胃潰瘍の症状【背中・めまい・便秘・下痢・発熱】をチェック
背中の痛み・めまいなど胃潰瘍の症状について
胃潰瘍はストレス社会と言われる現代において、非常に身近にある病気で皆さんも聞き慣れた言葉になっているでしょう。
この胃潰瘍で自覚される症状として胃に感じられるもの以外に背中の痛みやめまい、便秘などもあります。
本記事では胃潰瘍の症状にどのようなものがあるのがをチェックして、治し方はどうなのかも含めて皆さんにお伝えしたいと思います。
胃潰瘍の症状は背中に出る?
胃潰瘍の症状の一つに背中の痛みというものがあります。
胃の痛みや食欲不振、ならびに吐き気あたりなら想像ができると思いますが、背中の痛みと言われてもイメージがわかない人のほうが多いのではないでしょうか?
実は胃の場所は背骨の胸の高さの下の方から腰のあたりにあるため、胃潰瘍になってしまうと背中が痛いと感じることがあるようです。
また別の説では、潰瘍が突き抜けた後に胃酸が漏れ出ることで膵臓が刺激を受けて背中が痛むというのもありまあす。
しかし背中の痛みは他の病気の症状としても非常に多くあるので、背中の痛みだけで胃潰瘍だと判断するのはなかなか難しいものがあるでしょう。
そのため原因をある程度想定する場合は、他にどのような症状が出ているのかも確認してください。
めまいが起こる?
胃潰瘍の症状の一つにめまいがあります。
この症状が出ている時は2パターン考えることができ、一つは胃潰瘍になるほどストレスが溜まっているとそのストレスが原因でめまいが起きるケース、もう一つは胃潰瘍の症状が進行して潰瘍が悪化してしまい傷からの出血が増えて下血や吐血をしてしまい貧血になってめまいがでるケースです。
どちらにしても胃痛とめまいがセットで生じている場合は、体に何らかのトラブルが出ているサインとなっていることが多いので、必ず病院に行って検査をしてもらうようにしましょう。
便秘を伴う?
胃潰瘍になってしまうと胃が正常に動かなくなり消化が鈍くなることがあります。
そのため消化が完了していないのに腸に送られてしまうようになり、腸に詰まる回数が増えて便秘になるケースもあるのです。
それとは別に胃潰瘍になるほどのストレスを抱えていた場合、そのストレスが原因で胃が正常に働かなくなって便秘になることもあります。
このような症状は実は胃がんでも起きることがあるので、稀に胃潰瘍だと思って放置していたら胃がんだったというケースもあるようです。
従いまして、甘く考えずに用心して病院で検査されることをおすすめします。
下痢を伴う?
便秘と下痢は正反対であるのに同じ病気で起こることはおかしいと感じる方もいるかもしれませんが、胃潰瘍の場合、症状として下痢を伴う時もあるのです。
これは胃潰瘍によって胃酸の濃度が低下してしまい、菌を退治する能力が低下してしまうことで、食べ物と一緒に体内に入った細菌が除去しきれなくなって、消化することができなくなり下痢になるというパターンです。
それ以外にはストレスが溜まりすぎた場合そのストレスが原因で自律神経が乱れて下痢になるケースもあります。
下痢の症状や下痢をもよおす胃腸風邪につきましては次のページを参考にして下さい。
吐血したりする?
胃潰瘍の主な症状はみぞおち当たりの痛みです。
これは初期段階の症状なのでこれだけでは胃潰瘍と気がつく人は少なく、人によってはほとんど痛みを感じることなく進んでしまう人すらいます。
ここで放置されてしまうことで次の段階に進みますが、そうなると吐血する可能性が出てくるのです。
胃潰瘍の吐血は鼻血のような真っ赤な血ではなく、真っ黒です。
かなり黒い血がでてきます。
しかも、吐血するときは激しい痛みが襲うので、普通に動くことすらできないでしょう。
お腹の痛みを感じた後に、激しい激痛で動けなくなって、吐血するようです。
この段階になると自分の体が良くない方向に進んでいることに気がつけます。
これは潰瘍がある部分の血管が破れることが原因となっているのです。
発熱の症状も?
