認知症への対応【怒り・徘徊・興奮・妄想・暴言・暴力など】

認知症への対応【怒り・徘徊・興奮・妄想・暴言・暴力など】

怒り・徘徊・興奮・妄想など認知症への対応法について

突然ですが、家族認知症になったらと考えたことはありますか?認知症になってしまった方は怒りやすくなり、人によっては徘徊することもあるということはご存知である人も多いと思います。ならそれらにどう対応するのがいいのかをご存知でしょうか?

今回は認知症患者に対するそれぞれの行動に対する対応や施設についてご紹介します。


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1.認知症の症状別の対応

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初めに認知症の症状として起こりうることに対する対応を記載していきます。

それぞれの症状を列挙していきますのでご覧ください。

 

①怒り

 

認知症の症状として人格が変わるというものがあります。その中で怒りっぽくなってしまった場合の対処法を記載します。

 

具体的な対処方法は4つ「冷静に対応する」「怒りそうと思ったら話題を変える」「あえて距離を置く」「医者の力を借りる」になります。

 

「冷静に対応する」というのは相手が怒ったとしても自分は怒らないこと、できる限り相手を理解するように努めてゆっくり会話をすること。

 

「怒りそうと思ったら話題を変える」というのは、怒りそうだなと察したらすぐに他の話題に変更するということです。認知症患者と会話をするときには必ず話題を複数用意して、逃げ道を作ることが大切です。

 

「距離を置く」というのは一見逃げの行動に見えるかもしれませんが、介護者との距離が近いことが認知症患者の怒りのスイッチになっている可能性があるので一つの方法としてあげております。

 

「医者の力を借りる」というのはその怒りの原因が認知症以外の精神疾患かどうかを確認できるので有効的な方法と言えるともいます。それ以外にも薬を処方していただき精神の安定を促せる可能性もあります。

 

②徘徊

 

認知症の症状にはじっとしていることができないというものがあり、そのため徘徊につながる人もでてきます。では徘徊が症状として現れたときの対処方法を記載してきます。

 

まず第一に介護者が怒ることはNGです。もし怒ってしまうと家の中がいやな場所というイメージを認知症患者に植え付けることになり、外に出てしまう可能性が高まります

 

次に徘徊は家の中であり特に問題がない状態ならば歩かせることも有効です。認知症患者の気のすむまで歩かせましょう。もし家の中でも転ぶ危険性のある場所であった場合はしばらく付き添い落ち着かせるために他のことに話しかけて部屋に誘導するのが良いです

 

もし徘徊先が外になっている場合はまず名前や連絡先がわかるものを服や靴にワッペン等でつけることが必要です。

 

GPS機能の付いたアクセサリーも販売されているのでそれを持たせるのも良いです。出かけなくさせる対応としては玄関の鍵を付け替えて認知症患者の手の届かない位置に変えることと窓を開けにくくすることが有効になります。

 

万が一玄関の鍵を閉め忘れたときの対処法として誰かが通った時に音が鳴るものを設置するのも有効です。

 

それ以外にも近所の人に外での徘徊に備えて情報を提供することも大切です。またはデイサービス等を利用して一緒に歩いてもらうという手もあります。

 

③興奮状態、暴力・暴言

 

認知症の症状にふいに興奮するといったものがあります。症状がひどい人はそれにより攻撃的になり暴力や暴言につながる人も出てきます。

 

まず認知症患者の方が好きな歌を聞かせたりして他に興味を持たせるもので誘い、注意をそらすのも有効な手です。できる限り興奮の原因になっている物事に意識を向けないようにしましょう。

 

もし暴力・暴言のレベルまで興奮されているなら無理な説得はしないで安心できるように温かい声かけで対応し決して力で対抗しないようにしてください。力で対抗することは相手の興奮を助長させることが多いため事態が悪化する恐れがあります。

 

もし頻繁に興奮状態や暴力・暴言が起こる場合他の病気も考えられるため医者に相談することをお勧めします。

 

④妄想

 

認知症の症状に現実では起こっていないことを真実だと思いこむ症状が出ることもあります。

 

この症状への対処方法は相手がどんなに間違ったことを言っていたとしても正論で返さないことです。「物を盗んだ」と言われたところを「盗んでいない」と返しても認知症患者はむきになり興奮状態になってしまうことがあります。

 

つまり否定や説得はしないほうが良いのです。できる限り妄想によって出てきている言葉の内容に同情するように会話をすると良いです。興奮状態が治まったとわかったら、認知症患者の好きなものや好きなテレビ番組等の話を切り出し話題を逸らすのが良いです。

 

このように記載しておりますが、犯人扱いされるなどの不当な扱いを受けているのに相手を思いやって対応するというのは非常に難しく、介護者にストレスをかけます。

 

そのため専門機関に相談することやヘルパーを用意することも介護者を守るという意味でも大切なことになります。

 

⑤帰宅願望

 

認知症の症状に帰宅願望というものがあります。これはデイサービスやショートステイなどの自宅とは別の場所で訴えてくるときもあれば、自宅にいるときにも訴えてくる時もあるものです。

 

対象方法は興奮させないために相手を否定しないことが大切です。つまり帰れない位置にいたとしても帰れないと言わないようにしてください。話題を帰りたいという物から別のものにするために、趣味や好きな食べ物の話をするのが良いです。

 

また、自宅を居心地のいい場所にすることも大切です。そのためにも認知症患者をできるだけ怒らないようにして家族が認知症患者を必要としていることをアピールするのが有効です。

  

2.病院で認知症の対応をしてくれるのは何科?

