血尿が出た女性の原因は妊娠も?発熱や下腹部痛がある場合は?
女性の痛みありや痛みなしなど血尿の原因
血尿が出てしまうと何か重病になってしまった可能性も?と思ってしまい、焦ってしまうかもしれません。
この血尿の原因は女性の場合、何があるのでしょうか?
妊娠時に起こりうるとも言われていますが、それは事実なのでしょうか?
また血尿に加え発熱や下腹部痛といった症状が伴う場合の原因はまたそれぞれで違ったのもなのでしょうか?
本記事では女性の血尿の原因についてお伝えしたいと思います。
女性の血尿の原因は妊娠も?
女性の血尿の原因の一つに妊娠があるのは本当です。
特に妊娠初期と妊娠20週目以降は血尿が出やすいと言われているのです。
この血尿がどのように気づくかというと、尿の中にうっすらと鮮血が混ざっているとか、尿に血は混ざっていないように見えるが紙で拭いたときに血が混じっているのでそこで気が付といった感じです。
血尿が出る時は痛みを伴ったりしますが、伴わないケースもあるので血尿に気が付かないケースも多々あると言われています。
ちなみに何故妊娠中は血尿が出やすいのかというと、妊娠するとホルモンバランスが乱れて免疫力も低下し、膀胱炎にかかり尿道に炎症が起きて血尿が出るということだそうです。
また、妊娠20週以降に血尿が出る人は、腎臓が腫れていることが原因となっていることがあります。
というのも子宮が大きくなることで腎臓が圧迫されてしまうので、腎臓が腫れて出血することがあり、そこから血尿に繋がってしまうようです。
発熱を伴い血尿が出る原因は?
血尿と発熱が同時に出ている場合は、膀胱炎から腎盂腎炎(じんうじんえん)に症状が悪化した可能性が高いと言われております。
要するに、膀胱炎を放置した結果起こりうる可能性が高いと認識されるといいでしょう。
この腎盂腎炎を放置すると敗血症になってしまい命に関わる可能性すら出てくるとのことです。
膀胱炎になった場合、血尿は高確率で起こりうる症状なので、珍しいものでは決してないのですが、この段階で治療をしないでいると発熱以外にも、寒気や腰の痛みが発生するようになるので、放置するのは避けたほうが良いものとなっております。
ただの発熱や身体の痛みなら風邪といったものと勘違いするかもしれませんが、血尿が出ている時点で、ただの風邪ではないのですぐに気が付けるのではないでしょうか。
下腹部痛と熱が出る原因は?
女性特有の症状の一つである下腹部の痛みと、それに伴い発熱がある病気はいくつか種類があります。
それは、子宮付属器炎・子宮内膜炎・子宮筋層炎・子宮頸管炎などの、子宮からきている症状だと考えてください。
男性にあるはずのない症状ですね。
他にも、虫垂炎の可能性もあるでしょう。
虫垂炎の場合は下腹部痛というよりもへそ周囲の痛みから右下腹部痛と考えたほうがいいかもしれません。
虫垂炎は一般的に盲腸と言われているので、その方が分かりやすいかと思います。
子宮がトラブルの元であったのなら、性行為が原因の可能性が高いのですが、虫垂炎の場合はいまだに原因不明なので、盲腸の傾向が出た場合は痛みがひどくなるのですぐに病院に行くようにしましょう。
痛みを伴い血尿が出る原因は?
痛みを伴う血尿の場合、考えられるのは強いわき腹の痛みを伴う尿路結石が考えられます。
この石は腎臓・尿管・膀胱といった尿が通るところにできてしまうので、背中やわき腹といったところに痛みを伴うようになるのです。
この結石ができてしまう原因は、肉類といった動物性脂肪をとりすぎることとアルコールを摂り過ぎることと言われております。
結石ができると尿の流れを防ぐようになったり粘膜を傷つけるようになったりするので、痛みが伴う血尿が出るようになるのです。
この時の血尿の特徴として痛みを伴う以外に、トイレが近くなるといったものもあるので、これら二つの症状が出ているのなら泌尿器科に相談しに行きましょう。
痛みなしで血尿が出る原因は?
