ドライアイを改善させるムチンや涙点プラグやサプリとは?
ムチンやサプリなどドライアイの改善法
ドライアイは、目が乾いてさまざまな症状をもたらします。
治療することはもちろん可能ですが、できれば何らかの民間的な方法で改善できるのであればお手軽です。
その改善方法としては「ムチンのサプリメント」などが挙げられますが、果たしてどれだけの効果があるのかが気になります。
本記事ではドライアイ改善に役立つサプリなど、方法について解説していきます。
ドライアイを改善させるムチンとは?
ドライアイを改善する成分として「ムチン」という成分が注目されています。
この成分は「粘素」と表現されることもある成分であり、文字通り「ぬるぬるの成分」のことを言います。
一般的にはドライアイよりも「胃の粘膜を潤して保護する」という役割で知られていることが多いです。
その他にも「肝臓機能を向上させる」「細胞を活性化して老化を防止する」「便秘改善効果がある」など、さまざまな効果が知られています。
よくテレビで「ネバネバした食べ物は体に良い」ということを耳にする機会があったかと思いますが、それもこのムチンという成分の賜物なのです。
ドライアイにおいてこの成分が注目されている理由は、その「保水力の高さ」にあります。
ドライアイは涙が乾くことで目が傷つくため、保水力を高めることでその防止に役立つのです。
涙点プラグという治療法とは?
ドライアイ向けの治療法はいくつか選択肢がありますが、「涙点プラグ」という治療法が有名です。
これは、涙の出口である「涙点」と呼ばれる部分にプラグ(栓)を挿入することで、目から涙の流出を防ぐという治療法です。
要するに簡単な原理であり、目に溜まった涙が簡単に流れ出てしまわないようにする方法として、その出口の一部を塞いでしまおうという方法なのです。
涙には点眼薬では補いきれない栄養も多数存在し、自分の涙で目を保護することが出来るという点で優れています。
また、挿入にはそう時間がかかるものではなく、挿入したプラグを取り除く手術も可能です。
ただし、涙の出口を塞ぐということは「目に溜まった老廃物」も流せないということに他なりません。
そのことで「目の痒み」などを伴うことがあるようです。
サプリメントについて
私たちは不足している栄養や、普通の食事ではそもそも摂取しにくい栄養を「サプリメント」という形で摂取することが出来ます。
では、ムチンもサプリで摂取できるのでしょうか?
実は、「ムチンのサプリ」として販売されているサプリはほとんど無いのです。
ただ、「ムチンが含まれているサプリ」ならば、いくつか存在します。
分かりやすい例で言えば「レンコンのサプリ」というものにムチンが含まれています。
レンコンにもムチンが含まれているので、それを材料として作られているサプリにも含まれているということです。
もしくは、ムチンの一種である「コンドロイチン」なら、それをメインとしたサプリも多数販売されています。
そちらでも十分に効果を発揮してくれますので、探しやすさで言えばコンドロイチンの方が良いのではないかと思います。
ムチンを食べ物から摂る方法は?
さて、ムチンがドライアイの改善に効果があるという話をしましたが、これを「一般的な食べ物」から摂取するとなると、どんな食べ物が良いのでしょうか。
先ほど「ネバネバの食べ物」という話をしましたが、極端な話をすればその通りで、ムチンは「ネバネバした食べ物」に豊富に含まれていると言えます。
具体的には「納豆」「オクラ」「山芋」「なめこ」「レンコン」といった食べ物がその代表例となります。
どれも決して珍しい食べ物ではなく、お近くの食品スーパーで比較的安価で売られているものばかりです。
言い換えれば、ムチンは私達の身近にある栄養であるということになります。
ただし、ムチンという成分は「熱に弱い」という特徴があり、加熱調理するとムチンの摂取が難しくなってしまうのです。
これらの食品からムチンを摂取したい場合は、生でも食べられるものは加熱せずに食べることがオススメです。
生活習慣におけるドライアイの改善法
先にも述べていますが、ドライアイの原因は生活の中に隠れているので、これを改善することでドライアイの改善や予防に役立ちます。
まず、パソコンを長時間使用する機会が多い人の場合は、「適度に休憩すること」です。
正確には「適度に目の休憩時間を設け、連続してパソコン画面を見ないこと」です。
適度にパソコン画面から目を離し、身体でも動かしながら目を休めてください。
次に、特に気温が低い時期と高い時期に注意したいポイントですが、「エアコンが効き過ぎた空間に長時間いないこと」です。
エアコンは室内を乾燥させますので、どうしてもドライアイの原因を作りやすくなってしまいます。
適度に乾燥した空間から出て過ごすか、エアコンを使う際にはその室内で加湿を同時に行うことで解消することが出来ます。
最後に「コンタクトを外してメガネを使う」ことです。
こればかりは個人の好みの問題もありますので難しいのですが、コンタクトを付けるということはドライアイの直接的な原因になりやすいのです。
ただし、「ドライアイ向けのコンタクト」や「コンタクトをつけたまま使用できる点眼薬」などもありますので、そういったものを利用することでコンタクトによるドライアイの被害を最小限に抑えられます。
眼科に行くのがおすすめ?
