尋常性乾癬は完治する?原因と食事・漢方など治療法は?
尋常性乾癬の原因と治療法と完治について
尋常性乾癬は完治するのが難しいと囁かれている病気で、原因についてもよく分かっていない病気です。
そのため、食事を変えるのが有効なのか?とか漢方薬が効果的なのか?など、どのような治療で治るのか?と悩まれている方が多くいます。
本記事では尋常性乾癬は完治するものなのか、原因と食事・漢方など治療法についてお伝えします。
尋常性乾癬とは?
尋常性乾癬とは別名「炎症性角化症」というもので、簡単に言うと全身に赤く盛り上がった発疹が出る皮膚症状のことです。
さらにこの赤くなった部位は時間が経過すると乾燥して角質が厚くなっていってフケのような銀白色のものが赤くなった皮膚の上に付着するようになります。
これを「鱗屑(りんせつ)」と言い、このような状態になるのですが、乾癬になると通常の肌と違って10倍以上の速さで生まれ変わりが発生するので、今度はこの鱗屑がボロボロと剥がれていくことになります。
そして、鱗屑がボロボロと剥がれていったけれども慢性化するのでまた同様の経過をたどることになってしまうのです。
つまりは皮膚表皮の異常増殖が原因で、ターンオーバーがすごく乱れている状態ともいえるでしょう。
さらにこれは局所的に発生するものなので、発症している部位のターンオーバーが異常に乱れて過剰な皮膚細胞の合成が行われて次々と角質化してしまい、起きている症状ともいえます。
尋常性乾癬は完治する?
冒頭で触れましたように尋常性乾癬は完治させるのが難しい病気となっております。
しかし、日常生活を規則正しい健康的なものに変えて、食事にも気を付けるようにすれば治る可能性が高まると言われているので、本格的に完治を目指したいという方は治療と一緒に日常生活や食生活を顧みる必要があるでしょう。
ただ漠然と治療をし続けても治らない病気なので、治すためには生活スタイルを見直すようにしましょう。
原因について
こちらも冒頭で触れていますが、尋常性乾癬が何故起こるのか、原因については、はっきりと現代医学を用いても解っていません。
データ的には戦前の日本では患者数は多くない疾病だったのに、戦後から増加した病気であるため、そこから因果関係を拾えるという見方もありますが具体的に何であるかは分かっていないようです。
また日本人よりも欧米人の方が発症確率が高いので、その点も関係性があると言われています。
医師からも、食文化や生活スタイルの変化が一因である可能性が高いという見解は出ているようですが医学的な立証をされているわけではありません。
今のところ最も関係性が高いと言われているのが遺伝的要因で、家族に発症者がいた場合は発症する可能性が高くなっているようです。
他にもストレス・食生活・気候の変化・紫外線不足なども原因なのではないかと言われています。
改善のための食事について
戦前日本より戦後日本の方が発症確率が高まっているということからも、食生活の変化とこの病気の発生確率上昇は何らかの形で関わっているとされています。
そのため、食生活を脂肪分の少なめのものを摂るといったことにこだわることで症状が良くなったという方がちらほらいるのです。
それ以外にも、表皮のTNF−αが活性化することで尋常性乾癬の症状が出やすくなると言われているので、表皮のTNF−αが活性化する高脂肪分・高タンパク質・糖の過剰摂取は避けるべきだと考えられています。
漢方薬が効果的?
