ずっと下痢が続くのと腹痛がある原因と治し方
お腹が痛くなり下痢が続く場合の理由と改善法について
腹痛を伴い下痢が続くというのは本当に辛いと思います。
いつ下痢がおそってくるか分からず、仕事中や外出中などにおいて気持ちが落ち着かなくなってしまいます。
また何か体に異変がおきているのかも?と不安になったりもします。
本記事ではずっと下痢が続いたり腹痛が起きる原因と治し方を中心に記載したいと思います。
下痢の症状
まずは基本的なところからで、下痢についての認識合わせから致しましょう。
便の水分量が70~80%以上の場合、下痢といいます。
見た目としては、泥のような軟便と、水に浮いてバラバラになる便があります。
そして下痢には次の2つの種類があります。
急性下痢
突然、腹痛を伴って起こる下痢で、概ね1~2日で治まってしまいます。
長くても1~2週間で治ります。
急性下痢には大きく分類すると非感染性下痢と感染性下痢の2種類があります。
非感染性下痢は暴飲暴食や寝冷え、冷たい物の摂り過ぎ、食物アレルギー、精神的ストレスなどが原因で起こるものを言います。
感染性下痢は食中毒やO-157、ノロウィルス、コレラ、サルモネラ、かぜ、赤痢などの細菌やウィルスに感染して起こる下痢で、腹痛の他に発熱や吐き気、嘔吐を伴う場合があります。
ノロウイルスに関しては次のページをご参照ください。
慢性下痢
3週間以上続く、あるいは何度も繰り返す下痢を慢性下痢と言います。
いわゆるずっと下痢が続くケースです。
種類としては病気を伴っていない機能性下痢と病気を伴って起きる下痢の2種類があります。
下痢ばかりが続くケースの他、便秘と下痢を繰り返すケースもあります。
便秘や胃腸の症状に関しては次のページもご参考にしてみてください。
ずっと下痢が続く原因
画像出典:http://www.goodhill1013.com/
機能性下痢における原因の多くはストレスです。
ストレスを受けると脳の大脳新皮質が受け止めます。
その刺激に応じた神経伝達物質が分泌され、視床下部というところが受け取ります。
視床下部は自律神経をコントロールしており、自律神経の交感神経が優位に働きます。
これは正常な流れなのですが、もしストレスがずっとかかり続けると、交感神経ばかりが働きがちになります。
大腸を始めとした内臓は副交感神経が優位の時にしっかり働きます。
つまりストレスを受け続けると、内臓がしっかり働かなくなるので、その影響が出てきます。
その影響として大腸の働きが悪くなり下痢が起こる場合があります。
慢性的にストレスがかかり続けると、下痢は続きやすくなります。
その一方で大腸の働きが悪くなることで、便秘になることもあります。
ですので、便秘と下痢を繰り返すタイプの人もいます。
この機能性下痢では過敏性腸症候群であることも多く見られます。
また抗生剤などの薬剤によって下痢が引き起こされる場合もあります。
過敏性腸症候群につきましては次のページをご参照下さい。
風邪に関しましては次のページを参考にしてください。
ずっと下痢が続く病気
ここではずっと下痢が続く場合に考えられるいくつかの病気について触れたいと思います。
生命に関わる場合もありますので、下痢が続く場合は念のために病院で検査をしておくのが良いでしょう。
次のような疾患がある場合があります。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起き、粘膜がはがれたり、ただれたりします。
このことで、お腹が痛くなったり、頻繁に下痢をしたり、場合によっては粘膜から出血して血便が見られたりします。
クローン病
小腸や大腸に縦に長い潰瘍(かいよう:粘膜がえぐられ粘膜下層まで達した状態)や小さな丸い潰瘍が多発し、進行すると腸管が狭くなります。
この病変によって、腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じたりします。
大腸がん
大腸がんの代表的な症状は血便、便秘、下痢、腹痛となっています。
「がん」に関しましては次のページをご参照ください。
ピロリ菌に感染していると腹痛や下痢をおこしやすいと言われています。
ピロリ菌に関しましては次のページをご参照ください。
糖尿病
糖尿病の三大合併症の一つに「神経障害」があります。
糖尿病により高血糖状態が続くと、神経に病変が起こり、主に末梢神経と自律神経に症状が出ます。
先に記載していますが、自律神経は内臓をコントロールしており、自律神経の働きが乱れると、大腸の働きが悪くなり下痢や便秘が起こったりします。
糖尿病につきましては次のページをご参照ください。
下痢が続く場合は病院に行った方がいい?何科に行く?
