足底筋膜炎の症状や原因は?ストレッチなど治療方法と予防法
足底筋膜炎の治療方法と症状や原因について
ある日突然足の裏に痛みを感じ、その後も頻繁に痛みを感じるようになった。
それは足底筋膜炎かもしれません。
足底筋膜炎症の具体的な症状や原因・治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
改善させるためにはストレッチは有効なのでしょうか?
本記事では、このような疑問に予防法も加え記載したいと思います。
足底筋膜炎の症状
画像出典:http://www2.snowman.ne.jp/~nhomma/
足の裏には足底筋膜といって、かかとの骨の下側と母指球(親指の付け根のふくらんだ部分)をつなぎ、歩いたり走ったりすると時にクッションの役割を果たしてくれている膜があります。
足底筋膜炎の症状はかかとに近い部分(最も多い)や土踏まずの中心、土踏まずの前部など足の裏のどこか痛むといったものです。
痛みを伴うケースとしては
①朝起きて立ち上がろうとした時
②しばらく足を使わずにいて、一歩足を前に踏み出そうとした時
③歩き続けている時
④走っている時
⑤ずっと立ちっぱなしでいる時
などがあります。
足の症状である「外反母趾」や「鷲足炎」につきましては次のページを参考にしてください。
外反母趾 痛い症状の原因と対策
鷲足炎はランニングでなる?治療法や走り方やシューズは?
足底筋膜炎の原因について
足底筋膜炎になりやすい人は次のような人です。
①スポーツをしていて、日頃から足の裏に負担がかかっている人
②太っている人
③運動不足がちな中年以降の人(筋力が弱っている)
④立ち仕事をしている人
⑤1日長時間歩く人
⑥サイズの合わない靴を履いている人
こういった人は足の裏に大きな負担がかかりやすく、足底筋膜炎になりやすいです。
ただ同じくらい、足裏に負担がかかっていても、足底筋膜炎になる人とならない人がいます。
その違いは何なのでしょうか?
その違いが足底筋膜炎の最も大きな原因と言えるかと思います。
その原因は「体の歪み」と「血行の悪さ」です。
体に歪みがあると、日常生活において、体の色々な筋肉や膜に負担がかかってしまいます。
つまり普段から筋肉や膜に負担のかかってしまっている箇所があるということです。
また血行が悪いと、全身の筋肉や膜に栄養が行き届かなくなってしまいます。
すると足底筋膜部の状態が悪くなったりします。
こういった状態で足裏に上記に挙げた①~⑤のような負担が更に加わると足底筋膜炎になってしまうということです。
足の症状でありますO脚につきましては次のページを参考にしてください。
O脚改善法【ストレッチや筋トレ・歩き方・立ち方など】
O脚の改善に効果的な靴は?インソールも大切?
足底筋膜炎のストレッチや治療法
足底筋膜炎を治すにあたっては次のことが有効です。
ストレッチを行う
ストレッチも根本的な治療ではありませんが、血流を良くし、改善を促進させる1つの方法です。
ストレッチの方法につきましては次の動画を参考にして見てください。
ふくらはぎ、足底を伸ばすというものです。
全部で3分くらいでできます。
体重を落とす
太っている人の場合ですが、体重を落として足の裏にかかる負担を軽くしてあげる必要があります。
しっかり食事のコントロールを行い標準体重に戻しましょう。
標準体重はBMIで判断できます。
BMI=体重÷身長(m)÷身長(m)で求まり、18.5~25未満の間が正常値となります。
例えば体重が70kgで身長が175cm場合は
BMI=70kg ÷1.75(m) ÷1.75(m)=22.8
となります。
足を休ませる
普段から足に負担をかけている人の場合は、足への負担を減らしましょう。
と言っても、生活をしていく上で、歩かないわけにはいかないので、負担をゼロにすることはできません。
でき得る最大の範囲で足を休めるようにしましょう。
体の歪みを取り除く
画像出典:http://www.37genki.com/pages/case/004733.html
体の歪みを取り除き、普段の生活で足裏に負担がかからないようにします。
自分で体の歪みを正す方法につきましては次のサイトが参考になるかと思います。
整体院やカイロプラクティック院といった施設で、体の歪みを取り除く施術を行っていますし、足底筋膜そのものの施術を行っているところもありますので、このような施設を利用するのも良いかと思います。
体に歪みがあると、腰に症状が出ることがあります。
腰の症状に関しましては次のページを参考にしてください。
腰痛の治し方 筋トレや体操・湿布・コルセットなどについて
ぎっくり腰の症状の原因はストレス?
ガッテンの目のメークで頭痛・肩こり・腰痛が改善?
