顎関節症の症状【痛み・耳・鼻・熱・腫れ・めまい?】と原因
痛みや耳・鼻などの顎関節症の症状と原因について
顎が痛いと食事も憂鬱になり、本当に辛いと思います。
顎関節症の症状は顎部の痛みは勿論ですが、その他にも症状が出たりするようです。
耳や鼻に現れたり、発熱、腫れ、めまいといった症状だどが挙げられます。
本記事では顎関節症において起こりうる症状や原因、そして治療法や自分で改善する為に心掛けることなどについて記載したいと思います。
顎関節症の症状について
顎関節症というのは顎関節内にある関節円板や筋肉などに何かしらの異常が起こり、様々な症状が出るものを言います。
症状として次のようなものがあります。
顎の痛み
顎関節症の最も一般的な症状で口を開けたり閉じたりしたり、食べ物を噛んだりなど、顎を動かした時に顎に痛みを感じます。
耳の症状
耳に痛みを伴う場合がある他、耳鳴りや耳が詰まった感じ、耳が聞こえにくくなる感じなどが現れる場合もあります。
耳鳴りにつきましては次のページをご参照ください。
鼻の症状
口呼吸などにより下顎が後退して気道がふさがり、鼻が詰まった感じが出る場合があります。
鼻づまりに関しましては次のページも参考にしてください。
めまいの症状
顎関節症になると、めまいの症状を感じるケースがあります。
顎関節は耳の近くにあるので、顎の異常が耳の内部に影響を及ぼしてしまう場合があります。
耳の内部(内耳)には三半規管や耳石器という平衡感覚を司っている場所があり、ここに悪影響が及ぶことで、めまいが起きることがあるとされています。
めまいに関しましては次のページも参考にしてみてください。
口を大きく開けることができない
通常であれば、人差し指・中指・薬指の3本を縦にして口に入れることができるところ、2本以下しか入らなくなります。
痛みで口を開けられなくなるケースと、顎関節の異常から開けられなくなるケースがあります。
顎を動かした時に音が出る
顎を動かすと、通常であれば出ないような「カウカク」という音がなります。
「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音が出る場合もあります。
こめかみの症状
口を開いたり閉めたりした時や食べ物を噛んだ時など、あごを動かした時に「こめかみ」が痛むことがあります。
不眠の症状
顎関節症になると不眠の症状が現れることがあります。
顎関節症の状態では顎周辺の筋肉が緊張しています。
様々な部位の筋肉はお互い連動しており、この筋肉の緊張が首や肩、背中といった筋肉の緊張に繋がります。
たくさんの筋肉が緊張すると自律神経が乱れます。
自律神経は睡眠をコントロールしているので、不眠になる場合があります。
不眠症に関しましては次のページも参考にしてください。
噛みあわせた時に違和感がある
顎の咀嚼筋など顎周辺の筋肉や関節に問題があると、噛みあわせた時に違和感があったりします。
喉の症状
顎周辺の筋肉の緊張により、喉の筋肉も緊張し、喉に異物感が出る場合があります。
顎関節症で発熱したり顎が腫れたりするのか?
