蕁麻疹でかゆい!みみずばれなど症状や原因・対処法は?
かゆいミミズ腫れの症状や対処法について
蕁麻疹は多くの人が知っている症状で、おそらくどのようなものなのかも皆さんはご存知だと思います。
症状として発疹が出て「かゆい」と感じ、場合によってはみみずばれが出るというものですが、原因は何なのか、対処法はどのようなものなのかまでをご存じの方は少ないでしょう。
本記事では、蕁麻疹でかゆみやみみずばれなどの症状や原因・対処法について説明していきます。
蕁麻疹でかゆいミミズ腫れなど症状は?
蕁麻疹の特徴として膨疹(ぼうしん)という蚊に刺されたような盛り上がりが2~3時間ほど出るといったものがありますが、これは角質層は表皮よりも下にある真皮の変化に該当するのでブツブツは伴わないのです。
蕁麻疹はこの真皮の中にあるマスト細胞というものからヒスタミンなどが放出されて痒みが発生したり、血管から体液が出るようになって皮膚を膨らませて神経を刺激されることでかゆみに繋がることになります。
ここでかゆみが生じたときに爪で掻いてしまうと、蕁麻疹が出やすい人はひっかいた線に従って皮膚が触ってボコボコになっているのが分かるように赤くなって盛り上がってしまいます。
実際に蕁麻疹の症状が出ているかどうかは、痒みが出た時に爪でひっかいてみてそのあとがみみずばれのように赤くなるかどうかで判断するのもいいでしょう。
蕁麻疹の種類は?
蕁麻疹には大きく分けて1カ月以内に治まる急性蕁麻疹、1カ月以上発症が続く慢性蕁麻疹とがあります。
急性と慢性で期間は異なりますが、症状は変わらなく数分から場合によっては数時間ほど症状が出るものになります。
この急性は風邪や体調不良、または食あたりが原因になることが多く慢性はアレルギー・ストレス・汗が原因になることが多くなっています。
これらの蕁麻疹の分類は症状ではなく原因で区分けしているので、どのように分けられているのかを見ていきましょう。
原因別に8通りに分けられているので順に記載します。
アレルギー性蕁麻疹・機械的蕁麻疹・温熱蕁麻疹・寒冷蕁麻疹・日光蕁麻疹・コリン性蕁麻疹・心因性蕁麻疹・病巣感染による蕁麻疹の8つになりますが、これらに当てはまらず原因が不明な蕁麻疹は特発性蕁麻疹に分類されます。
一般的に子供のうちはアレルギーと温熱が原因で、大人は心因性と病巣感染が原因になることが多いようです。
原因はストレス?
とりあえず原因がわからなかった場合ストレスのせいにしておけばよい、と思われるぐらい様々な病気の元になっているストレスですが、蕁麻疹の場合でも先ほど説明した8つの原因の中にある「心因性蕁麻疹」にストレスが含まれているのです。
肉や魚のアレルギーや腕時計のベルトによる皮膚の圧迫、または運動や入浴による発汗などのはっきりとした原因がわからない場合はストレスが原因となっていることが多く、職場環境や生活環境の変化で蕁麻疹が突然治まるケースも頻繁にあります。
はっきりとした原因がわからない場合は、ストレスを仮の原因と定めて積極的にストレス解消を行ってみるのがいいでしょう。
社会人になったらほとんどの人が必要となるストレス解消ですが、本当にそれが命綱となることが多いので絶対に身に付けておく必要のあるスキルとなっています。
対処法について
局所的に蕁麻疹が出た場合は患部を冷やすのが正解になるのですが、全身にかゆみの症状が出た場合は患部のみを冷やすことはできません。
まず全身に満遍なくかゆみ止めを塗ってください。
もしかゆみ止めが無いならば、衣類などによって摩擦や圧迫をしないように心がけて安静にしてゆっくりと過ごすようにしてください。
あまりのかゆみで眠れないこともあるかもしれませんが、掻いてしまうと炎症がひどくなってかゆみが悪化することもあるので、掻くのは避けねばなりません。
とにかく緊急対応としてはステロイド軟膏などの外用薬を使用することが一般的なものとなります。
また局所的に冷すのも、長く冷やすと血行が悪くなり、体にとっては良くありませんので応急対応としましょう。
蕁麻疹と肝臓の関係は?