下痢はそこそこ発生する症状なので、ちょっとした下痢の場合は放置する人も多いでしょうが、ずっと続くようになってしまった場合は病院に行くでしょうし、腹痛を伴ってかなりしんどい思いをしているのならすぐに病院に行く人もいるでしょう。
結論から説明すると、下痢がひどい場合は内科・胃腸科・消化器科・一般外科あたりに行くのが良いでしょう。
子供の場合は小児科でもいいでしょう。
ある程度小さなクリニックや病院でもOKですが、可能なら内視鏡検査の可能な病院を選びましょう。
仮にガンの可能性が示唆された場合でもそのままスムーズな検診に移れますので、わざわざ病院を変える必要性が発生しないからです。
ずっと続く下痢の治し方
病気を伴って起こっている下痢の場合は、当然ですがその病気を治さなければなりません。
ここでは病気以外の機能性下痢の治し方について記載したいと思います。
既に記載していますように機能性下痢の原因の多くはストレスです。
従いましていかにストレスを取り除くかが重要になってきます。
ストレスとは不安・恐怖、怒り、悲しみ、焦り、妬みといった負の感情を持っている状態を言い、このストレスは短時間であればそれほど問題はありませんが、長時間、あるいは頻繁に感じていると自律神経が乱れてしまい下痢・腹痛といった症状に繋がります。
治し方としては次のようなものがあります。
①常日頃から明るく楽しい気持ちを持つよう心掛ける
意図的に笑顔を作ったり、漫才など笑える番組を見たりするのも効果的です。
②目の前のことや好きなことに集中する
人間は何も考えることが無いと、負の感情を持ちやすいところがあります。
常に何かやるべきことを作り、そのことに意識を向ける時間を多く作ると効果的です。
理想は好きなことをするのが良いですので、許す限り好きなことをする時間を作るといいでしょう。
③リラックスできる時間を増やす
②の好きなことをするにも繋がりますが、入浴や音楽鑑賞、アロマなどリラックスできる時間を増やすのも効果的です。
④自律神経の働きを整える生活習慣を心掛ける
既に挙げた内容のことを行うことは自律神経を整えるのに有効ですが、規則正しい生活を送り、朝日を浴びたり、有酸素運動を行う事も有効です。
自律神経の働きを整える方法などにつきましては次のページをご参照下さい。
⑤自律神経を整える施術を受ける
自律神経の働きを整える施術を整体院やカイロプラクティック院などで行っている施設があります。
このような施設の施術を受けるのも1つの選択肢です。
⑥認知療法を行う
画像出典:http://tokyo-cbt-center.com/
同じ体験をしても、それをどう捉えるかによって感情は随分変わってきます。
認知療法ではこの捉え方を前向きにする訓練を行なうことで、心の負担を軽くしていきます。
手順としては「自動的に沸いてくる負の感情に照準を合わせ、その感情と何故その感情が出てくるのかを書き出します。
そして書き出したものに対して、客観的で前向きな考えに置き換えます。」
例えば負の感情として「不安が出てくる」理由は「仕事で大失敗をしてしまって、周りの人に手伝ってもらって迷惑をかけてしまったので、みんなに嫌われたのではなか」と書き出し、「大失敗したけど、私が失敗したから皆も学びになり、他の人が私より先に失敗していやな思いをしなくて良くなったな。また、私を手伝ってくれたみんなは、人助けをしたという満足感を得ているに違いない。」
といった感じです。
強いストレスがかかり続けると「うつ病」にもなりかねませんので、注意が必要です。
「うつ病」に関しましては次のページをご参照ください。
下痢の時の食事
下痢の時には腸への刺激が少なく消化の良い食べ物がいいです。
お勧めとしては、おかゆや軟らかい御飯、軟らかいうどん、軟らかく煮込んだキャベツや人参、バナナ、リンゴなどです。
反対に肉類など脂の多いもの、玄米やそば、ごぼう、きのこ類、ねぎ、たけのこ、さつまいも、貝類、など食物繊維の多いものは極力控えましょう。
下痢に関しましては次のページも参考にしてください。
下痢に関しましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
下痢の便というのは泥のような軟便と、水に浮いてバラバラになる便を言います。
下痢には急性下痢と慢性下痢があり、3週間以上続くような下痢は慢性下痢と言えます。
慢性下痢となる原因としては病気以外の機能性下痢と言われるケースと病気の場合があります。
機能性下痢の原因の多くはストレスによって自律神経の働きが乱れることによるものです。
従いまして機能性下痢の解消法は自律神経の働きを整えるということになります。
自律神経の働きを整える方法として、日頃から明るい気持ちでいるよう心掛けたり、常に何かに集中するよう心掛けたり、リラックスできる時間を設けたり、朝日を浴びたり適度な運動を行うなど自律神経の働きが整うような生活習慣を取り入れたり、施術を受けたり、認知療法を取り入れたりといった方法があります。
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