頭痛やリンパの腫れ・口臭だけでない!親知らずの虫歯の放置は危険?
頭痛や口臭など親知らずの虫歯の放置の危険について
親知らずは生えてくる時も痛いものですが、虫歯になる確率も高く放置するのは危険だと言われております。
放置した場合は口臭悪化・リンパの腫れ・頭痛といった症状を引き起こすとも言われているのです。
本記事では親知らずの虫歯を放置したらどうなるのかを中心にお伝えしたいと思います。
親知らずの虫歯で頭痛が起こる?
親知らずに限らず、虫歯が発生すると頭痛が引き起こされる可能性があります。
強い痛みは神経を伝わるので歯が原因でも頭痛を感じるということのようです。
他にも上顎の奥歯の虫歯が進行して神経が死ぬまで悪化した場合は、細菌が上顎洞に入り込んでしまうので上顎洞炎になってしまって頭痛になる可能性もあります。
つまり、上の奥にできた親知らずが虫歯になった場合、頭痛が引き起こされる確率は高いということです。
また、虫歯菌が血液に入って脳梗塞などの病気を引き起こして頭痛を発生させることも考えられます。
なので、たかが虫歯、たかが頭痛と思って放置するのは危険なのです。
それ以外にも、親知らずがまっすぐ生えてちゃんと噛み合わせできる状態だったとしても、親知らずが虫歯になって痛みが発生するとそちらの側で噛まなくなるので噛み合わせの乱れが発生して身体のバランスが崩れて頭痛を引き起こすこともあるでしょう。
リンパが腫れる?
炎症が発生した親知らずや虫歯が発生した親知らずを放置すると腫れて痛みが出てくることがありますが、場合によってはリンパ腺まで感染してしまいリンパが腫れて発熱を引き起こすこともあります。
親知らずと歯茎の間の隙間から細菌が顎に入ってしまうことで顎全体が痛くなることがありますが、あごの下にはリンパ腺があるのでそのリンパ腺が腫れてしまうことがあるのです。
こうなると触ったら痛い状態になるので喉の内側も赤くなって、飲み込む時にも痛みが出るようになるでしょう。
普通に食事を摂るのも困難になるので、早いうちに治療を行ってもらった方が良いでしょう。
食べるのが苦痛になると食欲が低下して、栄養不足になる可能性が大きくなります。
口臭の元に?
親知らずに限らず、虫歯が発生すると口臭が悪化することはよくあることなのです。
まず、虫歯が発生すると歯が溶けだして発酵します。
こうなると口臭も悪化していくので息が臭い状態になってしまうでしょう。
また、虫歯がある程度進むと神経を腐らせてしまうことがあるので、歯の神経が腐った結果、口臭が悪化してしまうこともあるでしょう。
さらに、このように神経が死んでしまうと神経の部分が空洞になってしまうのでその部分に細菌が増えてしまい、根の部分から膿が出るようになって歯茎におできが出るようになり、膿が出てくるようになります。
こうなるとその膿の臭いが口の中に充満するようになるので、かなり口臭がきついものとなるでしょう。
また、親知らずは80%程度の確率で斜めに生えたり歯茎がかぶっていたりするので歯茎の中でプラークが溜まってしまって口臭の元となることもあるでしょう。
親知らずの虫歯の放置は危険?
親知らずは虫歯になる可能性が非常に高いのですが、虫歯ができた場合、放置するのは危険です。
まず放置した場合は神経に虫歯菌が到達するようになるので激痛が発生するようになるでしょう。
さらに、そのまま放置すると炎症が骨まで進行することになるので、親知らず付近の骨が溶けてしまって骨髄炎まで発症する可能性があります。
さらに、上の親知らずを放置した場合は歯の根から副鼻腔の中の上顎洞に細菌が移動して蓄膿症になることもあるのです。
この蓄膿症のもとの原因は虫歯にあるのでいくら蓄膿症の治療としたところで、またすぐ再発してしまうかもしれません。
虫歯になってしまうと他の歯にも悪影響をもたらしてしまうことがあり、虫歯が増えていくことがあるので、親知らず以外にも他の歯が虫歯となってしまって周辺が虫歯だらけになってしまうことだってあるでしょう。
一番最悪のケースは細菌が神経から他の部分にうつって、血液を流れて胸に到達し肺炎や心筋梗塞を引き起こしてしまうことです。
こうなると命に関わる可能性もあります。
虫歯が痛い時の応急処置は?
