クラミジアの検査方法【病院や保健所・キット】と期間や費用
クラミジアの検査に保険がきくのかと妊婦さんの検査は痛い?
クラミジアはなかなか気がつかない人が多いのでしっかりと少しでも可能性を感じた場合は検査をする必要があります。
ただ、そのように言われても、検査キットを使うのが良いのか、病院や保険所で行うのが良いのか、またその方法はどのようなものなのか、などと思ってしまうかもしれません。
その他にも検査期間や費用はどれくらいかかるのかなど、気になる点が多いかと思います。
本記事ではこのクラミジアに関連する情報をお伝えしたいと思います。
クラミジアとは?
クラミジアとは日本で最も感染者数が多い性感染病です。
男性でも女性でも感染する可能性があり、粘膜感染が主で特に風俗通いが多い人は非常に危険な性病となっております。
元々このクラミジアは真正細菌の一種でバクテリアの一種となっております。
だいたい直径300ナノメートルなので非常に小さく、鼠径リンパ肉芽腫といった性感染症をもたらしたりします。
この細菌は細胞内に寄生することで養分を吸い上げて成長し、増殖する非常にやっかいな生き物で、だいたい72時間後には別の宿主細胞(しゅくしゅ細胞:自分の好む感受性のある細胞)を求めて増殖した細胞を放出するようになります。
つまり、72時間ごとに増え続けるので放置すると永遠と増え続けると言うことです。
病院や保健所での検査方法は?
女性の場合
女性の場合の検査方法は排尿器官ではなく、内臓である子宮へとつながる部分に感染するので、子宮頸管の分泌物を採取して検査をするか膣壁の粘膜部分の分泌物を検査するのかのどちらかとなります。
粘膜を採取した後の検査方法は核酸増幅法(PCR法)やIDEIA、Chlamydia法など色々とありますが、血液検査によって判明させることもあるようです。
男性の場合
男性の場合はクラミジアに感染すると尿道の違和感や不快感程度の症状が出るようになりますので、泌尿器科や保健所に行って検査をするのが基本です。
女性の場合は子宮に繋がる部分に細菌が繁殖しますが、男性の場合は尿検査を行うことで判明するので女性よりも検査はしやすいと言えるでしょう。
咽頭クラミジアの場合は喉の粘膜を長い綿棒でこすりとる方法や少量の食塩水でうがいをしたその液を検査する方法などがあるようです。
基本的には女性よりも検査はしやすいと思ってください。
保健所や病院ではクラミジアIgA・IgGという物質の反応によって判明するので血液検査が主流ではあるのですが、血液検査は一度感染していた人だと治療後でも陽性反応が出ることもあるので、一つでは無く検査を二つ同時に行うこともあるようです。
尿検査の場合は2時間以上排尿をしなかった後の初尿が必要になるようです。
その理由はすでに尿をしてしまうとクラミジアがある程度排出されてしまうようになるので、本来なら陽性なのに陰性という結果が出てしまう可能性があるからです。
検査キットについて
クラミジアのような性病は率直に申し上げて恥ずかしいという気持ちが強い人が多いです。
そのため、病院で検査をすることに強い抵抗感を抱く人もたくさんいます。
そのため、検査キットを使う人も多くなっています。
実際にこの検査キットを使う場合は性感染症とセットになっているものを購入して検査をすることになるでしょう。
検査キットの値段も購入先によってかなり異なるので一概には言えませんが、5000~8000円程度はかかると思ってください。
しかし、ここで陽性だとわかっても治療を開始することはできません。
クラミジアの治療方法は基本的に病院から処方される薬を使ってのクラミジア菌の滅菌なので自宅で治すことはできないのです。
そのため、発覚したとしても結局は病院に行くことになります。
そのことを踏まえて、キットを使わないで最初から病院に行くことを推奨している人が多くいます。
妊婦さんのクラミジアの検査は必要?痛い?
特に心配になるのが妊婦さんの場合です。
妊婦は胎児への影響を考えると色々と制限がかかりますので、一部の治療ができないものとなってしまいます。
そして、妊娠中にクラミジアに感染すると赤ちゃんへの悪影響も考えられているため、妊娠30週までに1回は妊婦健診で発症していないのかを検査することが推奨されているようです。
どうやら必須では無いですが、胎児への悪影響があると言うことですので、調べてもらうのは必須と考えた方が良いでしょう。
特に、クラミジアに感染していることに気がつかないで妊娠している女性は10~20%はいるといわれているので、調べられるのなら調べた方がいいでしょう。
特に、このクラミジアは自覚症状が現れないケースの方が多いので、気がついたときには細菌がかなり繁殖していたということも多々あるのです。
故に自覚症状が無い時でも万が一を考えて調べてもらうようにしましょう。
検査結果までの期間は?即日?
クラミジアの検査期間は検査方法によって異なります。
「即日検査」といわれる簡易的なものならば、30分程度で判明できるようですが、如何せん精度が低いとのことですので、信用度は低いと思います。
基本となる尿検査や血液検査の場合は精度が上がりますが、即日で出るものではありません。
だいたい数日から1週間はかかると思われると良いでしょう。
検査キットを使う場合は検査機関への郵送などが必要になりますので、これも即日は無理です。
1週間程度かかってしまいます。
実際にこの検査キットを購入するのがネットを通してだと、発注期間なども入るので、検査をしようと心に決めて購入してから結果が出るまで10日程度はかかってしまうでしょう。
それ以外に、保健所で検査を受ける場合はだいたい1週間後に検査結果が分かるようになっているようです。
ただし、保健所の状況次第ではこの期間も変わってくるので長いと2週間は待たされることがあります。
検査費用は?保険は使える?
クラミジアの検査費用は基本的に保険が適用されるので、3割負担で済むでしょう。
実際に検査を受けるとなった場合は、病院での検査と考えると3割負担で3000円程度が目安になるかと思います。
ただし、咽頭クラミジアの検査なども追加する場合は2カ所の検査となるのでその倍ぐらいになると考えた方がいいでしょう。
また、そこに薬代などが追加されるとだいたい1週間分として2000円前後がかかるので、1カ所検査及び薬代や診察代などを含めると一回で6000円程度はかかる感じです。
保健所の場合は検査は無料で済みますが、陽性反応が出たとしても薬などは処方してもらえるわけでは無いので、結局は病院に行く必要があります。
また、検査キットを使って確認をする場合はこのキット代金が5000~8000円位になるので、その分だけ費用がかかってしまいます。
クラミジアにつきましては次のページも参考にしてください。
咽頭クラミジアの症状と行く病院や検査・治療法【自然治癒も?】
クラミジアの検査につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
あおぞらクリニック クラミジアの検査と治療について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではクラミジアの検査方法などをまとめました。
この病気は発症したかどうかが分からないことが多く、咽頭クラミジアの場合は風邪と間違える可能性も高い非常にやっかいな病気となっております。
特に、元気な人ほど症状が全く出ないので、体内でかなり繁殖していたとしても気がつかない人もいるでしょう。
そのため、対策としてはこのような病気があると言うことを理解して、ちょっとでも感染の可能性を感じた場合はまずは検査を受けることがベストとなります。
LEAVE A REPLY