ドライアイの症状をチェック!めまいや涙が出たりする?
目やにや充血などドライアイの症状をチェック
ひょっとしたら「ドライアイ」かもしれない、そう思ったら症状をチェックしてみるといいでしょう。
ドライアイには、目立つ特徴となる症状がいくつか挙げられます。
しかし、似たような病気もありますので、必ずしもドライアイであるとは限りません。
本記事ではドライアイの症状や特徴、その他ドライアイに関する様々な情報をお伝えしたいと思います。
ドライアイの症状がないかチェックしてみましょう
ドライアイの代表的な症状としては、「目が乾く」「物が霞んで見える」「目が疲れやすい」「目がゴロゴロしたり、何となく不快感がある」という4つが挙げられます。
こういった症状をはっきりと自覚できない場合には、以下の12個の内容についてチェックしてみてください。
・目が痛い ・目が重たい感じがする ・物が霞んで見える ・目が赤い ・涙がでる
・光を眩しく感じる ・目がかゆい ・目がゴロゴロする ・目が乾いた感じがする
・何となく目に不快感を覚える ・「めやに」が出る ・目が疲れる
上記の中で5つ以上当てはまる項目がある場合はドライアイの可能性が高いと言えます。
そして当てはまる項目数が多くなるほど、ドライアイである可能性が高いといえます。
ドライアイでめまい?
ドライアイの症状は既にお話しているのですが、ドライアイの患者さんの中に「めまい」の症状を訴える方も多いのです。
しかし、これはドライアイの症状として、めまいが起こっているわけではないのです。
実際、医学的にもドライアイとめまいに直接的な関係が有ることは立証されていません。
では、なぜドライアイの患者さんが同時にめまいも自覚するケースが多いのでしょうか?
考えられる原因としては、ドライアイの症状からめまいが二次的に起こっているか、もしくはドライアイを発症した原因が同時にめまいも引き起こしているということです。
前者の場合であれば、ドライアイを治すことで解消されますが、後者の場合はドライアイを患った原因を取り除かない限り、めまいの症状が治まることもありません。
ドライアイで涙が出るってどういうこと?
ドライアイは、「目が乾く病気」と思われているかもしれませんが、厳密には違います。
ドライアイとは正確には、目を保護している「涙」の量が少なくなったり、「涙の質」がバランスを崩すことによって、目に均等に涙が行き渡らなくなる病気のことを言います。
その結果、目を保護する機能が低下し、目が傷つくことが、ドライアイという病気です。
目というものは、本来は直接外気に触れているわけではなく、普段から涙でコーティングされていることによって保護されています。
しかし、保護しているはずの涙が均等に目を保護できなくなることで一部もしくは全体に何らかの影響を及ぼし、目が外気に触れることで傷つき、様々な症状を呈するようになるのです。
ドライアイの原因について
ドライアイの患者さんは、実際に病院で診断されていない人も合わせると、大小合わせて実に2,000万人以上の人が存在すると推測されています。
それほどに多くの患者さんがいるであろうドライアイは、なぜ発症してしまうのでしょうか?
