犬が血尿を出し元気がない!原因は病気やストレス?
犬が元気なく血尿の出る原因について
子供の体調に関しては日常生活のちょっとした雰囲気の違いから、何らかの異常を感知して掴みやすい所がありますが、犬の場合は難しいかと思います。
そんな中、飼われている愛犬の元気がなく血尿が出てしまったらすごく驚き心配になり、原因は何なのか、ストレスなのか病気なのかなどと考えたりしてしまうでしょう。
本記事では犬において血尿が出た時の原因について触れてみたいと思います。
犬が血尿を出し元気がない原因は病気?
犬のウンチや尿は健康のバロメーターと言われているので、それに異常が生じたら緊急事態であるということは瞬時にわかるでしょう。
この血尿が出る病気で考えられるのは、尿路結石や頻尿になる膀胱炎で老犬のオスの場合は急性前立腺炎といったものも考えられます。
それ以外には食中毒になってしまった場合や、メス犬なら生理の血液が尿に混じって血尿となることもありますし、ストレスが原因のこともあります。
尿路結石の特徴は尿の体勢でもなかなか尿が出ないで、中途半端に終わることが増えます。
このような時は動物病院で診てもらった方が良いでしょう。
膀胱炎の場合も陰部をなめる回数が極端に増えたり、尿の時に痛みを訴えるようになったりするので、すぐに気が付けるかと思います。
ストレスも原因に?
犬が血尿の出る原因は高確率で膀胱炎と言われております。
この膀胱炎が発生する理由は細菌が原因となっているのですが、若い犬ならなる確率は非常に低いです。
逆に老犬の場合は発症確率が高いと言われております。
どういうことかというと高齢になると免疫力が低下し、そうすると細菌に負けてしまう確率が高くなってしまい膀胱炎になる確率も上がるということです。
これは人間でも一緒で、免疫力が低下することで膀胱炎になる確率が上がるのです。
この免疫力が低下する原因の中にストレスも存在しているのです。
実際に、膀胱炎になった犬において何か環境の変化はなかったかを飼い主に尋ねたところ「引っ越しをした」といった回答が多く周辺環境の急激な変化に犬が対応できずにストレスになり免疫力の低下に繋がって血尿が出てしまうことが考えられます。
血の塊が出る原因は?
犬の尿で血の塊が出る病気で考えられるのは膀胱炎と尿路結石でしょう。
膀胱炎になってしまうと、トイレの回数が増えて、尿がうまく出なくなるのですが膀胱の中で出血した血が固まって塊として出てくることがあるのです。
他にも体内のカルシウムやマグネシウムのバランスが崩れてしまった場合に発生する尿路結石によって出血することで、血の塊が尿と共に出てくることもあるでしょう。
犬の血尿に下痢を伴う原因は?
犬の血尿症状の他に下痢や嘔吐といった症状が出ているのなら、第一に考えられるものとして前立腺炎があります。
これは前立腺というオスのみがある臓器に細菌が入り込んで発症するもので、症状として発熱・嘔吐・便秘・下痢・食欲不振・血尿といったものがあります。
その次に血尿と下痢が出る可能性が高いのは中毒症状でしょう。
犬は玉葱やニンニク、そしてニラといったものを食べると中毒症状が出ることがあるのです。
これらに含まれている成分の「アリルプロピルジスルファイド」によって血液中の赤血球が壊されてしまい、下痢や嘔吐や血尿といった症状が出るようになるのです。
悪化すると痙攣や昏睡状態になってしまうので、非常に危険な状態と言えます。
この中毒症状は個体差が大きいと言われているので、全く問題ない犬もいれば少量でも反応してしまうという犬もいます。
熱中症で血尿が出ることもある?
