蕁麻疹は肝臓がんが原因の場合も?腎臓など内臓や酒のせい?
肝臓がんや内臓など蕁麻疹の原因について
蕁麻疹は原因がなかなか特定できないことも多く、肝臓や腎臓などの内臓の疾患が原因という説もあるようです。
また、酒などが原因で肝臓がんになってしまった場合、蕁麻疹が出やすくなるという説も存在します。
本記事では、蕁麻疹は肝臓がんが原因になるのか、腎臓など内臓や酒が原因になることもあるのかを探っていこうと思います。
蕁麻疹の原因は肝臓がんの場合も?
蕁麻疹は肝機能が低下していることが原因の場合があります。
肝臓には毒を中和したり、胆汁を作って消化を助ける役目があるのですが、この機能が低下すると蕁麻疹の原因となる物質が代謝されなくなってしまうので慢性蕁麻疹になってしまうことがあると言われています。
この肝機能の低下の最たるものが肝臓がんなのです。
原因不明でストレスを解消してみても効果が無い、そして体がだるいと感じることが増えて肌の調子が悪く食欲が出ないといった症状が重なっている場合は肝機能障害の可能性を疑う必要があります。
腎臓が原因の場合も?
腎臓が炎症を起こす急性の尿細管間質性腎炎になってしまった場合、発疹や蕁麻疹といった症状が出ることがあると言われています。
しかし腎臓や肝臓に異常が出てしまった時によく蕁麻疹の症状が出たという話を聞くのですが、医師によると本来は腎臓や肝臓が悪くなったとしても蕁麻疹が出ることは少ないとのことです。
もともと腎臓や肝臓はストレスや飲酒によってダメージを受けてしまうので、蕁麻疹がストレスによって引き起こされることに合わせて腎臓や肝臓の機能も低下しやすくなっているといった考え方が正しいのかもしれません。
その他の内臓の場合も?
蕁麻疹と内臓の病気の関連性について解説します。
原因がはっきりしない蕁麻疹でストレスの解消もうまくいっている人は、何らかの病気を患っているのかと心配になってしまいます。
実際に内臓疾患が原因で蕁麻疹が出るケースは、ウイスル性肝炎や関節リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病(こうげんびょう)という自分の細胞を身体が敵と勘違いして攻撃してしまう病気が該当するでしょう。
それ以外にも甲状腺疾患や胃炎などが背景にあって蕁麻疹が起こりやすくなっていることもあるようです。
また、胃粘膜に感染するピロリ菌によって蕁麻疹が起きていることもあり、除菌をしたら蕁麻疹が治ったという人が6割以上もいるようです。
このように一部内臓疾患と蕁麻疹は繋がっていることもあるので、蕁麻疹が治まらない人は一度内臓の精査を行ってみるのがいいでしょう。
酒が原因になったりする?
アルコールと蕁麻疹の関係は具体的に特定されているわけではありません。
確かにアルコールそのものにアレルギーを持っている人はアルコールに触れてしまうと肌が赤くなったりすることはあります。
それ以外に考えられ得るアルコールと蕁麻疹の関係を見て行きましょう。
まず、蕁麻疹とは外からアレルギー物質が入ってしまうと皮膚の毛細血管の周りに存在している肥満細胞から血管を拡張するヒスタミンが放出されて、血管内の血漿(けっしょう)成分が漏れてしまい皮膚がピンク色になるため発生するものです。
そしてアルコールとは肝臓によって血管を拡張させるアセトアルデヒドに変わります。
つまり蕁麻疹の症状が出ている時に酒が入るとアルコールによって血管の拡張がさらに起きやすくなるので蕁麻疹が悪化する危険性があると言えます。
それ以外には汗や体が温まることで蕁麻疹が出る人たちは、酒によって血行が良くなり蕁麻疹が出やすくなる可能性があります。
その他の蕁麻疹の原因について
蕁麻疹の原因は非常に多岐にわたり内臓の疾患以外にも豊富にあります。
いくつかそれでは列挙していきますので参考にしてください。
食べ物アレルギー性の蕁麻疹:魚・肉・卵・野菜・乳製品・小麦・ソバ・落花生など
植物や甲虫アレルギー性の蕁麻疹:ハチ・ゴムなど
薬剤アレルギー性の蕁麻疹:咳止め・抗生物質・解熱鎮痛剤など
物理的刺激による蕁麻疹:下着や服による摩擦・時計のベルトや買い物かごなどの圧迫・寒さ・暑さ・紫外線・振動など
発汗による蕁麻疹:風呂・運動・精神的ストレスなど
心因性による蕁麻疹:ストレス・ヒステリー・自律神経失調症・てんかんなど
病巣感染による蕁麻疹:虫歯や扁桃腺炎などの細菌の毒素や死んだ組織が原因となる
これ以外にもありますが、原因は非常に豊富なのです。
そのため原因を特定するのが困難になっています。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹の症状はわずかに盛り上がった赤い斑が皮膚に出現して、かゆみが生じるようになります。
このかゆみも症状によってはほとんど感じない人と異常なまでにかゆみを感じる人と感じ方がバラバラなので人によって大きく異なってくるでしょう。
基本的に赤い斑が出てきてかゆみが出てくると理解していただければ問題ないと言えます。
稀にかゆみ以外に焼けるような感じやチクチクするといった感覚が出ることもあるようです。
重度の場合は気道内にむくみが発生して呼吸困難が発生したり、アレルギーが原因なら全身性の症状が出てくるアナフィラキシーを伴うことがあります。
水蕁麻疹とは?
