指の剥離骨折を治療する方法は?リハビリ方法や全治期間は?
指の剥離骨折の症状や針金で固定など手術について
スポーツ選手で人との接触や道具を頻繁に使うことを行っている人たちは指の骨折や剥離骨折をすることもあります。
そうなった場合は治療する方法やリハビリ方法、それから全治するまでにかかる期間といったものは気になる内容ではないかと思います。
本記事では剥離骨折で指を治療する方法を中心にお伝えしたいと思います。
指の剥離骨折の治療する方はテーピング?
剥離骨折の治療方法は指のどの部分が剥離骨折したかで異なってきます。
指の靱帯付着部という関節の内側や外側についている靭帯部分が原因で剥離骨折した場合は、固定やテーピングで対応することが有効な場合もあります。
しかし、指の伸筋腱付着部の剥離骨折だった場合は、テーピングでの治療を行いません。
基本は手術となっております。
基本的に、指の剥離骨折は完全骨折と違い気が付かないことがありテーピングで終わらせてしまう方がいますが、放置することで悪化してしまう可能性が高く、骨が異常な形で癒着してしまうこともあるので、テーピングはおすすめとは言えません。
結論を言うと、医師が検査をした結果行うテーピングは有効ですが、素人が行うテーピングは良くない可能性が高いということですね。
手術について
先に触れたように剥離骨折が指の伸筋腱付着部で発生しているのなら、基本的な対処方法は手術となるようです。
この手術内容は2~3本ほど細い針金を使って固定する日帰りの手術で、局所麻酔をして行うことになるでしょう。
基本的にこの剥離骨折は筋肉に引っ張られて骨が剥がれてしまっているものであり、くっつくことはできないものなので、手術が唯一の選択肢になるうようです。
ただし、剥離骨折した箇所によっては対処法も異なってくるので、針金を使うものもあるという風に覚えておくといいでしょう。
基本的にテーピングで治るものではないので、必ずおかしいと思った場合は検査をしてもらい骨折なのかどうか判断してもらいましょう。
治療後のリハビリ方法は?
指の剥離骨折が発生していた場合のリハビリは指を冷やしてから曲げたり伸ばしたりするものとなっております。
病院で数回試した後に自宅で行うことになるでしょうが、剥離骨折は治りが遅いケースも多く、長期間リハビリを続けることになると思われます。
また、剥離骨折が発生した時は鎮痛剤を利用してしばらく動かさないように固定することも多く、固定具を当てて動かさないことに重きを置くこともあります。
この固定具が外れた後に、リハビリを行うようになるので、治療期間や方法については医師に相談して対応するようにしましょう。
特に、固定具を付けて動かさない期間が長いと関節の可動域が骨折前と比べてかなり狭くなってしまうので、しっかりとリハビリをする必要があります。
全治するまでの期間は?
剥離骨折は通常の指の骨折よりも長くなることが多く、ひどい人では骨がくっついてから完治まで半年ほどかかることもあるという記載もありました。
また、ギブスを使っての固定治療期間はだいたい3~6週間とのことでした。
ちなみに、骨折自体は1ヶ月程度で治るという話もあり、リハビリ期間が非常に長く半年もかかるという話もあります。
個人差もあるようで、色々と意見が分かれていますが、リハビリ期間のことも考えた場合、半年は最悪の場合かかると見積もったほうがいいでしょう。
このようにかなり長い期間がかかるので、人によっては特殊タンパク質といったものを摂取して回復までの期間を短くすることもあると言われております。
スポーツ選手の場合、離脱期間が長いのは痛手になるので、早期回復方法をいろいろと試すことになるのでしょう。
指の剥離骨折の症状は?