犬も人間と一緒で熱中症になることがあるのですが、症状が重くなってしまうと血尿が出てしまうと言われております。
この犬の熱中症症状をまとめると、軽症の場合は呼吸が苦しそうになる・ふらつき・嘔吐・下痢・充血・よだれの増加といったものが出始めて、重症になると失神・筋肉の震え・意識の混濁・痙攣・吐血・下血・血尿・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)といった症状が出始めます。
軽症の場合でも犬をよく観察していれば気が付くことができるので、何かおかしいと感じたらすぐに病院に連れていきましょう。
その病院に連れていくまでの応急手当は涼しい場所に移動して水分補給をさせ、冷たいタオルで頭や腋を冷やしてあげましょう。
意識が無いのなら全身をすぐに冷水で冷やしましょう。
犬の血尿に気づく方法
犬の血尿には必ずその予兆があります。
具体的には何度もトイレに行くことになってしまう頻尿や、陰部を気にするようになってしまうことや、トイレにかかる時間が長くなってしまうことが当てはまるでしょう。
これらの状態が目立つようになった場合は血尿が出ている可能性が高いです。
この状態を確認したのちに、白いペットシーツを用意したりトイレの後に白いティッシュペーパーを押し付ければ血尿になっているのかどうかがすぐにわかります。
つまり、普段から犬がトイレをする場合にどのような様子を見せているのか、ある程度把握できていないと気が付くことができないともいえるでしょう。
自分の愛する犬のことなので、注意深く普段から観察してあげるようにしましょう。
愛情の深さが病気に対して気が付けるまでのスピードに直結するのです。
血尿か生理かの見分け方
犬は生理時の出血が尿に混ざってしまうことがあるので、病気による血尿なのか、生理によるものなのかを見分けるのは飼い主にとって大切なこととなってきます。
そのため、見分け方をいくつか紹介していきます。
まず、生理の場合は血尿のような鮮やかな赤ではなく、茶色に近いです。
それ以外にも、メスの陰部を見ると外陰部が腫れあがった状態になっていますし、そこから出血の跡が見て取れるので、気が付くことができるはずです。
それ以外にも、生理中の犬は陰部を頻繁に気にしてなめるようになるので、陰部を見なくても何となくおかしいと気が付けるでしょう。
犬の生理は人間と違い毎月発生するものではなく、約半年に一度発生するものとなっております。
犬の生理は発情期の一環なのですが、発情期の周期は「発情前期」「発情期」「発情休止期(発情後期)」「無発情期」の4期で出血があるのは「発情前期」に該当するだいたい1週間となります。
この犬の生理に慣れていない人は、突然の出血に大慌てになるでしょうが、外陰部が普段の3倍ぐらいに膨張してしまうので、普段から小まめに犬を観察している人はすぐに気が付けるはずです。
治療法について
犬に血尿症状が出たら基本的には病院に行くのが正解になります。
病院では尿検査・エコー検査・血液検査といったものを行って、結石の有無や炎症の有無、腎臓等がどうなっているのかの確認を行うのです。
そこで、どのような病気なのかが判明したのならそれぞれの治療法にうつります。
まず、尿路結石があるのなら、カテーテルを用いての手術を行い、療法食などが処方されるようになるでしょう。
膀胱炎や腎炎の場合は最低二週間は抗生物質の投与を行うようになると思われます。
いわゆる薬物療法ですね。
中毒症状による血尿の場合は誤飲誤食してすぐならできる限り早く吐き出す処置を行い、輸血や点滴といた治療を行うことになるでしょう。
重症の場合は完治までの時間はかなりかかり、1~2ヶ月は必要となってしまいます。
血尿による治療は予想以上に時間がかかってしまうことが多いので、常日頃から血尿を予防するために、綺麗な水をよく与えるようにしましょう。
ミネラルウオーターを好む犬も多いのですが、ミネラルが過剰になる可能性が高いので綺麗な水にしたほうがいいでしょう。
その他にも、トイレを我慢させないとか中毒症状が出ないように食事量を適切なものにするといった対策も講じると良いでしょう。
血尿に関しましては次のページも参考にしてください。
犬の血尿につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
ipet アイペット損害保険株式会社 犬の血尿は病気のサイン?考えられる原因と対処法
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では犬において血尿が出た時の原因を中心にお伝えしました。
犬の健康管理は飼い主の義務なので、犬の様子をしっかりと観察することが大切になります。
特に、血尿症状は他の症状が伴っているケースが多いので、血尿が出たらすぐにそれ以外の異常が発生していないか確認を行い、すぐに病院に連れていくようにしましょう。
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