しびれ【手・足・顔・背中】の症状の原因!治し方は?
手・足・顔・背中のしびれの原因と治し方について
手・足や顔、背中にしびれの症状があると、大丈夫なのか?原因は何なのか?何か重い病気があるのではないだろうか?治るのだろうか?などと不安に思ってしまうかと思います。
本記事では手・足や顔、背中のしびれの症状とその原因や治し方について触れてみたいと思います。
しびれの症状
しびれを感じる箇所としては親指・人差し指・中指・薬指・小指といった各指の他、掌、足、顔(唇・舌を含む)、背中などがあります。
しびれの感じ方としては、ビリビリとしたしびれの他に、何かに触れた時に鈍いような感覚があって力が入りにくく感じるといった類のものもあるでしょう。
坐骨神経痛も痺れを伴ったりする症状です。
坐骨神経痛に関する内容は次のページをご参照下さい。
しびれの原因
体全体の右半身あるいは左半身のどちらかにしびれがある場合
脳や脊髄(神経)に問題がある可能性があります。
脳梗塞や脳内で出血が起こっている可能性もありますので、早々に病院で検査するのが良いでしょう。
手や腕が痺れる場合
①頚椎ヘルニア
頚椎にある椎間板と言われる箇所に亀裂が入り、中のゼリー状のものが飛び出し脊髄にあたり手や腕にしびれが出る場合があります。
②自律神経の働きに問題がある
自律神経という神経は色々な体の活動に関わっていますが、血行をコントロールしています。
この働きが乱れると血行が悪くなり、神経に酸素が十分行き渡らなくなり、しびれを引き起こす場合があります。
また血行が悪くなると、筋肉に栄養や酸素が十分行き渡らなくなり、かつ老廃物も溜まることで、筋肉が硬くなります。
首や肩の筋肉が硬くなることで神経が圧迫されしびれを引き起こす場合があります。
病院に行って検査を行っても、特に問題がないといった場合はこの自律神経の乱れからくるしびれが考えられます。
③体に歪みがある
体に歪みがあると体中の色々な筋肉に負担がかかりやすくなります。
首や肩の筋肉に負担がかかると筋肉が硬くなり神経が圧迫され、その結果しびれが出る場合があります。
④手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手首の部分には手根管というトンネル状の箇所があるのですが、手の神経はこのトンネルの中を通っています。
この手根管が狭くなって神経が圧迫され、手や腕にしびれが出る場合があります。
足がしびれる場合
①腰椎症
腰椎の変形や腰の椎間板の劣化などによって起こります。
②腰椎椎間板ヘルニア
腰の背骨にある椎間板と言われる箇所に亀裂が入るなどで、中のゼリー状のものが飛び出し脊髄にあたり足にしびれが出る場合があります。
③脊柱管狭窄症
背骨には脊柱管という空間があるのですが、その空間が狭くなり、背骨に通っている脊髄が圧迫されるなどで足にしびれが出る場合があります。
④坐骨神経痛
腰から足の指先まで伸びている長さ1m以上もある長い神経が坐骨神経です。
硬くなった筋肉でこの坐骨神経が圧迫されると、腰や臀部、太腿から足の先までの色々な箇所でしびれや痛みをきたします。
場合によっては足の痛みや麻痺によって歩行障害を引き起こす場合もあります。
⑤下肢閉塞性動脈硬化症
血管の動脈硬化により、血管が狭くなったり、血管が詰まったりして、足先に栄養や酸素が十分行き届かなくなり、足にしびれなど様々な症状が現れます。
⑥糖尿病性神経症
原因ははっきり解明されていないのですが、糖尿病からくる代謝障害によって足の先にピリピリした「しびれ」が現れる場合があるという考えがあります。
⑦足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)
足の裏の感覚を司っている後脛骨神経という神経が足の内くるぶし付近にある足根管というトンネルの中を通っています。
この中で後脛骨神経が圧迫され足の裏にしびれが出たりします。
きつい靴を履くなど足が圧迫されたりすることや足の使い過ぎが原因となったりします。
⑧体の歪みや自律神経の働きの問題
手や腕のしびれと同様、体に歪みがあることや自律神経の働きの乱れによって、神経に酸素が十分行き渡らなくなったり、筋肉が硬くなり神経が圧迫されたりすることでしびれを引き起こすことがあります。
顔にしびれがある場合
顔には3本の神経・・・三叉神経(さんさしんけい)が通っています。
①顎、下唇あるいはその外側の限られた部分のしびれ
三叉神経の3番目の下顎神経の経路のどこかに障害が起こると症状が現れたりします。
高齢者において悪性腫瘍で顎にしびれが出る場合があります。
②ほっぺたのしびれ
三叉神経の2番目の上顎神経の先にある眼窩下神経に障害が起こると症状が現れたりします。
癌などによって神経が圧迫され、症状が出る場合もありますので、要注意です。
③唇の外側のしびれ
脳幹部にある三叉神経核の血液の流れが悪くなることで、片側の口唇の外側が短時間しびれたりすることがあります。
これは脳梗塞の前触れである可能性もあるので、十分気をつけなければなりません。
背中に痺れがある場合
忙しくて疲労が溜まっていたり、激しい運動をしたり、無理な体勢を続けていたりといった特別な理由がないのに背中にしびれがある場合は要注意です。
骨や筋肉、脊髄、神経の異常、内臓の疾患などが考えられます。
心筋梗塞、狭心症、大動脈炎症候群、解離性大動脈瘤などの大きな病気の可能性もあります。
坐骨神経痛に効果的なツボについては次のページをご参照下さい。
しびれの原因としてストレスは考えられる?
