逆流性食道炎の妊婦の対策【食べ物・牛乳・寝方・薬など】
食べ物など妊婦の逆流性食道炎の対策
逆流性食道炎は妊婦がよくなる病気としても有名です。
そのため対策が複数あります。
本記事では逆流性食道炎の妊婦さんの対策において、食べ物をどのようにしたらいいのか、牛乳は効果があるのか、市販薬は飲んでいいのかなど様々な観点から考えていき、お伝えしたいと思います。
妊婦の逆流性食道炎への対策は?
妊婦さんはどうしても逆流性食道炎になりやすくなるのは避けられません。
そのため、いくつか対策をご紹介します。
①お腹を締め付けすぎない
お腹が大きくなるにつれて、どうしても腹帯などでお腹を支える妊婦さんが増えてしまいます。
しかし締め付けすぎると腹圧が上がって逆流性食道炎になりやすくなってしまうので締め付け過ぎには注意してください。
②睡眠時でもある程度体を起こして寝る
妊婦さんは腹圧が常にかかっている状態であるため、寝る時は枕を使用して角度をつけるようにしましょう。
逆流性食道炎の症状は夜に出ることもあるため睡眠の仕方にも注意が必要です。
③食事後すぐに横にならない
食後の3時間は胃酸の逆流が最も起こりやすい時間であるため、食後すぐに横になるのは良くありません。
お腹が大きくなるとつい横になってしまいがちですが、食後はできる限り座るようにしましょう。
④姿勢を整える
姿勢の悪さは胃酸を逆流させる原因となります。
特にお腹が大きくなると腰を曲げて前かがみの姿勢になりがちですが、その体勢は腹圧がかかってしまうので避けるようにしてください。
⑤食生活を改善する
消化の悪い食べ物を食べ続けたり、冷たいものを食べ続けたりすると逆流性食道炎になってしまうので、それらをまず食べないようにします。
また、タンパク質や刺激物の摂取しすぎも良くありませんので覚えておいてください。
逆流性食道炎での食べ物について
逆流性食道炎は食生活の改善で症状が良くなることも暴飲暴食で症状が悪くなることもあります。
それほど食事と密接な関わりがある病気であるため、逆流性食道炎になりやすい妊娠中は特に気を付ける必要があるでしょう。
まず、基本は消化しやすい食材を中心にメニューを考えてください。
糖分や脂肪分が多いもの、カレーなどの刺激が強いもの、お酢やレモンなどの酸味が強いもの、コーヒーや紅茶などのカフェインが入ったものは避けましょう。
これらの食べ物は胃酸の分泌を増やしてしまうので妊娠中は摂取しないようにしてください。
また、食事をする時でも噛む回数を増やし、消化しやすくして胃の負担を減らすようにしてくださいね。
牛乳が効果的?
逆流性食道炎において最も効果がある飲み物は、牛乳であると言われております。
その理由は複数あって、まず牛乳がアルカリ性であるため胃酸の酸性と混じると中和作用が起こり酸性が薄くなります。
そうなると胸焼けや呑酸といった症状が軽減されるのです。
次に牛乳は粘膜の保護に加えて胃酸を抑える働きがあり逆流性食道炎に対しての特効薬となってくれることが期待できるのです。
注意点は食後などに飲むと胃酸が薄くなって逆に消化不良となってしまうので、食前や空腹時、寝る前に飲むようにすることが大切です。
効果的な寝方は?
逆流性食道炎になると寝方を間違うと胃酸が上がってきて胸焼けで苦しくなり目が覚めてしまうことがあります。
それを防ぐためにも寝方にちょっとした工夫が必要なのです。
まず工夫その①、食後最低でも3時間、可能なら4時間はあけてから寝ること。
胃が食べ物を消化し終えるまで待つことが大切です。
次に工夫その②、左側を下にすること。
左を下にしていると胃酸は基本的に胃に留まります。
そのため左を下にしていれば胃酸が逆流する確率は減るのです。
中には右を下にしたほうが効果がでることもあるので、左を下にして効果が無ければ右を下にして眠ってください。
最後の工夫その③、頭を高くする。
これはその②とある程度かぶってしまいますが②か③のどちらかを選んでいただければ結構です。
ただし、頭だけを高くすると首を痛めるので腰のあたりから傾斜を作って寝るようにしましょう。
目安はだいたい15度です。
その他、逆流性食道炎に関しましては次のページも参考にしてください。
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妊婦の逆流性食道炎で市販薬は大丈夫?
