緑内障の8つの原因【ストレス・コンタクト・糖尿病】と予防
ストレス・コンタクトなど緑内障の原因について
緑内障には様々な原因があり、例えばストレス・コンタクトレンズ・糖尿病などは関係していると言われております。
年齢を重ねるにつれ、発症する確率が高くなるので、それなりの年齢になって、どうしたら予防できるのかを模索しはじめる人も多いようです。
本記事では緑内障の8つの主な原因と予防方法についてお伝えしていきます。
緑内障とは?
緑内障は視神経に異常が起こり、目で見た情報がうまく脳に伝わらなくなって画像を認識できなくなり、視野や視力に障害が起こる病気で最悪の場合失明することもあります。
これは日本人の失明ランキングでは1位になっている怖い病気なのです。
実際に40歳以上では20人に1人の割合で患者がいると言われているので、かなり身近な病気となっているのです。
また、この病気には慢性緑内障と、急性緑内障がありますが、慢性の方はある程度症状が進行しないと自覚症状が出ないので検査をしない限り中々発見できないでしょう。
症状としては初期の段階でも視野欠損が生じるのですが、ちょっとした視野欠損が出たとしても、もう片方の目で補ってしまうので気が付かないのです。
そのため、片方の目でカバーできる範囲を超えない限り自覚することはできないでしょう。
従いまして、医師の方では症状がない場合でも、定期的に眼科検診を受けることをおすすめしております。
緑内障の原因
ストレスについて
色々な病気の原因となり多くの日本人に大敵とみなされているストレスですが、緑内障の原因になっているのではという説もあります。
緑内障には「正常眼圧緑内障」というものがあります。
これは眼圧は正常なのに何らかの理由で視神経への血液の循環が悪くなって視神経に異常が出るようになってしまうというものなのですが、この何らかの理由にストレスが該当するという説があります。
ストレスを受けると眼の血管が収縮し、視神経に十分な栄養が届かずに細胞障害が発生するようになるのですが、眼圧は正常なので通常の検査をしてもすり抜ける可能性があるので注意が必要になります。
コンタクトについて
コンタクトレンズを使いすぎることで緑内障のリスクが高くなるとする説があります。
確かに、可能性は十分あるでしょう。
コンタクトレンズは着脱の際に角膜を傷つけてしまう恐れがあると言われていますが、緑内障にとって一番問題となるのは長い時間つけ続けることで角膜に栄養や酸素が供給できなくなってしまうことです。
そのため、緑内障になる確率はコンタクトレンズをしていない人よりも少しは上がるようです。
ただ実際には、正しく使用していればそれほど問題はないと言われていますので、普通に使われている分には気にしなくて良いようです。
むしろ、コンタクトレンズを必要とするくらい近視が強いと緑内障になる確率が上昇すると考えた方が良いでしょう。
糖尿病について
糖尿病の合併症として眼に関係しているものとして一番有名なのは糖尿病網膜症ですが、糖尿病網膜症が悪化することで、今まであった毛細血管が詰まって死んでしまい、新しい血管が目の虹彩や隅角に生じるようになるので、房水の流れをふさぐといた目のトラブルが発生するようになって緑内障になる確率が上がります。
この緑内障を「新生血管緑内障」と呼びます。
そのため、糖尿病患者は目の異常が発生していないかを必ずチェックする必要があるようです。
遺伝について
緑内障になる確率が上がる要因に遺伝があります。
40代以上の人で年齢とともに発症率が高まる病気ですが、血縁者に緑内障の患者が一人でもいる場合は発症する確率が上がっているようです。
なんと2倍です。
仮に、2人以上発症した人がいる場合は4倍以上になると言われています。
そのため、血縁者の中に緑内障患者がいるかどうかを確認して、いた場合は定期的に眼科で目のチェックをするといいかと思います。
パソコンについて
緑内障が発生しやすくなる要因に眼にストレスがかかりすぎているというものもあります。
従いまして眼を酷使するのは危険だと言われております。
