものとなっています。
また、潜伏期間はカビの胞子を吸い込んでから6~8時間で症状が出るのでほとんどありません。
そして、うつるかどうかですが、原因がアレルギーやカビの胞子によるものなので人から人への感染はありません。
気管支肺炎
気管支肺炎とは炎症部分が肺胞全体に広がるものとは違い、細気管支(気管の最末端で肺胞に繋がる部分)を中心にして発生する肺炎となっております。
そのため、普通の肺炎に比べると症状が軽くなる傾向にあります。
原因は主に細菌やウイルスになるので、発症している人のそばにいると接触感染や飛沫感染によってうつされる可能性があるようです。
ただし、うつった人すべてが肺炎になるわけではなく、それらの細菌やウイルスによって引き起こされる何かしらの症状が出るようになるでしょう。
症状は熱・咳・痰といったものになりますが、これらの症状も発症する原因となった細菌やウイルスによって変わってきて、痰の有無や乾いた咳と湿った咳といった差が出てくることもあるようです。
また、潜伏期間は2~5日間程ではありますが、通常の肺炎と違って症状が軽いことがよくあるので発症していたことすら気が付かないこともあるようです。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎とはマイコプラズマという菌が肺に感染しておこる肺炎です。
症状としてはしつこい咳と喉の痛み、発熱が最たるものとなるでしょう。
このよくある風邪症状から始まって、だんだん症状が重くなっていきます。
また、咳のしつこさは相当なものがあり、熱が下がっても1ヶ月近く続くこともあるようです。
また、原因となるこのマイコプラズマは接触感染や飛沫感染で次々と広まっていってしまうので、集団行動や家族間における行動は特に注意が必要となってきます。
そして、マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は2~3週間といわれています。
しかし、病気における潜伏期間とはすでに感染しているものの症状が出ていない期間なので、人にうつす可能性があります。
また、このマイコプラズマは病原体に感染しても、3~10%くらいしか発症しない点にも注意が必要です。
インフルエンザ肺炎
インフルエンザの合併症で良く発生するインフルエンザ肺炎は、重症化することが多々あり高齢者の場合、死亡してしまうケースが多くあります。
このインフルエンザ肺炎には二つのケースがあり、一つはインフルエンザウイルスが原因で肺炎になるケースとインフルエンザによって免疫力が低下してしまい細菌感染してしまった二次感染のケースになります。
インフルエンザの合併症で多いのは後者の細菌感染です。
症状は長引く発熱や痰のからんだ咳、そして悪化すると呼吸困難といったものでしょう。
これらの症状がインフルエンザに引き続きでてくるものなので、インフルエンザの症状が1週間たっても全く治まらないと感じた場合は肺炎の可能性を疑って病院で診てもらいましょう。
また、インフルエンザウイルスによる肺炎でも細菌による肺炎でも人にはうつしてしまうことがあるので、人と接触するときは必ずマスクをするようにしてください。
その他の肺炎
それ以外の肺炎はウイルスによって引き起こされるウイルス性肺炎が一番有名なものでしょう。
これは名前の通りウイルスが原因で引き起こされる肺炎でインフルエンザウイルスによる肺炎もこちらに該当しております。
それ以外のウイルスはRSウイルス・アデノウイルス・麻疹ウイルス・水痘ウイルスなどで、一時期爆発的な感染を見せたことで有名となったSARSも該当しております。
症状は、一般的な風邪の症状と激しい咳・倦怠感・頭痛・嘔吐・高熱などがでてくるようです。
もちろん、原因がウイルスによるものなのでそのウイルスがうつることはよくあるでしょう。
しかしうつったとしても肺炎にはならず他の症状を引き起こすことも多々あります。
また、潜伏期間は2~3週間程と言われております。
キスで肺炎はうつる?
アレルギー反応による肺炎であるカビ肺炎以外のものは、キスといった接触によってもうつる可能性があるでしょう。
特に注意が必要なのが、赤ちゃんにする場合で親が実は感染しているけど潜伏期間中であったり、免疫力が強くて症状が軽くなり気が付かないという状態だと気が付かないうちにうつしてしまっていることがあります。
赤ちゃんや子供は免疫力が大人よりも圧倒的に低いので、パパやママは健康状態に気を付ける以外にも病気のもとになるウイルスや細菌をしっかりと除菌するようにしてうつさないようにしてください。
肺炎に関しましては次のページも参考にしてください。
肺炎の種類につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 肺炎の種類と特徴
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では肺炎の種類とうつるのかどうか、夏型・細菌性・カビ肺炎などについてお教えしました。
肺炎にもいろいろ種類があり、うつらないものからうつるものまで多岐にわたっていることが解りましたね。
特にカビによる肺炎については聞いたことが無い人もかなりいるのではないでしょうか。
これは原因となるカビのそばにいると悪化して、さらには風邪薬も効かないものなので、気が付かないと原因不明な病に悩まされ続けることになります。
そのようなことにならないように、部屋はできる限り清潔にしておきましょう。
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