胃潰瘍の症状として発熱が生じることがあります。
しかし潰瘍により発熱の症状が出るケースはかなり少ないと言えるのでしょう。
症状が進んで穿孔までいってしまえば発熱することが多くなるようです。
また胃潰瘍に限らず身体に何らかの変調があった場合、熱として症状に出る人が稀にいるようですが、大抵の場合は高熱ではなく微熱ですむそうです。
胃潰瘍の初期症状をチェック
胃潰瘍の初期症状は今まで説明してきたものも多く含まれますが、一度整理してここにまとめて記載したいと思います。
・げっぷ
・胸焼け
・背中の痛み
・胃の痛み
・食欲不振
・胃もたれ
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・便秘
これぐらいでしょう、ここから症状が進行したら潰瘍による出血が始まり下血や吐血、黒い血便がでるようになります。
しかし、この出血を伴う症状にまで進んだ場合はもはや相当症状が進行していると判断されるので、病院で真っ先に手術を受けることになるでしょう。
この手術は症状が軽ければ内視鏡手術で済みますが、症状が重ければ開腹手術になるので入院期間も伸びます。
内視鏡手術の場合は状態にもよりますが手術当日に帰宅することもできるようです。
早く治したい場合は吐血などの出血症状が出る前に早く病院に行ってくださいね。
早めに気が付くことができれば手術の必要もなく薬物療法と日常生活改善で済むことが多いので、手術することがないようにいくつかの症状が出始めたら病院に行くようにしましょう。
胃がんと胃潰瘍の症状の違いは?
胃がんと胃潰瘍は非常に症状が似ているため、症状のみで個人で判断するのは難しいでしょう。
また、胃潰瘍になる原因を引き上げているピロリ菌ですが、この菌は胃がんにも関係しているということも反映しています。
事実ピロリ菌に感染していない人は胃がんになる人がほとんどいないことが判明しているので、ピロリ菌に感染すると胃潰瘍と胃がんになる確率は高くなると思ってください。
また、胃潰瘍がそのまま胃がんになることはすぐにはありませんが、胃潰瘍を繰り返すことで胃に対するダメージが蓄積するとそこから癌になる可能性はあるので、胃潰瘍の再発には十分気をつけましょう。
結果的に症状のみで違いを判断することはできませんので、鑑別するためにはバリウム検査や内視鏡検査を行ってください。
治療法について
胃潰瘍の治療方法は軽度な場合は薬物投与と生活習慣改善で終わります。
しかし吐血するほどの重度なものであれば入院と手術が必要になるでしょう。
まず軽度なものでしたらピロリ菌を除去する抗生剤と胃酸を抑える薬を服用することになります。
注意点としては症状が軽くなったからといって服用をやめると再発する可能性があるという点です。
出血がひどかった場合は後者の手術となり、出血がそこまでひどくなかったら内視鏡手術となります。
胃潰瘍の治療期間はかなり長くて2~3ヶ月はあるので、その期間はしっかりと薬の服用と通院を行うようにしてくださいね。
胃潰瘍に関しましては次のページも参考にしてください。
胃潰瘍とストレスの関係や症状は?仕事が原因なら労災?
胃潰瘍の原因【ストレス・ピロリ菌・薬・酒・食生活・喫煙】
胃潰瘍の手術の方法は内視鏡?手術時間や費用・入院期間は?
胃潰瘍の食事治療は?納豆・そば・牛乳・お酒が良い?
胃潰瘍の症状や原因・治療法および薬の種類と副作用
胃潰瘍の症状につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
安藤クリニック ストレスの溜めすぎも原因に!?胃潰瘍について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は胃潰瘍の症状についてまとめてきました。
胃潰瘍の症状には皆さんが想像もつかないようなものもいくつかあったのではないでしょうか?
胃の症状であるためそれらに関係しているものは想像できますが、背中の痛みやめまいに結びつかなかった人もいると思います。
そして注意点としては胃潰瘍の症状と胃がんの症状は非常に似ているため自分では判断できないというところですね。
そのためにも症状が出た場合は早めに病院に行くようにしましょう。
本記事が胃潰瘍に対する参考として皆様のお役に立ちましたら幸いに思います。
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