あらゆる病気の原因となるストレスですが、このストレスが過多になることで両手のしびれが発生することもあります。
これは自律神経が乱れて交感神経が活発に働き過ぎると末梢神経が収縮してしまい、うまく血液が届かなくなることが起因していると言われているのです。
これがひどくなると、両手だけではなく足にも影響が出て、人によっては体全体にしびれを覚えることすらあるでしょう。
それ以外にも、ストレスによって体が強い緊張状態になると過呼吸症候群になってしまうので、過呼吸症候群からくる手足のしびれも考えられます。
ストレスによって首や肩の筋肉が凝り固まってしまっている方は、両手ではなく片手だけしびれることもあるでしょう。
原因不明のしびれに何度も遭遇するという人は、病気では無くストレスの可能性の方が高いと現代では言われつつあります。
治し方(対処方法)について
頚椎ヘルニアの場合
生活習慣の中に頚椎ヘルニアになってしまった原因があるので、まずは生活習慣のどこかに問題がないかを振り返り、問題点を改善するのが最もおすすめです。
例えば普段から姿勢を良くしたり、首を始め、腕や肩などに負担のかかるような動作や長時間のデスクワークなどを控えたりといったことを心がけるなどです。
不規則な生活やストレスも原因になりますので、見直すと良いです。
運動不足であれば、運動を行いましょう。
頚椎周りの筋肉を鍛えるのも有効です。
頚椎ヘルニアに関することにつきましては、次のページもご参考にして下さい。
自律神経の働きに問題がある場合
ストレスがあったり不規則な生活をしていたりした場合、自律神経は乱れやすくなります。
多少のストレスは問題ないですが、不安や怒り、悲しみ、嫉妬などの強いストレスがあったり長期間ストレスを持ち続けたりするのは良くないです。
物事を楽観的に考えたり冷静に考えたり、上手くストレスを発散するなどして、心穏やかになるよう努めましょう。
生活の中に笑える時間を作ったり、規則正しい生活を送り、毎日朝日を浴びたり、深呼吸をするなども自律神経を整う方向に向かわせます。
ウォーキングなどのような「イチニ、イチニ」という一定のリズムの運動も効果的です。
その他、整体院やカイロプラクティック院など自律神経の働きを整えることで、痺れ改善の施術を行っている施設もありますので、このような施設を利用するのも1つの方法です。
自律神経に関することは次のページをご参照ください。
体に歪みがある場合
体の歪みの原因の大きな要素としてストレスがあります。
できる限り心穏やかに過ごしましょう。
自分では歪みがあるのかどうか判断し難いかと思います。
こちらこも先ほどと同様で、体の歪みを取ることで痺れを改善させる施術を行っている整体院やカイロプラクティック院を利用するのも1つの方法です。
手根管症候群の場合
手根管症候群になる方は手首を反復させる動作の多い傾向があります。
従いまして、手首をあまり曲げたり伸ばしたりしないように注意し、自然による回復を試みてみます。
ギブスやサポーターといった道具を使って、あまり手首を動かせないように固定するのも効果的です。
特に睡眠中は無意識に動かしてしまうので、固定しておく方が良いです。
自然に回復しない場合は、病院で投薬やブロック注射などの治療法があります。
それでも治らない場合は手術という選択になります。
診ていただいているお医者さんとよく相談の上、判断することになります。
腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症の場合
最終手段としては手術になりますが、その前にでき得る手段としてはストレッチや運動によって腰の筋肉を活性化し自分で治す方法があります。
次のサイトでは自宅でできるプログラムの紹介をしています。
その他にもyoutube上に様々な運動法が紹介されていますので、ご参考にされると良いかと思います。
また整体院やカイロプラクティック院の施術によっても改善が期待できますので、家の近くにそような院がないか探すのも1つの手段です。
坐骨神経痛の場合
坐骨神経痛は硬くなった筋肉に坐骨神経が圧迫され、しびれや痛みの症状が出てきたりします。
ですので筋肉を柔らかくしてあげる必要があります。
筋肉を活性化してあげると良いのですが、その為にはやはり運動が効果的です。
坐骨神経痛に効果的な運動方法の1つをこちらの動画にて紹介したいと思います。