考えられる原因は、実はいくつも挙げられるのですが、総じて「日常生活の中にある」と言う事ができます。
例えば「パソコンを使っている時間が長い人」や「エアコンがきいている部屋に長時間いる人」というのは、ドライアイを発症しやすいのです。
また、「コンタクトレンズ」を使用している人も、ドライアイを患いやすくなります。
こうした「普通の日常生活の営み」でドライアイを発症してしまう可能性があるので、多くの人がドライアイになってしまうのです。
ドライアイを放置した時の危険性
「ドライアイ=目が乾く病気」と考える人が多いので、どうしてもその危険性をきちんと理解できていないことが多いです。
ドライアイは放置していると次第に重病へと進行してしまう可能性があるのです。
ドライアイは目のバリア機能が低下しているので、外からの影響を受けやすくなります。
乾燥を引き起こしやすくなり、それが原因となって目の表面の「角膜」を傷つけてしまいます。
これだけでも相応の痛みが発生するのですが、これをさらに放置してしまうと最終的に視力の低下や目を開ける動きに障害が出てしまう可能性もあります。
目が見え難くくなるので、日常生活において大きな支障となります。
ドライアイの症状に似た目の病気
はっきりと「これはドライアイだ」と分かれば、対策のしようもあるものです。
しかし、「本当にそれはドライアイなのか?」という疑問が生じます。
なぜなら実は、「ドライアイに似た症状の別の病気」というものがあるからです。
例えば「目瞼痙攣」という病気です。
これはドライアイと同様に「目が乾く」「目がゴロゴロする」という症状が出るのですが、実際にはドライアイとは全く異なる病気です。
病気の種類が異なるということは、治療法や応急処置なども全く異なるということになります。
ドライアイに限った話ではないのですが、「この症状だから絶対にドライアイだ」と決めつけるのは、極めて危険なことです。
大したことない病気だと思っていても、実はもっと重い病気である可能性もあるので注意が必要です。
検査方法について
ドライアイの検査は、患者さんの「涙の分泌が低下しているかどうか」を確認する方法が必要になります。
ドライアイの検査においては、「シルマー試験」という方法があります。
これは、「下の赤目」の部分に帯状の「ろ紙」を挟み込み、これが次第に涙で濡れていく様子を確認する方法です。
通常であれば、挟んだ「ろ紙」は涙で濡れていくのですが、ドライアイの場合は涙の量が少なくなっているので、なかなか「ろ紙」が濡れません。
厳密には、5分間計測し、ろ紙が濡れた幅が5mm以下である場合に「涙の分泌量が少ない」つまりドライアイであると診断されます。
また、ドライアイの影響で角膜が傷つけられているかどうかを確認するために、特殊な色素を使って傷の有無、その多さなどを検査します。
対処法について
ドライアイの症状に苦しんでいる場合には、早めに病院へ行き、治療を受けなければなりません。
しかし、この記事を読んで「自分はドライアイになりかけているかもしれない」程度の人であれば、日頃から注意することでドライアイの症状が深刻にならない可能性があります。
まず、日常的にパソコンを使っている人の場合、長時間の連続使用は可能な限り控え、意識的に休憩やまばたきを行うようにしましょう。
次に、部屋の乾燥を抑えるために、エアコンをきかせている部屋は同時に加湿も行うようにしましょう。
また、コンタクトレンズを使用している方は、正しい使用法を守ることはもちろん、乾燥していると思ったら目薬を使用して保湿を心がけましょう。
その他にも、「保湿メガネ」を使用することもオススメです。
目薬は「防腐剤なし」がおすすめ?
ドライアイの人は防腐剤が入っていない目薬が推奨されております。
防腐剤は保存剤として使われており、涙と一緒に洗い流されるため問題ないという認識が強いですが、ドライアイの人はそもそもの涙の量が少な過ぎるので、少量の防腐剤でも洗い流されずに固まってしまう恐れがあり、最悪の場合、角膜上皮を傷つける恐れもあるようです。
それを避けるためにはドライアイの人は防腐剤が入っていない目薬を選んだ方がいいでしょう。
具体的には涙液に近い性質を持った人工涙液である「人工涙液型点眼剤ソフトサンティア」やロート製薬の「ロートソフトワン点眼液」が代表的なものとなります。
ただし、防腐剤が入っている目薬は1ヶ月程度持ちますが、入っていない目薬は1週間程度しか持たないので短期間で使い切る必要があるでしょう。
ドライアイにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
「目」は、私達の生活において無くてはならない存在です。
その目に異常が発生するドライアイは、普通の日常生活の送り方によって起こってしまいます。
特に「メガネではなくコンタクト」「パソコン仕事をしている」という人は、ドライアイの脅威に晒されている可能性が高いのです。
もし、「自分はこれに当てはまる」と痛感した方がいらっしゃいましたら、病院へ行くなり、日頃から注意するなどの対策を講じるようにしましょう。
放置してしまうと視力にも影響を及ぼし兼ねませんから、他人事と思わず、少しでもドライアイの可能性を感じたら、自分もドライアイかもしれないという危機感をしっかりと持ちましょう。
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