くも膜下出血の前兆【頭痛・めまい・目・首の痛み・血圧】
頭痛・めまいなどくも膜下出血の前兆について
くも膜下出血は発症すると命に関わる他、一命をとりとめても後遺症が残る恐れのある病気なので、前兆となっているめまいや頭痛、目の異常などの症状を早めに察知していち早く病院を受診することが大切となっています。
ですのでどのような前兆があるのかについてはしっかりと把握しておきたいものです。
本記事では、首の痛みや血圧の異常を含めたくも膜下出血の前兆についてお伝えします。
くも膜下出血の前兆は頭痛が多い?
くも膜下出血は脳に出血が起きる病気で脳梗塞とともに恐れられている脳の疾患です。
この病気は手遅れになるケースも多いため、早く見つけて治療を行うことが何よりも大切になります。
そこで知っておきたいのが前兆といったものです。
くも膜下出血の前兆の一つに強い頭痛というものがあります。
これは少量の出血が動脈瘤により生じることで出てくる症状の一つで、動脈瘤が神経を圧迫することで頭痛が発生します。
この頭痛の重さは人によってばらばらで、ひどい人ではかなり強いものとなります。
めまいが起こる?
動脈瘤からの出血は非常に様々な前兆を発生させます。
このめまいもその前兆のうちの一つと言えますが、めまいははっきり言って他の病気でも多々あることなので、この症状のみで、くも膜下出血の前兆であると気が付くのは無理があるでしょう。
そのため、まずはめまいが発生したら何らかの病気を抱えているかもしれないと考えて、他にも何か症状が出ていないか確認することから始めてください。
くも膜下出血の前兆は目に起こる?
これは非常にわかりやすい前兆で、くも膜下出血では出血する場所によって目に異常が出ることがあります。
具体的には片目だけ異常に視力が低下・まぶたが下がる・二重になる・痛みが発生する・見え方に変化が起きるといったものです。
これは本人以外でも気が付けるサインとなっているので、頭痛の他、目の異常があることに周りの人が気づけば、それは前兆かもしれないと察して対応することもできるでしょう。
脳と目は直接神経で繋がっているので、くも膜下出血などの影響が出る可能性が高いのです。
首の痛みが出たりする?
くも膜下出血が脳底部で発生している場合、その部分で多少の出血があると首の痛みが発生することがあります。
この部位にある動脈瘤が破裂した場合は、首の硬直が起こることがあるようです。
いろいろと前兆を説明してはいますが、発症する場所によっては起こるものと起こらないものがあるので、何らかの症状が出ないからくも膜下出血ではないと考えるのではなくて、3つとか4つほど思い当たる症状があった時点で怪しいと思って病院に行くようにしてください。
血圧に現れる?
くも膜下出血の前兆で血圧が乱れることがあります。
具体的には発症する数日前から血圧が普段よりも低くなったり、特別なことは何もしていないのに急激に高くなったりするでしょう。
しかし、この血圧が高いとか低いということに気が付くには普段から毎日血圧を測定している人ではないといけないので、血圧で気が付ける人はあまり多くありません。
血圧が高いとか低いからといって日常生活に大きな変化があるかといえばそういうことではないため、測定する癖がついていないと気が付くことはできないのです。
そのため、毎日測定はしなくても、自分の普段の血圧がだいたいどのくらいかは把握するようにして、定期的に測定するのがいいでしょう。
いびきをし出すのもくも膜下出血の前兆?
これも本人では気が付けない前兆の一つですが、くも膜下出血の前兆の一つにいびきが出やすくなるというものがあります。
これは他にも脳梗塞や脳出血が起こる前触れとも言われていて、普段いびきを全くしない人がいびきをするようになった場合には気を付けたほうがいいとされています。
具体的にどうしていびきが出やすくなっているのかというと、くも膜下出血は脳にダメージが発生しているため体に対しても命令がうまくいかなくなることがあり、筋肉が緩んでしまうことがあります。
こうなると喉にも指示がいかなくなり、喉の筋肉が緩んで舌が落ち込みやすくなってしまい、喉につまって呼吸が苦しくなりいびきが発生するのです。
このいびきは一般的ないびきよりも音が強く、聞いている人がビックリするような音が出ることがあります。
また、喉が詰まっていた場合は呼吸困難になってしまうこともあり、目に見えて苦しそうな寝姿となることもあるでしょう。
その他のくも膜下出血の前兆をチェックしてみましょう
くも膜下出血の前兆は他には肩こり・鼻血・吐き気・眠気といったところでしょうか。
肩こりは動脈瘤によって血管が薄くなり弱くなってしまうと血行が悪くなってしまい起こる症状の一つです。
吐き気は出血によって脳内の圧力が上がってしまい引き起こされる現象の一つで、これも前兆の一つと言われています。
他の眠気も脳に出血が起きたせいで脳内の酸素が少なくなってしまい脳で酸欠が起きて発生している現象です。
鼻血はくも膜下出血になってしまうと、粘膜が弱くなり鼻血が出やすくなってしまうのが原因と言われています。
検査について
これらの前兆からくも膜下出血かもしれないと思った人は病院にて検査を行うことになりますが、具体的に行われる検査はCTスキャンやMRI検査になります。
まずCTスキャンによって脳脊髄液に血液が混ざっていないかを確認します。
しかし、出血の量が少なかったり発症してから時間が経過してしまって見てとれない時は、MRI検査を行うようです。
このMRIでも出血が確認されていないなら、腰から脳脊髄液を取り出して血液が混ざっているのか確認することになります。
くも膜下出血は初回の出血で死亡する確率が相当高く40~50%は死亡するとされているので、発症する前にどうにかするのが一番です。
先に説明した前兆がいくつか当てはまったらまずは検査を受けるようにしてください。
また、くも膜下出血の場合は外科治療が必要になるので脳神経外科を受診しましょう。
くも膜下出血に関しましては次のページも参考にしてください。
予防法について
死亡率が非常に高く、後遺症が発生する確率も高いものなので、発症しないようにすることこそが最大の対策と言えます。
発症しないように予防することとは、血圧のコントロール及び血液をさらさらにすることでしょう。
つまり、血圧のコントロールを意識して塩分を抑えてアルコールを自重し、野菜を多く摂取するとか、タバコを止める等の対応が重要となってきます。
ストレスが溜まりすぎると血管が収縮して血管関連のトラブルが増えますので、ストレス解消も大切と言えるでしょう。
高血圧や糖尿病といった現代病になればなるほどくも膜下出血の確率が上がりますので、成人病といわれてしまう病気にならないようにケアし続けることが大切になります。
発症してからでは遅いものですので、糖尿病や高血圧と言われている方は悪化させないように健康的な生活をおくるようにしてください。
くも膜下出血の前兆につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
MY介護の広場 くも膜下出血の前兆
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、くも膜下出血の前兆【頭痛・めまい・目・首の痛み・血圧】についてお伝えしました。
くも膜下出血における前兆は先に説明したように、これらすべてが発生するわけではありませんが、いくつか発生する項目があった場合は真っ先に疑うべきものと言えます。
一部のものは自分一人ではきがつかないいびきなどがありますが、逆にこれは周りにいる人がその人が脳に疾患があるかもしれないと気が付けるサインと考えるべきです。
仮に身近な人がこのような前兆があったとしても、知らなかったらならおかしいとは思っても特別何かをすることはないのではないでしょうか。
そうならないようにするためにも、どのような前兆があるのかをしっかりと把握して、万が一が起きる前に治療を行えるようにしましょう。
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