アスペルガーの子供の特徴やチェック項目!治療や接し方は?
アスペルガーの子供の勉強法や治療・療育法と将来について
アスペルガー症候群は今では比較的理解され始めている発達障害で、子供がなっているのかどうかは特徴をチェックすると概ね判断できると言われております。
アスペルガー症候群のお子さんをお持ちの親御さんにおかれましては、治療方法を知りたいと思われていたり、接し方について悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではアスペルガー症候群について触れてみたいと思います。
子供のアスペルガーの特徴・チェック項目は?
子供のアスペルガー症候群にはある程度の特徴があるので、しっかりとチェックすることで何となく判断することが可能です。
大きく分けて、コミュニケーションがうまくとれない・その場の空気を感じるのが不得手で対人関係が苦手・物事へのこだわりが異常に強いというものです。
ただし、子供によってサインの出し方が異なるので、全ての症状が当てはまるわけではありません。
そのため、いくつか当てはまったのなら可能性があるかもしれないと考えるようにしましょう。
具体的なチェック項目は下記になります。
・相手の表情を読み取るのが苦手
・遠回しの発言ができない
・名前を呼ばれないと気が付かない
・想像力が弱い
・明確な指示がないと動けない
・その場の空気を感じるのが苦手で、空気に沿わない発言をする
・相手の気持ちが理解できない
・スケジュール管理ができない
・興味が無いことをやらない
・臨機応変な対応がものすごく苦手である
・冗談が全く通用しない
・ものすごい集中力があり、集中している時は周りが目に入らない
・興味があることはずっとしゃべる
・気に入ったものに対する記憶力が圧倒的に高い
治療と療育法は?
アスペルガー症候群の根本的な治療方法はありません。
現段階では医学的な治療はまだできないのです。
しかし、アスペルガー症候群の特徴をやわらげたり症状を薄くする方法はあり、改善のためのトレーニング方法はあると言えます。
このトレーニングにもいろいろあって、コミュニケーションがとれるようになるトレーニングとか二次障害を抑えるトレーニングなんかも行うようになります。
ただし、人によって症状が異なるので、その子供に合った対処法を実行する必要があり、万人に共通で対応できるものは無いのです。
具体的には会話が苦手ならその苦手分野を克服したり、得意な部分を伸ばすようサポートしたり、生活への不自由をなくすよう専門的な教育支援プログラムを取り入れたりします。
「TEACCH」と呼ばれる自閉症スペクトラム障害の援助プログラムや「ABA」という応用行動分析など色々と対処法があるので、病院によっても異なると思われるといいでしょう。
対応・接し方は?
アスペルガー症候群の子供は通常の子供たちと違う点が多く、接し方に悩んでうつ病になってしまう親御さんもたくさんいます。
それを防ぐため、できる限りアスペルガー症候群の特徴を理解されることおすすめします。
障害を受け入れるのは大変ですが、無理解であるほど子供の孤立を深め兼ねないので、コミュニケーションが苦手で対人関係を築くのは不得意ということを解ってあげましょう。
そして、こちらの感情を認識できるように努め、感情の機微も教えてあげるようにしてみてください。
察する能力が高くないので相手が傷ついているのかどうかも理解できないことが多いのです。
また、何かを伝える時は明確にはっきりと、省略せずに伝えましょう。
言葉足らずではなかなか伝わりません。
症状は顔に出る?
アスペルガー症候群の方は他の人との違いとして顔つきが変わるというものがあります。
アスペルガー症候群の特徴として対人関係が苦手というものがあるので、人と目を合わせることは全くしないか、ずっと目を見つめてくるかのどちらかになり、表情があまり豊かではない人が多いようです。
また、感情が表に全く出ない人もいて表情の変化に乏しく、笑顔も不自然な人もいると言われております。
逆に、感情がすぐに表に出てしまう人もいるとのことなので、2極化すると考えていいでしょう。
あとは色白で肌が綺麗な子が多く、童顔で年齢が分かりにくいことが多いとも言われております。
アスペルガーの子供が家庭内で暴力をふるうこともある?