原因不明で現代治療においても完治することが少ない尋常性乾癬は漢方治療が効果的と説明している方々もいます。
例えば漢方治療において尋常性乾癬を完治されたという方は、煎じ薬をラーメンをつくる手鍋などにコップ3杯の水を入れティーパック(煎じ薬1日分)を入れて10分ほど沸騰させるといった方法でつくって飲むと回復するとおっしゃっております。
他にも漢方を推奨している方は食生活や睡眠などのライフスタイルを見直して漢方薬等で治療していけば完治すると説明されているので、個人差はあるかもしれませんが、漢方は有効な方法と言えるかもしれません。
治療法について
尋常性乾癬の治療法は外用療法や内服療法、光線療法などがあります。
まず外用療法は副腎皮質ステロイド外用剤やビタミンD3誘導体外用剤などを用いた塗り薬を使って皮膚組織の異常代謝を抑えるのが目的です。
次に内服療法はビタミンA誘導体や免疫抑制剤などの飲み薬を使って体内の免疫が暴走しないようにして皮膚細胞の増殖を抑えることや、外用療法で使う薬の効果を高めるために用います。
次に光線療法は白斑やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が出た時に用いる紫外線療法です。
全身にまで広がってしまった場合は困難ですが、局所的であれば週1〜2回程度の通院で治療の効果が見られるようです。
これ等の治療においても効果が無かった場合は生物学的製剤を用いての治療になりますが、これには強い副作用もあるので使用時には医師とよく相談することが必要となります。
尋常性乾癬の症状
尋常性乾癬で真っ先に起こりやすい主症状が発疹で、頭皮・耳・顔・爪・首・背中・腕・足といった部分や全身に発疹が出るようになります。
最初のうちはパッと見で赤いニキビに見えるのですが、時間経過とともに拡大していきます。
そして白銀色の角質化が発生して剥がれ落ちていくでしょう。
その後、この状態を繰り返すようになります。
また、この発疹が発生した場所に対してかゆみ・熱っぽさ・腫れぼったさを感じるようになる人もいるようです。
また頭皮にできた場合は髪が伸びるといった現象も痒みに繋がってしまうこともある他、人によっては脱毛症状が発生する方もいるようです。
また、尋常性乾癬患者の10人に1人程度の確率で関節炎を伴う症状が発生することもあります。
この関節炎を発症すると手足の指・脊椎・仙腸関節など様々な部位の関節に痛みが発生するようになるでしょう。
皮膚に出る症状に蕁麻疹があります。
蕁麻疹につきましては次のページを参考にしてください。
爪の症状について
爪に乾癬の症状が発生すると爪の変形や剥離が発生します。
これは爪に水虫ができる爪水虫と非常に症状が似ているので、爪のみに乾癬が発生すると大抵の人が爪水虫と勘違いしてしまうのです。
症状を具体的に解説すると最初のうちは爪が白濁してきて、でこぼこが発生するようになって変形が進んでいきます。
人によっては縦の筋が入るタイプと横に筋が入るタイプもいてネイルで隠すことができなくなる人もいるでしょう。
そしてある程度症状が進むと爪の剥離が発生するようになります。
頭皮の尋常性乾癬に効果的なシャンプー
頭皮に尋常性乾癬の症状が出てしまった方は使うシャンプーにも気を使う必要があります。
頭皮に尋常性乾癬ができてしまった人はフケがたくさん出るようになるので、弱酸性で低刺激系のアミノ酸系シャンプーがおすすめとなります。
さらに良いのは石油系界面活性剤やシリコンを使っていない無香料・無着色のものがいいでしょう。
また、効果としても乾燥を防いでフケ・かゆみを抑えてくれるものや、はっきりと乾癬・フケ対策用のシャンプーという記載があるものを選んでください。
具体的には「グランパ パインタールシャンプー」や「乾癬用シャンプーMG217」や「オクトセラピエ(serapie)薬用スキンケアシャンプー」が該当します。
乾癬に関しましては次のページも参考にしてください。
乾癬の完治につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
乾癬パートナーズ 乾癬は完治するの?
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では尋常性乾癬は完治するものなのかや、原因と食事・漢方など治療法についてお伝えしました。
原因が不明なので、なぜ発症したのか分からない厄介な病気なのが尋常性乾癬です。
特に頭皮にできてしまうと脱毛が始まってしまうこともあって非常に悩ましい病気と言えるでしょう。
予防するのは原因不明なため困難ではありますが、日常生活との因果関係があると言われているので一度私生活を見直してみられるのがおすすめです。
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