逆流性食道炎の食事でおすすめは?トマト・ヨーグルト・酢?
ヨーグルトなど逆流性食道炎の食事について
逆流性食道炎は日本で発症する人が増えている病気ではありますが、その原因には食事が大きく関わっていると言われております。
つまり食事内容の改善で逆流性食道炎の改善の可能性が高まると言えます。
本記事では逆流性食道炎におすすめの食べ物や良くない食べ物を中心にお伝えしたいと思います。
トマトやヨーグルト、お酢などはどちらなのでしょうか?
逆流性食道炎の食事にはトマトがおすすめ?
冒頭でお伝えした通り、逆流性食道炎には食生活や生活習慣が密接にかかわっています。
そのため消化を促す食べ物を摂るなど食生活を変えることで症状が改善することも多いのです。
まず、トマトは逆流性食道炎を改善する食べ物のうちの一つと言えるでしょう。
トマトにはリコピンという活性酸素を消して逆流性食道炎になりやすい肥満の原因となる生活習慣病から守ってくれる栄養素が多く含まれています。
それ以外にもトマトの酸味は胃の不快感を解消して消化器の働きを促進し、逆流性食道炎を防いでくれるのです。
他にも効果がありトマトに含まれるビタミンUは胃壁の修復効果が期待でき、ペクチンは逆流性食道炎になりやすくなる便秘を解消してくれるでしょう。
一説には逆流性食道炎ではトマトを避けたほうがいいというものがありますが、トマトの栄養素を良く考えた場合、逆流性食道炎対策として摂取したほうがいいものであると気が付くと思います。
ヨーグルトもおすすめ?
逆流性食道炎の症状で必ず付きまとうのが胸焼けや呑酸ですが、ヨーグルトはそれらを防ぐ効果があると言われております。
ヨーグルトには乳酸菌が多く含まれており悪玉菌を退治する能力が高く、胃を保護する効果があります。
それ以外にも乳製品であるため胃酸の分泌を抑える効果もあり、腸の蠕動運動を活発にして胃にかかる腹圧を減らす効果もあります。
逆流性食道炎で問題となるのは胃酸の逆流であるため、胃酸の分泌を抑えたり腹圧を減らすことは非常に効果があると言えるでしょう。
そのことからもヨーグルトは逆流性食道炎に対して非常に効果的な食べ物であると言えます。
酢もおすすめ?
お酢は一昔前に健康ブームがあったため、あらゆる病気のもとに効くイメージがあるかと思いますが、こと逆流性食道炎の場合には逆になります。
なぜなら逆流性食道炎で食べてはいけない食べ物には酸っぱいものがあり、そこにお酢はピンポイントに的中するからです。
酸っぱいものは逆流性食道炎のリスクを高めるため、もしこの病気と診断された場合には食べてはいけません。
過去の健康ブームでお酢を使う人が激増したことがありましたが、その時期に合わせて胸焼けで病院にかかった人が増えたという話もあります。
納豆はどう?
胃の粘膜はムチンという物質から作られているので、逆流性食道炎や胃の不調を防ぐためにはムチンを摂取することが有効なのです。
摂取する方法はサプリメントや食品に頼ることなのですが、その食品の筆頭が納豆になります。
納豆のねばねばは多糖類とタンパク質が結合したムチンという成分なので摂取効率は高めとなります。
ただし、逆流性食道炎の症状が重く吐き気がひどいという人は納豆は消化に悪いので食べない方がいいでしょう。
そのような方は病院で診てもらってください。
ほかにもムチンが含まれている物質は長いも・レンコン・なめこ・オクラ・里芋などです。
いわゆるヌルヌルしたものや、ねばねばしたものに含まれているので、わかりやすいと言えるでしょう。
その他の逆流性食道炎におすすめの食べ物
逆流性食道炎で今まであげてきた食べ物以外でおすすめできるものはまず、パンです。
理由はシンプルでパンはご飯よりも消化が良くて糖分が少ないからです。
注意点としてはそこからバターやマーガリンなどをつけて脂肪分や糖分を増やすと逆効果になってしまうので、それは避けるようにしてくださいね。
次におすすめするのはお粥です。
ご飯をそのまま食べるよりもお粥にしたほうが消化に良いため、ご飯が食べたい人にはうってつけでしょう。
雑炊にしてもかまいません。
それ以外ではヨーグルトと同じ乳製品であるチーズもいいでしょう。
これもヨーグルトと同じく胃の粘膜を保護してくれる効果や胃酸を抑える効果があるためおすすめです。
おすすめできない食べ物は?