痛みの出ない血尿は妊娠に伴ったものもありますが、他にも無症候性血尿と呼ばれるものがあります。
これは慢性糸球体腎炎や悪性腫瘍が原因と言われておりますが、これら二つについても分からないですよね。
まず、この慢性糸球体腎炎とは腎臓の糸球体に本来の免疫グロブリンAの別タイプが沈着することで炎症を引き起こすものなのですが、最初は痛みは出ないと言われております。
しかし、放置しすぎると徐々に糸球体が硬化していってしまうので、腎不全になってしまい厄介な症状を引き起こす可能性が高いのです。
悪性腫瘍で血尿が出る場合は、膀胱粘膜の上皮に腫瘍ができるようになるのですが、ある程度進行しないと血尿以外の症状は出ないと言われております。
これら二つの共通点は放置すると危険という点なので、血尿が出たらまずは病院に行きましょう。
女性の血尿の原因は性行為の可能性も?
女性の血尿の原因の主なものに膀胱炎があります。
肉眼でわかるほど真っ赤な血尿が数日と続くこともあるでしょう。
この膀胱炎の最大の原因がトイレを我慢することにありますが、それ以外にも性行為で膀胱炎になるケースも存在するのです。
まず、膀胱炎は細菌が尿道から入ってきてしまって膀胱に炎症をもたらしてしまうことにあります。
もともと、人間の皮膚にはいろんな細菌が付着しており、デリケートゾーンにももちろん付着しております。
これらは性行為があるとどうしても尿道口から侵入しやすい状態になるので、回避することはなかなか困難なようです。
従いまして免疫力が低かったりすると膀胱炎になってしまったりします。
せめてもの予防方法として、性行為の前後にシャワーを浴びるとか、性行為が終わった後にトイレに行くなど細菌が尿道から除去する行為を実行されるといいでしょう。
残尿感があり頻尿になる原因は?
残尿感や頻尿に女性がなってしまう最大の原因は膀胱炎や骨盤性器脱と言われております。
まず、膀胱炎は男女とも発生する可能性があるものですが、女性の方が男性よりも圧倒的になりやすいものとなっており、一度発症すると何度も発症してしまう可能性も高いので、医師と相談をして処置を施しましょう。
膀胱炎の原因は、膀胱が細菌の侵入によって炎症を引き起こしてしまうことです。
これは免疫力が低下すると発症する確率が上がり、トイレを我慢する回数が増えても上がるので、常日頃から気を配ってください。
次に骨盤性器脱とは聞いたことが無いかもしれませんが、これは膀胱が下がってくることで引き起こされるもので、頻尿になってしまったり残尿感が出るようになってしまうのです。
これは更年期の女性に多く見られるので、注意しましょう。
血尿か生理かの見分け方
血尿と生理はかなり見分けがつきにくいと言われています。
まず、尿が赤っぽくなっていたとしても血尿でないことだってあるのです。
正常な人であったとしても、薬の影響で尿の色が茶褐色になるケースもあり、生理で出た血液が混じって赤くなってしまうケースもあるのです。
そのため、見た目だけでは判断できないと考えたほうがいいでしょう。
見分け方としては、血尿と思われる症状以外にどのような症状があるのかを確認してください。
基本的に血尿以外の症状があるのなら結石ができてしまった可能性が高いと考えましょう。
ただし、病気の種類によっては血尿以外の症状が出ないケースすらあるので、自己判断しないで医療機関で尿検査や診察を受けたほうが良いです。
生理周期をきちんと把握していれば見分けも付けやすいでしょうが、状況次第ではどちらか全くわからないこともあるので、医師に相談するのがやっぱり一番でしょう。
血尿が出た場合は何科を受診する?
血尿が出た時に他の症状があるのなら何らかの病気とある程度判断できるのですが、他に症状が無いのなら調べないと全くわかりません。
そのためにも病院で検査を受ける必要があるのです。
基本的に血尿のみなら泌尿器科になるのですが、血尿+蛋白尿または蛋白尿のみの場合は腎臓内科の受診になるようです。
しかし、血尿の原因特定は検査を受けた人の30%と言われているので、特定できない確率の方が高いのです。
こうなると、3年間ほど経過観察が必須になるようなので、しばらく通い続けるしかないでしょう。
血尿に関しましては次のページも参考にしてください。
女性の血尿につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
マイナビニュース 女性の血尿、その原因は? -「重大な病気の可能性も」と医師
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では血尿が出た女性の原因についてお伝えしました。
血尿が出ると、焦ってしまうかもしれませんが、病気の可能性があるかもしれませんが、そうでない可能性もあります。
自己判断はなかなかできないものなので、血尿が出たらまず病院で検査を受けることを考えましょう。
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