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認知症患者への対応として病院に行くという方法は極めて有効です。では認知症に対応する病院が何科であるかを記載します。

 

最近の病院では「物忘れ外来」という認知症に対する診察を専門的に行うところを設置しているところが多くみられます。それ以外では一般的に神経内科、心療内科、精神科、脳外科、老年内科等々が該当します。


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また病院に行くときに大切なのは、ご家族がその認知症患者の普段の生活をちゃんと知り得ているかどうかになります。これは医師の診断にご家族や周りの方々に詳しく日常生活の様子を話す必要があるからです。

 

そのため病院に伺う際には、連れ添う方が聞かれることに対しての準備を行うことが大切になります。

 

3.認知症の対応をしてくれる施設は?

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認知症患者に対する在宅介護は困難を伴うことが非常に多いです。そのために施設を利用するという選択肢もあります。では認知症に対応してくれる施設についてご紹介します。

 

候補としては「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」「グループホーム」「特養・有料老人ホーム」の五つがあげられます。

 

施設によって対象者が異なるため、施設を考えている方は認知症患者の様態に合わせて選ぶ必要があります。

 

簡単に選択基準を記載しますと、特別養護老人ホームは常時介護が必要または寝たきりの高齢者が対象です。

 

介護老人保健施設は在宅や他の施設への復帰を目標にしたリハビリ等の訓練を行う施設になります。

 

介護療養型医療施設は精神症状や行動障害等の認知症が進んでおり長期療養が必要な方が対象です。

 

グループホームはある程度の自立ができ、共同生活に支障がないレベルの認知症患者がリハビリやレクリエーションを目的として入居させる施設になっております。

 

特別養護老人ホームは常に介護が必要かつ自宅での介護が困難な方が対象の施設で、有料老人ホームは自立目的の方から要介護の方までを対象とした幅広い施設になります。

 

4.認知症における介護保険認定の家族の対応について

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要介護認定は介護保険制度に基づくサービスを利用するために必要になるものとなります。要介護認定とはどのようなものかというとこれは介護サービスがどのレベルで必要としているのかを介護別に分けるものとなっております。

 

この時に介護の手間にどれぐらいかかっているかを認定調査員に説明する必要があります。これが家族に必要な対応となってきます。この時に大切なことは認定介護者をもらおうとしている人にどれほど介護の手間がかかっているのかを説明することです。

 

5.認知症の予防について

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ここまで認知症にかかった場合の話をさせていただきましたが、ここでは認知症を防ぐ方法を記載していきたいと思います。

 

認知症に絶対ならないという方法はまだ判明しておりませんが、認知症になり難くする方法は判明しつつあります。それは生活習慣を改善することと脳機能を鍛えることです。

 

生活習慣の改善を具体的に説明すると、食生活・運動・会話・読み書き・睡眠と大きく分けて5つです。

 

食生活は野菜や魚をよく食べ、ポリフェノールを摂取してください。運動は週3回以上の有酸素運動が望ましいです。会話は人と会ってお付き合いすること、読み書きは文書を書くこと読むことであり知的行動であればゲームでも構いません。

 

睡眠は起床後2時間以内に太陽の光を浴びることと30分未満の昼寝をすることが推奨されます。

 

脳機能を鍛えることもお勧めしますが、鍛えるのは認知症によって機能が低下する「エピソード記憶」「注意分割機能」「計画力」の3つになります。

 

エピソード記憶の訓練として数日前の日記をつけることが良い訓練となり、注意分割機能を鍛えるには複数のことを同時に行う訓練や会話中に相手の表情や気持ちに気を付けながら話すことが良いです。

 

計算力は囲碁や将棋といった頭を使うゲームをすることや旅行や買い物の計画を立てるのも良い訓練になります。

 

これらの行いが認知症を遅らせるために効果的であります。

 

6.認知症の治療について

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認知症には治る症状と治らない症状があります。具体的に言うと手術で治るもの、薬剤や点滴で治るもの、環境で症状を穏やかにさせるものの3つに分けられます。

 

認知症の治療は治すというよりも進行速度の低下と症状の緩和が基本となります。それでも症状が軽くなることは患者の生活が良くなるだけではなく、介護者の負担の軽減にもつながるため治らないからと言っておろそかにしてはいけません。

 

基本的な治療法は薬物療法とリハビリテーションになります。

 

薬物療法では認知症患者の脳機能の低下を抑制し認知症の進行を遅らせることができます。また抗精神病薬等を用いることで認知症での重い症状を抑えることもできます。

 

リハビリテーションは症状や進行度合いによってさまざま手段を講じて脳に刺激を与えることが目的です。

 

これらの治療とは別に最も大切なのは家族のケアが大切になります。認知症患者の治療は非常に大変で、介護者が認知症患者に暴言を吐かれたり盗人呼ばわりされることもあると思います。

 

だとしても本人を叱りつけることは家族に見放されたと思われることが多く患者を追い詰める原因にもなりえます

 

大変であるとは思いますが、可能な限り認知症患者に対して病気の理解をしたうえで対応することが大切になります。ですが、介護者がストレス等で倒れてしまっては元も子もありませんので、必ずヘルパーを頼るなどの別の方法をとれる状況を介護者も作ってください

 

 怒り・徘徊・興奮・妄想など認知症への対応法についてまとめ

以上、いかがだったでしょうか?

今回は「認知症への対応【怒り・徘徊・興奮・妄想・暴言・暴力など】」と題して、認知症における様々な症状とそれに対する対処方法、並びに予防方法や治療方法を記載してまいりました。

認知症は患者の方も介護する方も大変な非常に厄介な病気です。完全な治療が確立されていない現代において大切なことは認知症にならないための訓練を意識してすることと、もし認知症になったとしても早期発見を行い、できる限り症状の進行を遅くすることが大切になります。


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