今までおすすめできる食べ物を中心にお伝えしてまいりましたが、ここでは逆におすすめできない食べ物をご紹介します。
まず、消化に時間がかかり胃に負担がかかる食べ物はおすすめできません。
胃に負担がかかればその分、胃もたれや胃酸過多を引き起こしやすくなり胸焼けが発生しやすくなります。
代表的な食べ物は刺身・ラーメン・焼肉・ゴボウなどの根菜・じゃがいもなどです。
基本的に脂っこいものや生もの、食物繊維が豊富なものがおすすめできないと思ってください。
食べる時は消化しやすくするためによく噛んでくださいね。
次に注意が必要なものは胃の運動機能を低下させる冷たいものです。
冷たいものを食べ過ぎるとどうしても胃が冷やされてしまい、消化能力が低下して消化に時間がかかるようになって胃酸が多く出るようになってしまいます。
そのため冷たいものの食べ過ぎに気を付けましょう。
それ以外にもカレーやしょうがなどの刺激が強いもの、カフェインが入っているもの、ケーキなどの甘味が強いもの、レモンやお酢などの酸っぱいもの、アルコール類のビールなどがおすすめできない食べ物となるでしょう。
食事量や回数はについて【抜き】も有り?
逆流性食道炎になって胸焼けや嘔吐などが発生すると、食欲そのものが無くなってしまい食事をすることが億劫になることがあります。
そこで気になるのが逆流性食道炎になった場合の食事回数についてです。
まず回数を増やすことは良くないことをお伝えします。
間食等で回数を増やしてしまうと胃の働く回数が増えてしまい結果的に胃酸が多くなってしまいます。
そのため食事の回数を減らすのは胃酸が出る回数を減らすことにもつながるため、おすすめだと判断できるでしょう。
ここで気を付けることは空腹感に苛まれないようにすることです。
空腹がどうしてもつらいときにはダイエットに使われることが多いグリーンスムージーなどで補っていきましょう。
おすすめの飲み物は?
逆流性食道炎におすすめの飲み物は何といっても牛乳になるでしょう。
先に乳製品は逆流性食道炎に効果があるといったように、牛乳でもその効果が期待できるためです。
それ以外ではまずは麦茶がいいですね。
これは胃粘膜を保護する効果があるためおすすめできます。
他には消化力を高める白湯もいいでしょう。
また、牛乳を飲むときには冷えている状態よりもホットミルクとしたほうが、逆流性食道炎に対しての効果が高いため可能ならホットミルクにしましょう。
逆流性食道炎は高齢者に多い?
若い人に増えつつある逆流性食道炎ですが、それでも一番発症率が高いのは高齢者になっています。
特に多いのは60歳以上の女性です。
高齢者が多くなっている理由は、老化によって胃から食道への逆流を防ぐ働きをする筋肉である下部食道括約筋の機能が低下してしまうことが原因です。
年を取ると筋力が低下してしまうのはしょうがないことであり、それこそ普段見えない部分の筋肉も低下しているためにある程度、逆流性食道炎になりやすくなってしまうのはやむを得ないとも言えます。
その他、逆流性食道炎に関しましては次のページも参考にしてください。
逆流性食道炎で咳が止まらない!治療法は?咳の特徴は?
逆流性食道炎の原因はストレス?食べ過ぎ・ピロリ菌・便秘?
逆流性食道炎の症状【喉・咳・痰・背中の痛み・吐き気など】と治療法
逆流性食道炎の妊婦の対策【食べ物・牛乳・寝方・薬など】
逆流性食道炎症の口臭など症状の原因や治療・食事・寝方など
逆流性食道炎の原因はストレス?良い食べ物はヨーグルト?
逆流性食道炎における食事に関しましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
医療法人社団 史世会 町田胃腸病院 逆流性食道炎について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では逆流性食道炎に効果がある食べ物についてお伝えしてまいりました。
逆流性食道炎は食生活と密接な関わりがある病気であるため、食生活に気を付けることで防ぐことができる病気です。
そのためにも今回ここで紹介したおすすめするものとおすすめできないものをよく理解していただきたいです。
ただし、いくら食生活を改善したからといって、タバコを吸いすぎたり肥満体形であったりストレスが多すぎたりすると逆流性食道炎になる可能性はなくならないため気を付けてくださいね。
この記事が逆流性食道炎に対しての参考になれば幸いに思います。
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