妊娠中でなければ、軽度の逆流性食道炎の場合、市販薬をすすめますが、妊娠中であった場合は市販薬の使用は避けたほうがいいと判断させていただきます。
基本的に妊娠中は市販の薬は飲まないようにしたいものであるため、どうしても辛い症状が出ている場合には通院中の医師に相談して逆流性食道炎に対する薬を処方してもらってください。
そうすれば体に影響のない胃酸の分泌を抑えてくれる薬を用意してくれるでしょう。
有効なツボは?
(http://www.cube55.com/health/kenko5.html)
逆流性食道炎に効果的なツボはやはり胃腸の調子を整えてくれるものでしょう。
画像に代表的なツボをピックアップし紹介しておりますが、この画像にもある中脘(ちゅうかん)を刺激するのが有効となります。
場所はへそから上に12cm程度離れたところにあります。
親指を使って5秒程度「グッ」と押し込んでください。
ほかには手首の表側にあるしわより指3本分ほど体に近づけた側の中心部分にある内関(ないかん)を刺激するといいでしょう。
ここは痛みをちょっと感じる程度に10秒間ほど押してください。
あとは、頭のてっぺんにある良く紹介されるツボの百会あたりも効果があります。
自律神経のバランスを整えてくれる作用もありますが、内臓や血流の流れを改善する作用もありますので、胃腸トラブルにも効果ありです。
強く指で押して離すを繰り返しましょう。
妊婦の逆流性食道炎の症状について
逆流性食道炎の症状は胃酸が逆流して食道に留まって食道を炎症させて不快感や胸焼けを起こすのです。
これらの症状はつわりによく似ているため、つわりと間違われることも非常に多いようです。
つわりと逆流性食道炎の違いはげっぷの中身です。
逆流性食道炎の場合は酸っぱい液体が口元にまで逆流してくるため酸っぱい感じのゲップが出てきます。
それ以外にもつわりは妊娠初期の生理現象ですが、逆流性食道炎は妊娠初期を過ぎても治まるわけではないため、いつまでたっても治まらない場合は逆流性食道炎を疑いましょう。
主な症状は胸焼け・胸のむかつき・げっぷ・嘔吐・腹部の膨満感です。
原因について
なぜ妊婦さんが逆流性食道炎になるのかというと、胃酸が増加しやすく逆流しやすくなっているためです。
そのためすべての妊婦さんは逆流性食道炎になりやすい状態になっています。
赤ちゃんが大きくなればなるほど子宮も大きくなり、胃が押し上げられていきます。
そうすると胃酸が逆流しやすくなるためどうしても逆流性食道炎になりやすくなります。
次に妊娠してしまうと体の機能が低下して胃の消化機能が低下します。
そのため通常の人より消化に時間がかかるようになってしまい胃酸が増えて逆流性食道炎になりやすくなります。
最後に妊娠中はどうしてもストレスを感じやすい状態になっています。
ストレスが多くなると括約筋の機能低下が起こりやすくなりどうしても逆流性食道炎になる確率は上がってしまいます。
治療法について
もし妊婦さんが逆流性食道炎になってしまった場合、治療法は下記を参照してください。
・消化の悪いものは避けて、消化のいいものを食べる
・背中が丸くならないよう姿勢を改善する
・横になる2~3時間前には食事をしてはいけない
・体を締め付けないようにする、特にお腹周りには要注意
・就寝するときはクッションや枕を利用して上半身をあげるようにする
以上です。
先ほどの「妊婦の逆流性食道炎への対策」とかぶる部分が多々ありますが、対策方法と治療法はある程度同じであると捉えていただいても構いません。
大切なことは原因を減らすことであるため、逆流性食道炎の対策と治療方法は似通ったものとなってしまいます。
妊婦さんの逆流性食道炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
マイナビウーマン 【医師監修】逆流性食道炎とは? 妊娠中のつわりとの違いや症状・対策など
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
本記事では妊婦さんの逆流性食道炎の対策方法についてお伝えしてまいりました。
妊婦さんは逆流性食道炎になりやすい状態であるため、姿勢や食事の内容、寝る時の体勢などに気を付ける必要があるということでした。
また、妊娠中であった場合、市販薬に頼るのは怖いので、かかりつけの医師に相談して自分の症状や体に合った薬を処方してもらうことが大切だということもわかりましたね。
本記事が逆流性食道炎に対する参考になれば幸いに思います。
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