剥離骨折とは腱や靭帯などが収縮することにより筋肉が引っ張られてしまい、その収縮動作によってくっついている骨の一部が剥がれてしまう骨折の事です。
つまり筋肉の収縮が多すぎて、過負荷がかかるとこの剥離骨折が発生する確率が高まるということなのです。
この剥離骨折が発生する可能性が高いのが小中学生の激しいスポーツをやっている子供たちになります。
症状は、完全な骨折と違い骨の一部が剥がれている程度なので最初のうちは指を動かすことはできますし痛みも捻挫や突き指程度で済みます。
しかし、だんだんと腫れてきて指が動かせなくなってくるでしょう。
この時になると動かすことはできたとしても痛みが強くなってくるのでなかなか辛い状況になってきます。
場合によっては発熱が生じるので、仮に骨折だと気が付かなかったとしても、発熱で普通ではないと気が付けるかと思います。
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診断方法はレントゲン?
基本的に剥離骨折の症状が出た場合は病院に行って検査を受けることになりますが、その検査はレントゲン撮影を行い、CTやMRIへと移行することになります。
診察の際にはどのような過程でそのけがを負ったのかを説明する必要があるので、怪我した時の状況は覚えておくようにしておきましょう。
また、痛む個所や痛みの程度も伝える必要があるため、それも伝えられるようにしておくといいでしょう。
この剥離骨折はスポーツをする子供たちに多い骨折ではありますが、カルシウム不足の高齢者でも剥離骨折を日常生活中に生じる可能性があるので、スポーツと離れているからと言って油断はしないようにしましょう。
早く治すための食事は?
骨折や筋肉の断裂といった重傷を負った場合、大切なことはリハビリや治療といったもの以外に食事内容といったものもあります。
大きなけがは食事の内容次第で治療期間が変わってくると言われているので、食事内容も細心の注意が必要なのです。
骨折の場合に必要な栄養素はコラーゲン・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンK・カルシウム・マグネシウムといったものになります。
骨は古い細胞が分解されて新しい細胞が作られ続けているのですが、骨折が発生することでこの骨代謝が加速するので、この骨代謝が潤滑に行われる状態がベストとなります。
従いまして、先ほど記載した栄養素はこの骨代謝を上げるものとなっているのですね。
コラーゲンはフカヒレ・ウナギのかば焼き・牛すじなど、ビタミンCはピーマン・パセリ・レモンなど、ビタミンDは鮭・くろかじき・あんきもなど、ビタミンKは納豆・パセリ・しそなど、カルシウムは乳製品・モロヘイヤ・大根・ししゃも・わかさぎ・小松菜など、マグネシウムは納豆・海藻類・ゴマ類などから摂取することができるでしょう。
ご参考にしてください。
ただし、コラーゲン合成量は老化が進めば進むほど低下していくので、年齢に応じて量は調整する必要があります。
また、コラーゲンを含む食品は脂質が多く太る可能性が大きいので、サプリに頼ることも考えた方がいいかもしれません。
剥離骨折を起こしやすいタイプの人は?
剥離骨折は骨折の中でもなかなか特殊な例です。
根本的な原因として外的な刺激以外に骨そのものが弱くなってしまっていることにあります。
つまり、普段から過剰なダイエットをしておりカルシウム不足の人や、栄養不足気味の人はなる可能性が高いということです。
特に、骨密度が低下している人や骨粗鬆症の人はなりやすい骨折となっております。
しかし、あまりのも激しい接触や不意の衝撃があった場合に剥離骨折になってしまうケースも多く、接触があるようなスポーツを高頻度で実行している人は剥離骨折が発生してしまう確率も上がってしまうでしょう。
つまり、栄養不足気味の人が激しい運動をする方が最も危険です。
予防するためには、カルシウムやマグネシウムやビタミンの摂取、そしてそこそこの負荷の運動をこなすことが推奨されています。
剥離骨折に関しましては次のページやサイトも参考にしてください。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では剥離骨折で指を治療する方法についてお伝えしました。
骨折や脱臼、靱帯断裂といった大けがは大変なことになったと、皆さん大至急病院に行くことを考えるでしょう。
しかし、この剥離骨折は一見して重症に見えない厄介なものであり、最初の処置で自己流の治療を行って、対処法を間違える確率が非常に高い危険なものなのです。
そのため、突き指といったものと違う痛みを覚えた場合、すぐに病院に行って診てもらうことを考えた方が良いでしょう。
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