そのため、緑内障のリスクを避けたいと考えた場合は目を酷使する仕事はしない方がいいということになりますが、そうなると現代社会では仕事にならないケースが多いので、そのリスクは仕方ないものとするしかないかもしれません。
また、仮に緑内障になってしまったとしても初期の緑内障であれば、特に問題はないと言われている説もあり、さらには若いうちに緑内障を発症してしまった人でも「気にする必要はない」と言う感想を持っている方もいて、そこまでパソコンに対して抵抗感を持つ必要はないのではないような雰囲気があります。
確かに、目の事を考えれば控えたほうがいいかもしれませんが、IT社会の日本でそんなことを言える環境にない人がほとんどなので、仕事上必要な方は、適度に目を休めながらパソコンを使うという意識を持たれると良いかと思います。
薬剤について
何らかの薬の副作用で緑内障になる確率が上昇することは確かにあります。
例えば副腎皮質ステロイド薬は長期間使用している患者では眼圧が上がりやすくなると言われているので、緑内障になる確率が上昇すると言われているのです。
この副腎皮質ステロイド薬は強力な抗炎症作用・免疫抑制作用・抗アレルギー作用があるので、腎臓病・膠原病・アレルギー疾患などに対して使われることが多いものとなっています。
アルコールについて
様々な病気に悪影響を及ぼしかねないとして、患者にとっては距離を置かれることの多いお酒ですが、緑内障の原因には基本的にはならないようです。
とは言え過剰な飲酒は眼圧を上げるきっかけになる可能性があるので自重したほうがいいでしょう。
節度を守って摂取すれば特に問題はないようです。
むしろ禁酒することでストレスが溜まってしまうことの方が危険だと言われているので、お酒が好きな方はたしなむ程度に飲むと良いでしょう。
加齢について
遺伝とか加齢という言葉は医学的に一番どうしようもない部分なので、最もはがゆい原因なのですが、40代を過ぎると発症する確率が高まるのは事実なので原因となっていると考えられます。
また、緑内障以外にも白内障・網膜症・黄斑変性症といった目の病気も発生する確率は上昇していきます。
年をとってしまうと神経の脆弱性も上昇してしまうので眼圧に負けやすくなってしまい緑内障が発生する確率も上昇するということですが、70歳代では約13%が緑内障と言われており高齢者の方々は目の異常に本当に気を付ける必要があります。
緑内障の予防法について
様々な原因を記載してきましたが、それらの原因は緑内障になるリスクが高まるというだけで、その原因があるから必ず緑内障になるというわけではありません。
緑内障は今でも原因不明の疾患で発生するリスクが上昇する条件は解ってきつつありますが、どうして発症するのかまでは解き明かされていないのです。
そのため、具体的に○○をすれば絶対に安心といったものは存在しないのです。
従いまして、できることと言えば発生確率が上昇しそうな行動を控える以外にはないでしょう。
緑内障に関しましては次のページも参考にしてください。
緑内障の予防法【食事・目薬・レーザー・運動・メガネなど】/a>
緑内障の治療法【目薬・レーザー・手術など】と副作用は?/a>
緑内障の禁忌は?食事・葛根湯・目薬・睡眠薬・ステロイド?/a>
緑内障の失明の危険性は?症状や手術など治療法や予防法は?/a>
原因など緑内障につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では緑内障の8つの主な原因と予防方法についてお伝えしてきました。
緑内障は発生リスクが上昇する原因はある程度把握されてきてはいますが、こうだから発症するとう感じで明確に解明できているわけではないので予防するのが難しい病気となっています。
また、発症してしまった場合、現時点では完治に導く治療法はなく進行を止めるしか方法は無いと言われております。
ただ、IPS細胞を利用した医療技術が進むことで、この分野にも治す治療法が誕生する可能性はあります。
このような状況なので、今は発症しないように少しでもリスクと考えられるものは可能な限り避けて、発症してしまった場合は早期発見して悪化させないようにするしかないでしょう。
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