歯が痛くなったら病院に行くというのはどの世代でも変わらない行動なのですが、今すぐ病院に行けない時だってあります。
そんな時に役に立つのが応急処置で、一時的に痛みを止めたい方には必須なものとなるでしょう。
歯の痛みを減らす方法は最も単純なのは患部を頬から冷やすことでしょうね。
濡れたタオルや氷嚢で患部を冷やして血の巡りを抑えれば痛みは確実に減ります。
おそらくこれは多くの方が知っている方法でしょう。
他には食べカスが歯や神経を圧迫している可能性もあるので、口の中を清潔にするのも良いでしょう。
あるいは「ロキソニンS」などの痛み止めを使うのも有効な方法と言えます。
「ロキソニンS」は歯医者で処方される痛み止めと成分が近いので最も使用できるものと言われているのです。
それ以外では直接塗るタイプの薬を患部に塗るしかないでしょう。
代表的なのは「今治水」といったもので、何かあった時のために塗り薬を用意しておくといいと思います。
痛くない虫歯もある?
これはちょっと語弊があり、痛みが出ない虫歯というものがあるのではなく、虫歯がある程度進行すると痛みが発生するようになるということです。
なので、痛みが出ていなくても虫歯の状態になっている歯というのもあります。
例えば歯の中が黒くなってしまっているものや、穴が空いてしまっているものなんかは、たとえ痛みが無くても虫歯なので治療をしてもらいましょう。
最悪なのが痛みがあったけど放置していたら痛みが消えたケースで、このような場合は神経が死んでしまった可能性があり、他の病気を誘発する状態になっているので、そうなる前に治療を行うようにしましょう。
治療法について
親知らずの虫歯は扱いが特殊で、まずは抜くか抜かないかを判断する必要があります。
そこで、抜かないで治療すると決まった場合は虫歯菌を除去して詰め物を入れるといった処理が施されるのですが、親知らずは奥にあり再度虫歯になる可能性が高く、治療器具が届かないケースも多いので、基本的に抜くのが基本と考えたほうがいいでしょう。
抜歯基準は?
親知らずの虫歯の治療法は基本的には他の歯と同じですが、親知らずの場合は抜くかどうかという選択肢もあるのでちょっとだけ考え方が変わってきます。
まず、抜かないケースの虫歯は、噛み合わせにしっかりと参加している親知らずの場合、斜めではなくまっすぐ生えている親知らず、口が大きく虫歯の治療が普通に可能な親知らず、親知らずの手前の歯の虫歯が大きい場合は残す方向で話が進むでしょう。
逆に、虫歯を隣の歯にうつしていたり、親知らずの虫歯が神経に到達している場合、また親知らずが斜めに生えている場合は抜くことになるでしょう。
これらの判断のもと抜く必要が無いという結論になれば、虫歯菌を除去して詰め物を行い一般的な治療を行うことになります。
親知らずは何故生える?
歯のトラブルにおいて、回避が不可能でかなり面倒なのが親知らずです。
虫歯はしっかりとケアをすれば防げますが、親知らずはどうしようもありません。
しかも、この親知らずは全く生えない人もいれば、4本も生えてくる人もいて、個人差があります。
この割合については諸説ありますが、だいたい25%の人は全く親知らずが生えないと言われております。
この親知らずが生えてくるかどうかは体が判断しており、その判断する材料の中には遺伝も関係しているようです。
遺伝以外では、あごの発達度合いに応じて体が勝手に生えさせるかどうかを判断して生えてくるようですが、生えてこないこともありますので、判断基準はちょっとあいまいなのかもしれません。
考え方としては顎がしっかりと発達しており親知らずが生えるスペースがある人は高確率で生えてしまうというのが一般的な考え方のようです。
逆に、あごが小さい人は生えない確率が高いと考えられます。
虫歯に関しましては次のページも参考にしてみてください。
親知らずの虫歯を放置することの危険性につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
いいとう歯科クリニック https://www.iito-dc.com/wisdom_tooth_extraction/
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では、親知らずを放置する危険性について説明し、放置するとどうなるのかをお伝え致しました。
親知らずは高確率で斜めに生えてしまったり、うまく生えてこないものなので、多くの方にとって扱いに困る迷惑なものとなっています。
しかも、親知らずは虫歯になる可能性がかなり高いのでしっかりとケアをする必要があります。
その場合には通常の歯ブラシではなく奥の方もきちんと磨ける歯ブラシを購入するようにされると良いでしょう。
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