逆流性食道炎の原因はストレス?食べ過ぎ・ピロリ菌・便秘?
ストレスなど逆流性食道炎の原因について
逆流性食道炎は日本人に少ない病気でしたが、近年は増加の一途をたどっております。
その原因は色々あるとされていて、ストレス社会になったから、食べ過ぎることが増えたから、ピロリ菌患者が減ったからなどが言われています。
本記事では逆流性食道炎の原因が何であるのかをお伝えしていきたいと思います。
逆流性食道炎の原因はストレス?
ストレスは万病の元となることはもはや誰もが知るところでありますが、このストレスは逆流性食道炎にも関わりがあります。
ストレスは下痢・便秘・腹痛・胃炎・胃潰瘍といった胃腸に様々なトラブルをもたらしますが、食道も例外ではなく逆流性食道炎の症状を生じさせることもあるのです。
ストレスそのものに食道への胃液逆流作用があるわけではないのですが、胃酸過多と括約筋の機能低下を引き起こし胃酸が逆流しやすい状態にしてしまいます。
ここで覚えておいてほしいことは、ストレスが溜まりに溜まっている人は逆流性食道炎の症状が出やすい状態であるということです。
食べ過ぎが原因?
飲みすぎや食べ過ぎで最も気を付けるべき症状はまさにこの逆流性食道炎でしょう。
食道と胃の間には括約筋という飲食したものの逆流を防いでいる部分があるのですが、暴飲暴食をしたり揚げ物など脂っこいものを食べたりすることで、この括約筋が一時的に緩んでしまうのです。
そうなると食道のぜん動運動が弱まってしまい胃酸の逆流が起こって逆流性食道炎となってしまうのです。
年末年始には特に飲みすぎや食べ過ぎしやすいもの。
それらの行動は逆流性食道炎になりやすいということを覚えておきましょう。
ピロリ菌が原因?
ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの病気の原因となる菌です。
このピロリ菌が逆流性食道炎と関係しているという説があります。
その説とはずばりピロリ菌に感染している人は逆流性食道炎にならないというものです。
どういうことかというと、ピロリ菌は胃に炎症を引き起こすものであるため、そうなると胃酸の分泌が減り逆流する胃酸そのものが少なくなるとされています。
もともと日本人はピロリ菌に感染している人の割合が高い国であったのですが近年は改善されつつあります。
この改善されつつある傾向と反比例するように日本では逆流性食道炎の患者が増えてきています。
しかし基本的にはピロリ菌の除菌によって逆流性食道炎が起こったとしてもそれは一時的なものであったり軽症なものであるため、ピロリ菌を除菌することを優先されているようです。
便秘が原因に?
若い人にも増えている逆流性食道炎ですが、原因の一つに便秘があります。
原因を説明すると、便秘の状態だとお腹への圧力が高まりやすくなるため、胃や腸からの圧迫を受け、どうしても食道への逆流が起こりやすくなってしまいます。
実際に常習性便秘症の方の約10%は逆流性食道炎にも悩まされているようです。
慢性的な便秘の症状がある方は、このように逆流性食道炎になる可能性が高まるため気を付けましょう。
食事内容が原因に?
逆流性食道炎には食事の内容が深くかかわっています。
まず逆流性食道炎になりやすい人は脂肪を摂り過ぎる人が該当します。
どういうことかというと脂肪を摂り過ぎることでコレシストキニンという消化を助ける消化管ホルモンが分泌されるようになり下部食道括約筋が緩みやすくなってしまうのです。
それ以外にも脂肪の多い食事は胃の活動を活発化させてしまうため、胃酸の分泌量がどうしても増えてしまいます。
またタンパク質の多い食事をしている人も逆流性食道炎になりやすいです。
タンパク質が多いとまず消化そのものに時間がかかるようになってしまうため、こちらも胃の活動を活発化させて胃酸の分泌量を増やしてしまいます。
その他に気を付けるべきなのはアルコール類です。
アルコールは胃酸の分泌を促進しコレシストキニンの分泌も増加させるので気を付けましょう。
その他の逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎の原因として暴飲暴食・ストレス・便秘・食べ物を記載しましたがそれ以外にも原因はあります。
まずはタバコです。
タバコを慢性的に吸っている人は胃の中の酸度が高くなり下部食道括約筋の締りも悪くなるため逆流性食道炎になる可能性が高くなってしまいます。
次にあげるのは肥満です。
肥満もストレスと同じくらい万病のもととなっていますが逆流性食道炎にも密接な関係にあります。
肥満の方は脂っこい食事や暴飲暴食が多くなるので、逆流性食道炎になる人も多いのですが、肥満体系はそのついた脂肪で胃を圧迫するようになってしまうため、たとえ暴飲暴食を止めて食事を改善したとしても逆流性食道炎になりやすくなってしまうのです。
これらのすべての原因に言えることですが、薬で解決できることではありません。
タバコについても肥満についても薬で解決できないため必ず自助努力が必要となります。
逆流性食道炎の症状について
逆流性食道炎は胃の間の下部食道括約筋と通常は閉じられている食道が開いたままになったり、酸性度の強い胃酸を含む胃液が逆流したりする病気です。
この症状を繰り返すことで食道の粘膜に潰瘍やただれを引き起こし、胸やけや呑酸(口の中に広がる酸っぱさが症状)、吐き気や嘔吐といった症状を引き起こします。
また、食道の上部にまで胃液が逆流している場合、喉頭に炎症が発生し慢性的に咳が出るようになってしまいます。
この咳が非常に厄介で、この咳の原因はウイルスや細菌が原因ではなく、あくまで逆流性食道炎が原因なのです。
そのため通常の咳止め成分が入った風邪薬はほとんど効果が無く逆流性食道炎による咳と気が付かなければ止めることができなかったりします。
治療法について
逆流性食道炎を治す方法は基本的に薬物療法となりますが、早く治すためにもまず生活習慣を改める必要があります。
基本的に食生活やストレス、または肥満といったものを改善する必要があるのですが、簡単なところで姿勢の改善というものものあります。
例えば姿勢を伸ばすこと・猫背にならないこと・寝る時は枕を高くすることです。
また、暴飲暴食や肥満、ストレスが溜まる生活をし続けていると、もし薬で治ることがあったとしても再発する可能性が高いでしょう。
そのためにも今まで記載した原因をもう一度見つめなおして原因を取り除く生活をすることが大切です。
その他、逆流性食道炎に関しましては次のページも参考にしてください。
逆流性食道炎で咳が止まらない!治療法は?咳の特徴は?
逆流性食道炎の症状【喉・咳・痰・背中の痛み・吐き気など】と治療法
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逆流性食道炎症の口臭など症状の原因や治療・食事・寝方など
逆流性食道炎の原因はストレス?良い食べ物はヨーグルト?
逆流性食道炎の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
日本調剤 「逆流性食道炎」の原因は?
最後に
以上、いかがでしたでしょうか?
今回は逆流性食道炎の原因についてお伝えしてまいりました。
原因が非常に多岐にわたっており、それらが複合的な要因となって逆流性食道炎になっていることは理解していただいたのではないでしょうか。
確かに逆流性食道炎は軽度であれば薬で治るとは言われておりますが、まずはなぜこの病気が発症したのかを突き止めて原因を排除することが最も大切であると考えます。
この記事が逆流性食道炎に対する参考の一つになれば幸いに思います。
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