痔の治し方【自分で体操・ボラギノール・オロナイン・病院?】
薬や手術・食べ物など痔の治し方!いぼ痔は自分で押し込む?
痔は誰にでも十分に起こりうる疾患ではありますが、痔になるまではその治し方など考えることが無かった方がほとんどでしょう。
そして実際になってしまった場合、自分で治せないかと思い、体操を行うとかボラギノールやオロナインといった市販薬に頼るなどいろいろと考えられることかと思います。
病院に行ってしまえば解決できる可能性は高まりますが、何となく「行きたくないなー」と感じてしまう人が多いのではないでしょか?
では果たして病院に行かなくても治るものなのでしょうか?
本記事ではこの痔の治し方についてまとめてみました。
痔の治し方
【ボラギノールが有効?】
痔の治し方にはいくつかありますが、大きく分けて考えると、放置していても治る可能性が高い段階のものと、放置しているのは危険だからできる限り早く病院に行って治療を受ける必要があるものとなります。
基本的に痔は便秘や下痢などで肛門の中や外に負担がかかり過ぎることで発生します。
軽度の切れ痔やいぼ痔で、体力のある方ならばボラギノールのような市販薬を使うことで、痛みに苦しむことなく治るかもしれません。
しかし、いぼ痔が直腸内にできてしまって、そのいぼが肛門から外に出る、いわゆる脱肛が頻繁に発生したり脱肛が戻らなくなってしまった場合は重度の痔になっているので、市販薬で治療できるラインを超えてしまっているとよく言われているのです。
この場合は病院に行って手術となるでしょう。
また、症状が軽い場合で病院に行った時に処方されるのは痛み止めや炎症止めといった薬と生活習慣の改善指導などの保存的療法となっております。
ボラギノールは抗炎症作用が強く働くので、出血や痛みが酷いという方はこれを使いながらお尻を温水洗浄便座などを使って清潔にし、下痢や便秘にならないようにするという生活が大切になります。
【オロナインが有効?】
塗り薬としてある意味万能薬のような効果があるオロナインですが、オロナインはグルコン酸クロルヘキシジン液のような消毒液と硫酸アルミニウムカリウムのような止血効果があり、傷なんかには効果があると言えるでしょう。
ただし、抗炎症作用はないので、炎症による痛みがあるという場合は効果が薄いと思われます。
オロナインはいぼ痔などの痔の特効薬ではないので、本格的に市販薬に頼りたいという場合はボラギノールのような専門薬を使った方がいいでしょう。
病院での薬や手術?
痔の治し方はいくつかありますが、すでに症状がかなり重いと判断された場合は手術が一番良い解決方法となるでしょう。
いぼ痔で考えると、いぼ痔はトイレで多少出血があり痛みはほとんどない:Ⅰ度、まれに脱肛することがある:Ⅱ度、脱肛がいきみで発生することが増えて指で戻す必要がある:Ⅲ度、脱肛が頻繁に起き出血も多く痛みもひどい:Ⅳ度、の4種類があります。
このうち手術が必要であると判断されるのはⅢ度以降で、それ以外では痛み止めや抗炎症作用のある軟膏・座薬・便を柔らかくする下剤などが渡され、保存療法が基本となるのです。
手術となった場合、昔と比べて医療の技術が進歩しており、手術の精度や速度も上がっているので、その日のうちに手術をして帰宅できるようにもなっています。
内痔核の手術だけでも、結さつ切除術・ICG併用レーザー治療・ゴム輪結さつ術・ジオン注射療法といったものなどがありますので、どの手術が良いのかは医師と相談して決められると良いでしょう。
自宅で自分で実践できる体操
痔の治し方の話においては主に市販薬や病院の薬、手術といった方法が浮かぶかもしれません。
実はそれらとは全く違う体操をすれば治るという意見もあるのです。
その体操についてもいくつかあるのですが、基本的な考え方は肛門の筋肉である外肛門括約筋を鍛えることで治るというものになります。
方法は肛門の筋肉を絞めたり緩めたりという動作を1分間に100回というリズムで1日に何度か行うというものです。
いつでもどこでもできるトレーニングですので、痔が気になって仕方がないという方はさっそく実践してみましょう。
いぼ痔の治し方は自力で押し込む?