蕁麻疹ならば多くの方が知っているでしょうし、日本人ならその言葉を聞いただけで「ブツブツが出てしまうアレね」とすぐに想像できることでしょう。
しかし、その蕁麻疹の言葉に「水」がくっついた水蕁麻疹というものが存在します。
これはわかりやすく説明すると「水アレルギー」のことです。
いわゆる、水を摂取すると蕁麻疹が出てしまう状態のことを意味しております。
水というのは生きていく上で必須なので、アレルギーが出るというのは非常に稀なことであり、世界中で見ても発症例が100もいっていない奇病です。
これは本当にやっかいで摂取してもダメですが、皮膚に触れてもいけなく、ひどいときは1週間程度蕁麻疹が出て治らないようです。
汗すらもダメのようで、熱いときに外出することができないなど、かなり行動に制限がかけられてしまいます。
肝臓の検査は行うべき?
蕁麻疹が出たからといって肝臓をすぐに疑う必要はないというのが一般的でしょう。
しかし先に記載した原因のどれもが当てはまらないで、さらに体がだるいと感じることが増えて肌の調子が悪く食欲が出ないといった症状が重なっている場合は肝臓に異常が出ているかもしれません。
何度か記載しているように蕁麻疹の原因は非常に豊富で、原因不明になってしまう方が多いのですぐに内臓の病気と決めつけてしまうのは早計と言えます。
まずは発症した時の1時間前までどのような行動をとったのかを見つめなおして、そこに問題が無いと判断したら心因性を疑いましょう。
心因性も問題が無いと判断し、上記の症状が出ているなら肝臓の疾患も有り得るということです。
この辺りはお医者さんとしっかり相談しましょう。
蕁麻疹には漢方薬が効果的?
漢方医学の考えでは、突然現れて1か月以内に消える急性蕁麻疹を大気中の物質や風による体温の急激な変化などが原因と考え、消化器系の異常が加わると発生しやすいと捉えています。
そして1か月以上経っても治らない慢性蕁麻疹の場合は体内バランスが崩れていると考えます。
このような蕁麻疹の症状を理解した上で処方される漢方薬は皆さんも聞いたことがある葛根湯(かっこんとう)や十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)といったものになるようです。
また、漢方による治療を行うと考えた場合にまず知っていただきたいことは漢方には即効性はなく、飲み続けて体質を改善していくということです。
しかし蕁麻疹は今すぐかゆみをどうにかしたいという状況になっているので即効性が必要となります。
そのため漢方による治療は補助的に併用すると考えて西洋医学の抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬や塗り薬を主として使うのが一般的です。
蕁麻疹に関しましては次のページも参考にしてください。
原因など蕁麻疹につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、蕁麻疹は肝臓がんが原因なのか、腎臓など内臓や酒のせいではないのかを探ってきました。
蕁麻疹は非常に原因が豊富で原因がはっきりと分かったという人はごくわずかなのです。
実際に7割の人が蕁麻疹になってしまった原因が不明であるという回答がありました。
原因が不明のままでは、原因の排除ができないので根本的な治療ができずどうしても治療そのものが長引いてしまうでしょう。
そうなる可能性を下げるためにも、健康的な生活を行うようにしてください。
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