血行を良くする
血行は自律神経という神経がコントロールしています。
つまり根本的に血行を良くするには自律神経の働きを良くする必要があります。
自律神経の働きが乱れる大きな原因の1つにストレスがあります。
ストレスというのは「怒り」「不安・恐怖」「悲しみ」「妬み」「緊張」といった、心地よくない感情を持っていて、心に負担のかかっている状態を言います。
適度なストレスであれば差し支えありませんが、頻繁に感じる、あるいは重いストレスがあると、自律神経の働きは乱れてしまいます。
従いまして、自律神経の働きを整える上で、最も大切なことは、できるだけ心の状態を平穏に保たせておくということです。
自律神経の働きを自分で良くする方法は次のページをご参照下さい
※次のページ中に「適度な運動」がありますが、足底筋膜炎の場合は、痛みを伴う場合は行わない方が良いです。
自律神経を整える方法 ツボ・アロマ・運動・食事・呼吸法
自律神経失調症の症状と原因と改善方法【治し方】
自律神経失調症を改善する食事は?
自律神経失調症とは?症状は?痛みや吐き気・ほてりなど
その他、体の歪みと同様に整体院やカイロプラクティック院において自律神経の働きを整える施術を行っている施設もありますので、こういったところを利用するのもおすすめです。
体を温める
根本的な治療ではありませんが、改善を促進させる1つの方法です。
体を温めると血行が良くなりますので、足裏の筋肉や膜に血液がたくさん流れやすくなります。
温める手っ取り早い方法は温かいお風呂の湯船に浸かることです。
冷え性に関しましては次のページを参考にしてください。
冷え性の症状と原因や改善法(ツボ・漢方・グッズ)
冷え性対策! 食べ物や飲み物
足底筋膜炎の予防法
足底筋膜炎症の予防法としては
①あまりに強い負荷を足裏にかけ過ぎない
②定期的に体の歪みを取り除いておく
③自律神経の働きが乱れないような生活を行う
④適度な運動を日々の習慣にし、筋力を強めておく
などがあります。
足の症状に「オスグッド」や「むくみ」「むずむず脚症候群」があります。
これらの内容に関しましては次のページを参考にしてください。
オスグッドでサポーターをする目的は?どんな選び方が良い?
オスグッドの症状と原因は?身長が伸びる?
ためしてガッテンNHK 足の疲れやむくみをとる方法と原因
むずむず脚症候群の症状と原因と治療法【眠れないあなたに】
足の裏が痛い場合はまず病院に行く?
足底筋膜炎の疑いがある場合に病院に行くべきか?という点に関してですが、本当に足底筋膜炎であるか診断してもらう意味で、一度は行かれると良いかと思います。
病院で行われる治療としては、病院によっても違いはあるかと思いますが、「シップ」「クーリング:冷す」「鎮痛剤」「ストレッチ」「マッサージ」「筋力強化」「サポーター」「超音波治療」「キセノン光治療」「電気刺激治療」などがあります。
「筋力強化」すると、治った後、再発しにくくなるかと思いますが、その他の療法は対処療法的な意味合いが強いです。
体の歪みを取り除いたり、自律神経の働きを整えると、足底筋膜炎を始め、様々な不調が起きにくくなりますので、おすすめです。
効率的に筋力アップする方法につきましては次のページを参考にしてください。
足底筋膜炎にインソールは効果がある?
朝起きた時に一歩目を踏み出して、かかとに痛みが発生している人は足底筋膜炎になっている可能性が高いです。
これはマラソンランナーやランニングなどを頻繁に実行している方がなる確率の高いものではありますが、実は靴のサイズが適切ではない人でも発症することがあるのです。
足底筋膜炎の原因が靴のサイズが合っていないことによって起こっている場合は、インソールを変えることでその症状を抑えることができる可能性があります。
その時に用いると効果があると言われているのはある程度剛性(外部から曲げやねじりの力が加えられた時に寸法変化が起こりにくい性質)があるカスタマイズインソールとなります。
クッション性がある方が効果がありそうだと感じてしまいがちですが、クッション性が高いものは剛性が不足するので筋力の低下に繋がりやすく不向きといわれております。
足底筋膜炎に効果があるインソールはいくつか売られておりますが、このように質によって効果が変わってきますので、ある程度評価を確認してから購入されると良いでしょう。
足底筋膜炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
Dr.KAKUKOスポーツクリニック 足底腱膜炎(足底筋膜炎)
最後に
足底筋膜炎の症状は朝起きて立ち上がろうとした時や、一歩足を前に踏み出そうとした時、歩いている時などに足の裏に痛みが出ます。
根本的な大きな原因は体の歪みや血行の悪さによって、普段から足の裏のところどころに負担がかかっていたり、栄養や酸素が十分に行かなかったりして、状態が悪くなっていることにあります。
その状態で更に足裏に負担のかかるような要素があると足底筋膜炎が起きてしまうというものです。
治療法としては根本的には足をできる限り休めた上で、体の歪みを正し、自律神経の働きを整えることが良いです。
その他、湯船で体を温めたり、ストレッチをしたりすることなどが有効です。
改善した後は再発しないように予防しておくことが大切です。
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