心筋梗塞の後遺症は不整脈の他に脳にも起こる?リハビリは?
不整脈など心筋梗塞の後遺症とリハビリについて
現代では多くの人の死因となっている心筋梗塞などの心臓への疾患。
この心筋梗塞のやっかいなところはころは気が付かないところで進行することと、発症すると後遺症が残ることが多いことです。
本記事では後遺症である脳へのダメージや不整脈について、またリハビリの内容についてお伝えしていきたいと思います。
心筋梗塞の後遺症として不整脈は起こりやすい?
脳梗塞による最も代表的な後遺症は不整脈です。
実際に不整脈は急性心筋梗塞の多くの人でみられる後遺症であり、より具体的には心室細動・心室細動・心室性期外収縮といった不整脈が後遺症となりやすいです。
特に多いのが心室性期外収縮となっており後遺症として不整脈が残った人の半数以上がこれに該当します。
具体的な症状は動悸・息切れ・脈拍が安定しない・めまい・失神といったものでしょう。
このようなことが起こる原因としては心筋が壊死したために心臓のリズムが狂ってしまうことが考えられます。
後遺症による不整脈を抑えるには基本的には薬物療法となるのですが、あまりにひどい場合はペースメーカーを挿入するケースもあります。
後遺症は脳にも起こる?
心臓の疾患である心筋梗塞の後遺症が果たして脳にまで及ぼすのかどうかをまずお伝えいたします。
これについてはまず脳に対しても影響があるとお伝えします。
どういうことかというと心筋梗塞というのは全身への血液循環の阻害へと繋がることを意味しており、そのことによって脳への血液がいかなくなったりします。
そうすると脳細胞の壊死が起こってしまい記憶障害や意識障害が発生します。
例え心筋梗塞を起こし死から逃れることができたとしても、これらの障害による脳へのダメージは残り続けることがあるのです。
狭心症は起こりやすい?
多少珍しい部類になりますが、再度心筋梗塞を起こす場合があります。
この時に最初の症状として狭心症の症状が出ることが多いのです。
実際に起こる原因としては心筋梗塞の原因となった、ふさがった冠動脈を治療した後にまた血流が悪くなることが考えられています。
つまり、日常の生活に戻ってから心筋梗塞に対する予防となるような生活を行わない場合に、発症することがあるということです。
息切れしやすくなる?
心筋梗塞の後遺症として多いのは不整脈の他にも心不全があります。
この心不全は血液循環に必要な心臓のポンプ機能が心筋梗塞によって心筋が壊死したことで低下してしまい、発生する現象となっております。
心不全になるとむくみ・動悸・息切れといった症状があらわれますが、この症状の重さは心筋梗塞による心筋の壊死した範囲がどの程度かによって変わってきます。
特に左室の心筋の半分近くとなった場合に心不全となるケースが多いようです。
また、不整脈の項目でも記載したとおり不整脈でも息切れといった症状があらわれることがあり、つまり不整脈や心不全といった後遺症が残った人は息切れといった症状が出る場合もあり得ると言えるでしょう。
心筋梗塞の後遺症に対するリハビリについて
心筋梗塞が発症してしまった場合、手術が必要となるのは予想し難くないと思います。
ここではその手術後のお話をします。
まず手術完了→検査→即退院という流れにはなりません。
必ず手術完了→病院にてリハビリなどの訓練→退院後のリハビリなどの訓練→継続的なリハビリという手順を踏む必要があります。
つまり心筋梗塞になった方は一生涯続くリハビリを行う必要があるということです。
簡単に内容に触れていきますと、「病院でのリハビリなどの訓練」というのは日常生活においての行動を安全に行えるようにする訓練です。
ここでは再発・症状の悪化防止に関する学習も行うこととなります。
次に「退院後のリハビリなどの訓練」ですが、だいたい発病してから2~3か月間経過した時期となっております。
これは通院リハビリと在宅リハビリに分かれており、通院リハビリはだいたい週に1~3回程度、医師や看護師の指導の下にリハビリを行い生活面でのアドバイスや指導も行います。
最後に継続的なリハビリとは専門医における指導期間が終わった時に行うもので運動療法・食事療法で健康的な日常を過ごしていくこととなります。
再発について
まず、心筋梗塞の再発の有無についてお答えすると、有ると答えておきます。
確率がどのようになっているかというと、これは行った手術の種類によって異なってくるようです。
まず前提条件として患者の様態を考慮した上で医師がメリットとデメリットを吟味して的確に判断し、手術の選定が行われるため、再発確率の低い手術が何よりも優れていると思わないでください。
まず薬剤溶出ステントを使用した治療による再発率は2~10%程度と言われております。
次に薬剤が塗られていないステントを使用した治療による再発率は20~30%程度だそうです。
最後にバルーン治療では再発率は30~50%程度となっております。
心臓に関連するものに【うっ血性心不全】があります。
うっ血性心不全につきましては次のページを参考にして下さい。
心筋梗塞後の生活の注意点
心筋梗塞後の日常生活では医師から様々な注意点を指摘されることになるでしょう。
例えば瞬間的に血圧が上がる動作はできる限り避けるよう指示されたり、血圧が上がるリスクのある行動は避けるように言われると思います。
また、食生活についてもカフェインの摂取量を制限されたり低コレステロールのものを食べるように促されることになるでしょう。
これらの指示というのは基本的に一つの方向にベクトルが向いていて、簡単に言うと「とにかく心臓に負担のかかる行為は我慢」というものです。
心筋梗塞の後遺症は心臓の一部に動けない部分が発生する事であり、今までのような負荷を与えられなくなるのです。
そのためにも、指示されたことはしっかり守るように努める必要があります。
今まで後遺症についてお伝えしたとおり不整脈も心不全も心臓に負担がかかるとより発生しやすくなるものなので健康になったからと言って今までと同じ行動をとっていたら新たな危機を招く可能性があるので気を付けましょう。
心筋梗塞につきましては次のページも参考にして下さい。
心筋梗塞の後遺症につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
明治安田生命グループ MY介護の広場 心筋梗塞の後遺症
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は心筋梗塞という病気の中身ではなく、心筋梗塞になった後のお話しをさせていただきました。
気が付いたら発病している恐ろしい病、心筋梗塞ですがこのように後遺症まで残ることが判明したため、より恐怖が増したものとなったでしょう。
今までのように、「何となく怖そう」というイメージから「こうなるから怖いし、後遺症も残る」とよりはっきりしたイメージがあれば人の意識というものは変えやすくなると思います。
これを機会に生活習慣病などの恐れがある方は、まず日常の生活の見直しから始めてはみませんか?
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