顎関節症というのは顎関節やその周辺の筋肉などの異常によって起こるものです。
炎症が起きているわけではないので、顎関節症によって発熱したり、腫れたりすることはないとされています。
顎関節症の症状の原因について
顎関節症の原因には次のようなものがあります。
生活習慣
a.食べ物を食べる時、片方の歯のみで噛んで食べる
b.硬いものをよく噛む
c.顔を傾けて食事をする
d.姿勢が悪い
e.うつぶせで読書をする
f.歯を食いしばることが多い
g.夜歯ぎしりをしている
h.頬杖を頻繁に行っている
これらのことを行っているから必ず額関節症になるというわけではなく、こういった要素が顎関節症をひき起こさせやすくするということです。
噛み合せ
噛み合せが悪いと、噛むごとに顎がずれ安定しないために、顎の関節に多くの負担がかかります。
その結果、顎関節症をひき起こしやすくなります。
噛み合せが悪くなる原因には次のようなものがあります。
a.歯の矯正や抜歯などの歯の治療による影響
b.生まれつき
c.舌で歯を押すクセがある
d.食べ物を食べる時、片方の歯のみで噛んで食べる
e.硬いものをよく噛む
f.指しゃぶりなどの癖
g.虫歯の放置や抜いたままにしておく
ストレス
精神的なストレスがあると、無意識のうちに歯を食いしばったり、夜寝ている時に歯ぎしりをしたりしてしまいます。
これらの行為が顎の筋肉に負担をかけ、その結果顎関節症をひき起こします。
実際に顎関節症になる方はストレスを持っているケースが多いです。
強いストレスがかかり続けると「うつ病」になってしまう場合があります。
「うつ病」に関しては次のページをご参照ください。
うつ症状の状態と治療法【改善法】
非定型うつと新型うつの違い
主治医が見つかる診療所 うつ病のチェック項目と克服と期間
体の歪み
画像出典:http://www.kawa-s.com/yugami.html
姿勢が悪いと顎関節が不安定になります。
例えば猫背だと顎が前方に突き出てしまいます。
すると顎にかかる負担が大きくなります。
姿勢が悪くなる大きな原因に体の歪みがあります。
外傷
交通事故や転倒、ボクシングなどで顎に強い衝撃を受けた時に顎の関節がずれ、顎関節症になる場合があります。
顎関節症の治療について
額関節症の治療法など改善させる為の方法には次のようなものがあります。
⑥~⑫は自分のみで行うことができるものです。
手術というのは最終手段であり、まずはスプリントを使うなど、自分でできるところを改善することが先決かと思います。
①スプリントを使う
画像出典:http://www.sakumadc.com/2009/10/post-60.html
人それぞれの歯型を採って制作したプラスティック製のマウスピースのようなものをスプリントと言い、これを基本的に夜寝ている時に使います。
歯にかかる負担が均等になり、顎関節の状態が安定化し、異常が解消されていくというものです。
最も一般的な治療法です。
②手術
a.虫歯を治す
虫歯によって一方の歯でばかり噛んでしまっている場合、虫歯を治療します。
b.歯を削ったり高くしたりして噛み合せを良くする
c.関節腔洗浄療法
関節の中には関節をスムーズに動かせるようにする関節液というものが存在しています。
通常はどんどん新しい関節液に変わっていくのですが、古い関節液が残ってしまい、関節がスムーズに動かず顎関節症になる場合もあるとも考えられています。
関節の中を洗浄することで、症状を改善させようというものです。
③マッサージ
電気刺激や手を使って顎の筋肉をマッサージします。
④血行を良くする
温湿布などで顎の筋肉を温めて、血行を良くして、症状を緩和させようというものです。
⑤整体
整体によって体の歪みを正し、また血行を良くすることで顎関節症を治そうというものです。
⑥ストレス排除
ストレスがかからないよう、考え方を変えたり、ストレス発散を行ったりします。
⑦硬い食べ物を避ける
⑧食べ物は両方の歯で噛んで食べる
⑨頬杖をしない
⑩食事は顔をまっすぐにして食べる
⑪姿勢を正す
⑫歯で舌を押す癖のある人は止める
顎関節症の改善に効果的なマッサージ方法は?
顎関節症に効果があるマッサージ方法は、動画のものが非常に分かりやすいでしょう。
具体的にどこの筋肉が問題になっているのかも紹介してくれているので、どのような状態になっているのかも分かりやすいです。
やり方は動画のとおり頬骨の下を小指と親指以外の3本で軽く押し当てて抑えましょう。
爪の先がうっすら白くなるぐらいの力加減で問題ないです。
その後は擦るように顎の角までマッサージを行います。
顎関節症の方は引っかかる部分が生じる可能性があるので、軽く揺すりながらほぐしましょう。
これを10回で十分です。
側頭筋肉をマッサージする場合は片手で押さえて親指と小指以外の3本で後ろ・真ん中・前とマッサージをしていって下さい。
顎関節症につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
一般社団法人日本顎関節学会 顎関節症(がくかんせつしょう)とは
最後に
顎関節症の症状としては顎の痛みの他に口を大きく開けられない、顎を動かした時に音が出る、耳鳴りや耳が詰まった感じがするなどを始め色々な症状が出る場合があります。
顎関節症になる原因には生活習慣や噛み合せの悪さ、ストレス、体の歪み、外傷などがあります。
顎関節症の治療法や改善させる為の方法としてはスプリントを使う、手術、マッサージ、血行を良くする、整体、ストレスの排除、硬い食べ物を避けるなどがあります。
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