ドライアイの改善方法は至ってシンプルです。
パソコンやゲーム、スマートフォンなどの目を酷使するものを一切やらなければ改善されます。
しかし、それを言われたところで実行できる人はほとんどいないでしょう。
仕事でパソコンやスマートフォンを酷使する人から言わせれば、仕事を全て休むことを意味しているので不可能となります。
まず、ドライアイは生活習慣病であるということを認識しましょう。
病院に行った場合はドライアイ用の目薬が処方されるでしょうが、それだけではなかなか効果が出なかったりするので、自分でできることは積極的に取り入れる必要があります。
特に、目の周りが血行不良だとドライアイが加速するので、要注意です。
ドライアイを改善したい人は眼科も一助にはなるかとは思いますが、基本的には運動不足解消・パソコンやスマホを見過ぎない、パソコンやスマホの画面を見る時の前屈みをやめる・ストレスを減らす・アントシアニンやビタミンA、ムチン等の栄養素を補給する・糖質を減らす等の行動が必要になります。
レーシックについて
最近、ネット上でも「レーシック」という目の治療法を見かける機会が多くなったのではないかと思います。
レーシックは専用の機材を使い、今までは出来なかった目の治療を行うことが出来るのですが、ならばドライアイもレーシックによって治療することが出来るのでしょうか?
残念ながら、レーシックによってドライアイを治療することは出来ません。
むしろ、ドライアイが重度の場合はレーシック手術を受けられませんし、レーシックを受けたことによってドライアイを発症する可能性があるのです。
ただし、レーシックによるドライアイの症状は長くても1ヶ月で自然に治癒するので、そこまで深刻に考える必要はないようです。
どの程度のドライアイだとレーシックを受けられないのかは医師判断になりますが、ドライアイを治療して改善すればレーシックを受けられます。
この点については、医療機関で検査と説明をしっかりと受けましょう。
ドライアイになる原因
そもそも、どうして私たちはドライアイを発症したりするのでしょうか?
既に触れてはいますが、ドライアイの原因は一つではありません。
「パソコン仕事をしている」「エアコンのきいた乾燥した空間に長時間いる」「コンタクトレンズをつけている」などの原因で、ドライアイを患ってしまいます。
ドライアイは文字通り「目の乾燥」であり、涙の量や涙の質が変化することで、涙の持つ「目を保護する」という役割を十分に得られなくなることで、「目が乾く」「霞んで見える」「違和感がある」といった症状が引き起こされます。
風邪のように「ウイルスなどの特定の原因で発症する」というよりは、生活習慣病のような「日常生活の中に原因があり、それが積み重なることで発症する」タイプの病気であるといえます。
ドライアイにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
Kracie 目が乾く!ドライアイの対処法~ツボ・マッサージに、内側からうるおす漢方ケア
最後に
ドライアイを患うと、眼の症状によって日常生活に直接のデメリットが発生してしまいます。
場合によっては、転倒や事故の原因になりかねませんので、予防と発症時には早めの改善が望まれます。
民間的な方法で改善できればそれに越したことはありませんが、もし症状が重くなてしまった場合や確実に改善したい場合には、病院で治療を受けられるのが良いかと思います。
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