蕁麻疹の発症には肝臓がか関わっているという意見があります。
まず、ウイルス性肝炎になってしまった場合、急な蕁麻疹症状が出たりするので、そのことから多少なりとも関わりがあると言えるでしょう。
他にも、アルコールを飲んだ時に蕁麻疹が発生するケースもありますので、そのことからも多少は肝臓がかかわっていると考えられます。
肝機能が低下していると発症しやすくなるという情報もあります。
ただこの関連性というのはなかなか分かりにくところがあるようです。
皮膚科を受診?
蕁麻疹といっても症状が軽い場合は病院に行かれる方も少ないでしょうが、全身に出てきたり顔に出てきてなかなか治まらない場合は焦ってしまいますよね。
この時病院に向かうことになると思いますが、一般的に蕁麻疹は皮膚の病気なので皮膚科に行くのが正解になります。
ここでは塗り薬を処方してくれるので、痒みが出た時に対処できるようになるでしょう。
しかし、原因の特定はなかなかできないので、再度病院に行く際には皮膚科と共にアレルギー科に行かれるといいでしょう。
アレルギー科はアレルギーに特化しているため原因の解明に役立つでしょう。
もし、アレルギーではなく疲労やストレスが原因と考えているなら心療内科を受診するのも一つの手になります。
治し方について
まず、症状が軽い蕁麻疹の場合はかゆみ止めを塗って様子を見て、安静に過ごして摩擦や圧迫を避けるようにすれば高確率で治まることになるでしょう。
しかし激しい痒みが伴う場合はかゆみ止めの使用以外にも原因の特定を行って、原因を取り除く必要が出てきます。
先に記載したとおり蕁麻疹には様々な原因があるので原因特定がなかなか難しく、時間がかかるケースもあるのでまずは皮膚科に行ってかゆみ止めの薬や抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬を処方してもらってください。
原因の特定のためには、症状が出る前に何をしたのか、何を食べたのかなどが重要になります。
そのため受診する前にその内容をメモして忘れないようにしておくといいでしょう。
思い当たるところがあれば血液検査や問診を行って原因を特定しましょう。
予防法について
蕁麻疹は原因がいろいろあって特定するのが困難ですが、原因が分かっている場合はその原因に近づかないようにするのが予防法としては一番効果的と言えるでしょう。
これらの原因特定ができなかった場合は、はっきりとした行動や食事が原因ではないということなので過労やストレス、睡眠不足などを原因と考えて生活習慣を整えることを意識してみてください。
また、血行が良くなると蕁麻疹が出やすくなるので、蕁麻疹が頻繁に出る人はお酒を控えたり激しい運動を控えるのも大切になります。
また、前述した通りストレスが原因だった場合は職場環境が変わっただけで回復するケースもあるので、原因不明でもあきらめないで心因性のものも疑ってストレス解消を新たに取り組むようにしてください。
大人になってからの蕁麻疹の原因にはこの心因性蕁麻疹がよく絡んでいるので、ストレスが原因で蕁麻疹が出やすくなるということも覚えておくといいでしょう。
蕁麻疹に関しましては次のページも参考にしてください。
蕁麻疹と併発することのある血管性浮腫とは?
蕁麻疹はよくある症状として放置されている人も多いのですが、実は血管性浮腫を併発する恐れがありますので、安易な放置は怖いものなのです。
この血管性浮腫とはクインケ浮腫とも呼ばれる局所的に腫れる浮腫で、まぶたや唇などが急に腫れてしまうことがあるでしょう。
大きさは1cmから大きいものでは10cmになってしまうので、かなり大きく膨れ上がります。
足のむくみといった通常の浮腫とは違い、指で押しても指圧痕は残らず、かゆみもありません。
そのため通常の浮腫とは違うと気がつくこともできるでしょう。
また、全身のどこにでも発症する恐れがあり場合によっては咽頭部や消化器官粘膜に出ることもあるのです。
この部分に出るのが非常にやっかいで、気道が狭まるので呼吸がしにくくなって飲み込むのも困難になるでしょう。
蕁麻疹の原因や対処法につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
Medical DOC じんましんの原因は?効果的な対処法もご紹介します
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では蕁麻疹でかゆみやみみずばれなどの症状や原因・対処法について説明してきました。
蕁麻疹になる原因は非常に多岐にわたっているため特定するのはなかなか困難なのですが、蕁麻疹の症状をなくすためには原因を取り除くことが第一であるため、発症した場合は直前に行った行動がどのようなものだったのか振り返ってみましょう。
ストレスが原因となっているケースも多いので、ストレス解消法の確立はやはり必須になることも再確して頂けたかと思います。
本記事が蕁麻疹における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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