アスペルガー症候群の方はひきこもり以外にも家庭内暴力に発展してしまうことがあり、非常に多くの親を悩ませております。
テレビでもしばしば取り上げられていますが、この家庭内暴力のご相談はいつもかなり多くの方から届いているようです。
実際に暴れる時は暴力の時もありますが、暴言の時もあるようで、高確率で対象は母親になってしまいます。
はっきり言ってこの暴言暴力を抑える方法はわかっていません。
色々と方法は模索されているのですが、明確な対応方法は提示される方は少ないです。
できる限り肯定的フィードバックをすることが大切としても、母親だって人間です、限界がありいずれは倒れてしまいます。
この対策の一つに、保護者が相談する窓口として「ひきこもり地域支援センター」が存在しておりますので、そちらを利用するのもいいでしょう。
原因について
アスペルガー症候群の原因は不明です。
原因となっている説は遺伝的要因と脳機能の偏りといったものであります。
まず遺伝的要因とはシナプスにおける神経伝達の軽微な異常によって引き起こされているというものであり、これはシナプスの形成に関与する遺伝子が原因と言われているのです。
これ以外にも関連遺伝子が数十報告されており、遺伝子を特定することはまだできていないようです。
また脳機能の偏りとは脳内のネットワーク連結機能が正常に動かず、定型発達の人の場合と比べて機能が低下しているのが原因とか、扁桃体といった脳の特定の部位に異常が発生していることが原因というものもあります。
他にも環境ホルモン説・ウイルス感染説・自己免疫説・重金属説・成長時の心理的な要因など色々と説があり、これらの色んな説の要素が複雑に絡まって発症するものであるのかもしれません。
勉強法について
アスペルガー症候群の子供たちは勉強に関してかなりの注意が必要です。
というのも、合わない学習方法を選択している時はアスペルガー症候群の子供たちは集中力を全く発揮することができないので、効果が出ません。
そのため、勉強が嫌いになりうつ病に繋がったり不登校になってしまったりします。
アスペルガー症候群の方は得意不得意の差が非常に激しいので、まずは得意な科目は問題ありませんが苦手な科目対策が非常に難しいのです。
そのためやる気が非常に大切で、勉強がしたくなった時に好きな勉強をできるようにしてあげましょう。
それ以外には何度も繰り返し学習させて、子どもを認めるためにできる限り親が関心を持ち、視覚的能力が優れているのなら視覚的能力を活かせる勉強法を取り入れると良いでしょう。
アスペルガーの子供は電車が好きな傾向にある?
アスペルガー症候群の子供は電車好きが多いと言われております。
数字の並んだ時刻表といったものや、決められたレールの上を走るという行動がアスペルガー症候群の子供を刺激させるそうです。
規則性が好きで、さらには走る時の音が気持ちいいと感じるようになるとも言われております。
配置の美しさや並行して走る姿がお気に入りとのことですが、アスペルガー症候群以外の人たちからするとちょっと理解できないものかもしれません。
将来の仕事について
アスペルガー症候群の子供たちは通常の子供と違い同じような教育では伸び悩むことが多く、親からしても対応できずに困ってしまって、手詰まりになってしまうことがあります。
子供が勉強しやすい環境を用意すると言われても具体的にどうしたらいいのか分からず、人間不信になってしまって不登校になって引きこもりになるということもあります。
しかし、得意分野を伸ばすことで研究者や学者といった専門機関で働けるようになることもあるので、大変かもしれませんが将来の為に子供の教育には粘り強く対応するのが良いと言えるでしょう。
アスペルガーにつきましては次のページやサイトも参考にしてみてください。
青葉こどもクリニック アスペルガー症候群、高機能自閉症
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではアスペルガー症候群についてお伝えしてきました。
アスペルガー症候群は昔と比べると理解者も増えてきたものではありますが、それでも自分の子供がアスペルガー症候群だと親は対応に困ってしまうのは変わらないと思います。
しかし、親が理解者にならないと子供にとって辛い日々が始まるので、子供がアスペルガー症候群だと発覚しても、絶望せずに良き理解者になってあげてください。
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