いぼ痔の症状がある程度進行してしまった人は、脱肛によって外に出始めていることもあるでしょう。
というのも、脱肛した状態で放置した場合、肛門の締め付けによりうっ血状態になってしまいがちですし、飛び出た粘膜から粘液が出て下着が汚れてしまうことも考えられます。
こすれて痛みが出るようになり仕事どころではないという人も出てしまうのです。
なので、本格的な治療を行う前の段階では、押し込むことで一時的な対応もするのも悪くないでしょう。
ただし、この押し込むという行為は治療ではないということだけは理解してください。
そして押し込まないと引っ込まない状態は、かなり悪化している状態になります。
痔を治すのに良い影響を与える食べ物
痔に対して100%の効果を発揮するという食べ物はありませんが、痔になった場合に摂取することでその苦しみから少し解放されやすくさせる成分というのは存在するのです。
まず、痔の原因は座り過ぎといった要因もありますが、それよりも大きな要因は便秘や下痢です。
従いまして、これらの頻度を減らすことが重要です。
どちらも痔に近づけてしまうので、これらの原因から遠ざかれる食べ物が推奨されます。
例えば、ヨーグルトやキムチといった乳酸菌などの発酵食品は腸内の善玉菌を増やしてくれるので異常便になりにくくなります。
それ以外には食物繊維が多いレンコン・ごぼう・昆布・わかめ・ヒジキなどもよく推奨されますし、大豆類による食物繊維やタンパク質や魚類による魚の油分は便のトラブルを減らしてくれます。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますので、それらをそれぞれ1:2の割合で摂取することが大切と言えるでしょう。
痔に悪い影響を与える食べ物
逆に避けた方が良い食べ物は、下痢や便秘を誘発するような食べ物です。
特に、日本人は肉類を消化する能力が低くお肉を摂りすぎる生活は適しておりません。
特に、ファーストフードのような食物繊維が少ない食べ物は避けましょう。
また、香辛料のような辛いものは消化されずにそのまま排出される性質があります。
そのため、排便時に肛門付近を刺激し傷つけてしまうので、大量摂取していると痔に繋がってしまうこともあるようです。
従いまして、辛いものも自重しましょう。
他には酒も痔を引き起こしやすくなるので禁止となります。
特にアルコールを摂取すると肛門部にもたくさんの血が流れ込むようになり、血液のうっ血が発生しやすくなります。
こうなると、痔になる確率が高まるのです。
まとめると下痢や便秘を避けて辛すぎるものも避け、お酒も自重した方がいいということです。
最良なのは病院に行く?
いぼ痔など痔に関しては病院に行くのを嫌がる人が多いです。
自然治癒が可能なら自然治癒をしてもらいたいと考えるのはしょうがないことでしょう。
しかしながら、結論を言ってしまうと、痛みがひどいものであったり脱肛するレベルの痔ならば、病院で診てもらった方がいいと思います。
それらがなく小さな外側にあるいぼ痔といった程度なら、市販薬を利用して便秘や下痢にならないような食生活に切り替え、お尻の負担を減らすことができれば自然治癒する可能性もあるかと思います。
痔の治し方につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
ひろつ おなかクリニック 痔と、その治療法
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では痔の治し方についての情報を集めて記載致しました。
痔は自然治癒することもしばしばあるようですが、基本的には何もしなければ悪化するものだと考えましょう。
病院に行かなくても原因となる行動をひたすら制限して食生活を改善した場合は自然治癒する可能性もあるかと思いますが、ある程度進行した場合は病院で診てもらった方が良いでしょう。
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