帯状疱疹の後遺症【神経痛・麻痺・痺れ・痒み・頭痛など】
神経痛・麻痺など帯状疱疹の後遺症について
帯状疱疹は多くの日本人が悩んでいる病気で、特効薬が存在しない非常に厄介なものとなっています。
そして例え治ったとしても後遺症が残り神経痛や麻痺、しびれやかゆみといった症状が出てくることがあるのです。
本記事では帯状疱疹の後遺症についてお伝えしていきたいと思います。
帯状疱疹の後遺症について
帯状疱疹の後遺症についきまして、いくつか挙げていきたいと思います。
神経痛について
帯状疱疹の後遺症として起こりうる神経痛とは帯状疱疹の発疹が治まったとしても痛みだけが残ってしまう現象のことです。
この痛みは結構ひどいもので夜眠れないほどの痛みがある人もいます。
何故こんなことが起こるのかというと、帯状疱疹の発疹の原因となったウイルスによって神経が傷つけられてしまい、その神経の回復が進んでいないことが原因です。
この回復とは発症した人の免疫力と深く関係があるので、免疫力が低下している人ほど回復が遅くなり後遺症に苦しむことになってしまいます。
つまり高齢者やストレスや疲労が溜まり過ぎている人が要注意ということです。
この痛みを言葉で表現するのはなかなか難しく、「ぴりぴりする」とか「焼けるような」とか「ズキズキする」という表現を用いている人もいます。
麻痺について
帯状疱疹が発生した後に麻痺の症状が出ることがあります。
これはラムゼイハント症候群というもので水痘・帯状疱疹ウイルスが顔の神経に潜伏して免疫力が低下したことで暴れだし、神経を膨れ上がらせるようになってしまい、神経そのものが圧迫され、神経が麻痺してしまうという現象です。
具体的には顔半分が麻痺するようになったり、顔の筋肉が動きにくくなります。
場合によっては動かなくなることもあるようです。
また、殆どの場合これらの症状に痛みも伴ったりするので非常に辛い後遺症となります。
それ以外にも耳の周辺に水泡が現れるようになり、耳が痛くなったり聴こえにくくなったりすることもあります。
しびれについて
痛みや麻痺といった後遺症の他に、しびれといった症状が出ることもあります。
帯状疱疹の発疹の原因となったウイルスによって神経が傷つけられてしまった場合、回復が遅くなってしまうと痛みと合わせてしびれといった症状が出てくるのです。
帯状疱疹の出来た場所にしびれが発生し、それ以外にも三叉神経の妨害によって額から頭にかけてしびれることもあります。
かゆみについて
帯状疱疹の症状にかゆみといったものがあるのですが、帯状疱疹が治まったとしてもかゆみが治らない人もいます。
このかゆみというのは痛みの弱い反応と言われており、これも帯状疱疹の発疹の原因となったウイルスによって神経が傷つけられてしまったのが原因となります。
このかゆみは相当なもので、人によっては耐えきれないほどの痒みが出てきたりします。
頭痛について
帯状疱疹は体だけでなく後頭部にも発生することがあり、この部位に帯状疱疹が発生すると後遺症として激しい頭痛が生じることがあります。
この頭痛はかなり長く続くことがあるので、早急な対応が必要となります。
帯状疱疹の後遺症は神経痛が原因であるため、発生した部位によってその近くの神経が痛みだしてしまう可能性があります。
それ以外にも帯状疱疹の炎症が三叉神経にまで影響を及ぼした場合、顔の痛みや頭痛が生じることもあります。
このような痛みは近年になって有効な治療薬が開発されてきたので、痛みをある程度軽減できるようになっています。
そのため痛みがひどい場合は必ず病院に行って診察してもらいましょう。
めまいについて
帯状疱疹の後遺症にめまいといった症状があります。
このめまいが発生するのは帯状疱疹の炎症が内耳や顔面神経などにうつってしまうことが原因です。
こうなると聴覚をつかさどる蝸牛神経や平衡感覚をつかさどる前庭神経にも影響が出てしまうことがあり、耳鳴りや難聴の他にもめまいといった症状が出てくるようになります。
麻痺の項目でも説明しましたが、これはラムゼイハント症候群と呼ばれるもので顔面麻痺・難聴・耳鳴り・めまいといった症状が発生するもので、できるだけ早く耳鼻咽喉科に行き医師に診てもらってください。
目の症状について
帯状疱疹後遺症が目に残ることもあります。
これは帯状疱疹のウイルスが、目に関係する神経に影響を及ぼし角膜炎や網膜炎などの合併症を引き起こすことがあります。
虹彩炎が発症することもあって、これが発症すると圧迫感や目のかすみといった症状が出てくるでしょう。
その他にも充血や視力低下といったものがあり一時的に良くなったと思ったら再びまた症状が出始めることもあります。
後遺症の治療法は?
治療法は病院に行って薬や漢方を処方してもらうことが有効になりますが、痛みの種類や程度または症状も人によっては異なることが多いので医師とまず相談することが第一となります。
その後自分に合った薬を処方してもらって免疫力を向上させることが必要となるでしょう。
大切なことは神経の損傷の回復力を高めることです。
具体的には生活のリズムを整えて睡眠時間をしっかりととるようにし、ストレスを発散してください。
ストレスや疲れは免疫力の低下につながる要素なので、できる限り溜め込まないようにすることが大切です。
それ以外にも患部をさらしや包帯で覆って刺激を避けるようにするのも有効で、痒みが生じたとしても決してかかないようにすることも大事なこととなります。
帯状疱疹の後遺症治療には、鎮痛剤の処方・神経ブロック療法・レーザー治療・漢方薬治療・鍼灸治療などいろいろとありますので、医師と相談しながら選ばれるのが良いでしょう。
帯状疱疹につきましては次のページも参考にしてください。
後遺症など帯状疱疹につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では帯状疱疹の後遺症についてお伝え致しました。
基本的にこれらの症状の元にあるのが帯状疱疹後神経痛というもので、神経が痛めつけられてしまったことが原因となっていることが分かりましたね。
また症状が人によって異なることも多く発症する場所もばらばらなので、人によって治療法も異なってしまい医師とよく相談する必要があるということもわかりました。
非常に厄介な後遺症で、気長に治療することが必須となることもあり、痛みとうまく付き合っていくしかない場合もあります。
帯状疱疹は免疫力が低下することで発症するものなので、免疫力が低下することのないような生活をして、とにかく元となる病気を発症させないようにするしかありません。
病気の後遺症に悩まされないためにも、まず病気にならない体づくりを意識していきましょう。
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