また坐骨神経痛も体の歪みや自律神経の乱れによって起こっている可能性が高いですので、上記「自律神経の働きに問題がある場合」や「体に歪みがある場合」の方法も有効です。
下肢閉塞性動脈硬化症の場合
対処法は症状の段階によります。
重い場合はすぐ治療や手術を行います。
重症度が高くない場合は、生活習慣の改善や運動療法を行います。
たばこは禁止で血糖値、血圧、コレステロールの管理をしっかり行っていくことになります。
食事に関してはバランス良く、そして食べ過ぎないように注意します。
運動としては「歩く」のが理想です。
歩くことで狭くなった血管が広がり血液の流れが改善され動脈硬化が改善していくことが期待できます。
改善度合いを測る上でも医療機関と連携を取りながら行っていくことになります。
糖尿病性神経症の場合
食事療法・運動療法・薬物療法によって血糖を管理していくことになります。
医療機関との連携が基本になります。
足根管症候群の場合
足を圧迫することが多かったり、足を使い過ぎたりしているという心当たりがあるようでしたら、その習慣を改善しましょう。
心当たりがなかったり、習慣を変えても症状が改善しないようでしたら医療機関で診てもらった方が良いでしょう。
投薬や理学療法を行いうでしょうが、場合によっては手術が必要になることもあります。
顔の痺れの場合
重大な病気の可能性がありますので、すぐに病院で診てもらう方が良いです。
背中の痺れの場合
重大な病気の可能性がありますので、すぐに病院で診てもらう方が良いです。
足を酷使した場合、鷲足炎や足底筋膜炎が起こる場合もあります。
しびれにつきましては次のページも参考にしてみて下さい。
最後に
しびれの背景には命に関わる危険な病気が潜んでいる場合もあるので、まずは病院で診てもらう方が確実です。
命に関わることがなければ、症状に応じて、手や足を休める、運動を行う、整体院やカイロプラクティック院のような民間療法を受ける、病院での治療を受けるなどの選択肢があります。
そして最も大切なのは、自分自身の生活習慣の中にその症状が出た原因があるわけですので、その原因を自分自身で取り除こうとする努力です。
その上で必要ならば他の機関のサポートを受ける。
そういったスタンスが大切です。
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ずっと半年間位両手しびれひじしたからありでつらい46歳女です。寝ている意外常にいたい、ちぎれそう、糖尿病あるが薬飲み血糖正常値、いろんな医者行ったが原因不明為社会復帰不可能状態で不安
半年間ずっと両方のひじ下から手までのしびれが
続いているとのこと。その症状も寝ている時以外は
常に「ちぎれそう」とのことで、本当にお辛いこと
でしょうし、ご不安にもなってしまうことでしょう。
糖尿病とのことで、既に実行されているかも
しれませんが、まずは基本である「バランスの良い食事」
「十分な睡眠」「適度な運動」を日々意識して
行うことが大切なのかと思います。
そして更に体を悪くしてしまう大きな要素に
「ストレス」があります。しびれがあり、社会復帰
不可状態でご不安な状況の中、ストレスを排除
するのは本当に困難なことかと思いますが、
少しでも心の状態が平穏でいられるよう努めて頂けたらな
と思っています。
本当に簡単ではないことをお伝えし
気が引ける思いではあるのですが・・・。
その上で、しびれが改善されない場合、しびれの施術を
行っている民間療法を受けてみるというのも1つの
選択肢かと思っています。
病院に行って治らなかったものが整体院や
カイロプラクティック院など民間療法で改善された
という例はかなりあります。
ご参考になるかわかりませんが
コメントさせていただきました。
半月ぐらい前から、肘から手先掛けてしびれが、時々有ります。手先も、ジンジンしたしびれを感じます。一週間ぐらい前から、顔のしびれがあります。かなりのストレスは、感じて居ますがこのまま、様子観察でも良いのでしょうか?
半月くらい前からしびれの症状が出ておられるのですね。
さぞかし気になることと思います。
かなりのストレスを感じておられるとのことですので
それが原因になっている可能性が高いとは思いますが、
顔のしびれの背景には何かしらの病気がある可能性も
ありますので、一度、病院を受診される方が良いのかと思います。