膀胱炎で血尿や血の塊が!原因は?自然治癒する?
膀胱炎や血尿が出る原因と治し方について
膀胱炎で血尿や血の塊が出ることがありますが、そもそもこの膀胱炎の原因は何なのでしょうか?
そして放置しておいて自然治癒するものなのでしょうか。
本記事では膀胱炎の原因について考察していきます。
膀胱炎や血尿が出る原因は?
膀胱炎になる原因は細菌が尿道口から侵入してしまったためです。
特に女性において大便をした後のお尻の拭き方が良くないと大腸菌が付きやすいので膀胱炎になる可能性が高まります。
また、トイレを我慢し続けることでも膀胱炎になる確率が高まります。
なぜなら、排尿には細菌を洗い流す作用があるので、我慢し続けた分だけ細菌繁殖率が高まるからです。
そして膀胱の粘膜がトイレを我慢し続けることで広がってしまうようになり、この状態が維持されると血流が悪くなってしまって感染防止作用が弱まってしまうのです。
それ以外にも、性行為が原因で細菌が侵入し膀胱炎になることもありますし、生理中や出産後などは出血で外性器に菌が付きやすくなって膀胱炎になってしまうこともあります。
血尿が出た場合は膀胱炎の可能性もありますが、それ以外にも遊走腎・慢性糸球体腎炎・悪性腫瘍・尿路結石等で血尿が出ることもあるでしょう。
血の塊が出ることもある?
膀胱炎の症状の一つに血尿がありますが、人によっては血の塊が出てくることがあります。
血尿が出るだけでも大慌てなのにさらにドロッとした塊が出てきたらものすごく不安になるでしょう。
しかし、血液はほおっておくと塊になるものなので、膀胱の中でも出血したものは塊となってしまい、尿とともに出てきてしまうのです。
つまり、あくまで血尿が出ているのと同じようなことなので、より症状が悪化しているというわけではありません。
膀胱はものすごく柔らかいと言われているので細菌が繁殖してちょっと傷つけただけで出血すると言われております。
そのため、膀胱炎になってしまうと血尿が出るようになってしまうのです。
自然治癒する?
膀胱炎による症状で血尿が出た場合は基本的に病院に行くのが正解なのですが、人によっては放置してしまうことだってあるでしょう。
しかし、膀胱炎の初期症状なら水を多めに飲んでトイレに行く回数を増やし、下半身をできる限り温めることで症状が治るというケースもあるようです。
それ以外にも急性単純性膀胱炎の場合、2~3割は2週間の間でいつのまにか治っているという話もあるので、放置すれば治るという情報があちらこちらに流れているのも頷けます。
しかし、あくまで治る人もいるというだけなので、当然ながら治らない人もいるので、やはり病院で診てもらうのが基本でしょう。
膀胱炎が疑われる場合は病院の何科を受診?
もし「膀胱炎かもしれない…」と思った場合、病院のどこの科に行くのが良いのでしょうか?
それは泌尿器科になりますが、泌尿器科が備わっている病院は大きな病院が基本なので小さな病院では存在していないこともあるでしょう。
その場合は内科か婦人科に行くのが良いでしょう。
もちろん、泌尿器科が併設してあるのならそちらに行かれるといいでしょう。
ただ内科や婦人科はお世話になった先生がいると思いますので、まずはいつもお世話になっているかかりつけの先生に診てもらうのが良いかもしれません。
膀胱は泌尿器の一部なので、泌尿器科の担当医が最も知識を有しておりますので、状況次第ではかかりつけの先生から泌尿器科のある病院を紹介されることもあるようです。
治療方法やその期間は?
膀胱炎の治療方法の基本は薬物療法です。
自然に治ったケースもありますが、それは稀で一般的には悪化する前に検査をして原因となる菌を見極めて適切な薬剤を投与し続けるという方法がとられているようです。
大腸菌やグラム陰性桿菌の割合が多いと言われていますが、中には耐性を持っていて薬がなかなか効かないケースもあるので、薬選びは慎重に行われているようです。
期間はだいたい3~7日間でその間は薬物投与となりますが、人によっては早く治ることもありますし、残存している菌によっては再発してしまって繰り返すことだってあるでしょう。
そして、3~5日の内服治療で症状が改善しないなら耐性があって効かなくなっている可能性もあるので、薬を処方してもらった先生には状況を正確に伝えるようにしましょう。
セルフケアとして、下半身を温める・水分補給量を増やす・刺激のある食べ物や飲み物を飲まない食べない・性的接触を避けるといったものもあるので、並行して行うといいでしょう。
対応する市販薬は?
原則としては病院で診てもらうのが最良ですが、膀胱炎は初期段階の軽症のうちは市販薬でも対処可能な場合があります。
漢方にも利尿作用をもたらす生薬もあり、種類はある程度揃っていると言えるでしょう。
基本的に市販薬で膀胱炎の対策となっているものは利尿作用のある漢方処方のものが多く殺菌作用には期待できませんが、炎症を抑える効果には期待が持てます。
できる限り病院には行きたくないという方はこのような市販薬や対処法を試してみるのもいいでしょう。
しかし、少しでも症状が悪化してしまった場合はできる限り早く病院に行って診てもらいましょう。
漢方薬の場合は体質によって大きく効果が左右されるので、全く効果が出ない人もいるようです。
そのような人はあきらめて病院に行って診てもらいましょう。
発熱を伴うこともある?
膀胱炎の症状は血尿以外にもあります。
例えば、残尿感が酷い・尿の色が赤ではなく白になっている・トイレに行ったのにまた行きたくなる・排尿の終わりごろに痛みが出るようになるといったものです。
端的に言うと頻尿・残尿感・排尿痛・尿の混濁といったところでしょう。
経験された人によって意見は異なるのですが、残尿感には苦しめられた人が結構いるようで、トイレにこもってもなかなか出てこないでイライラしてしまうとすら言われているのです。
そして、そのまま膀胱炎を放置すると細菌が繁殖して腎臓にまでおよび、発熱する場合もあります。
この時点では腎盂腎炎という病気にかかっている可能性があり、病院で診てもらった方が良いでしょう。
腹痛を伴うこともある?
膀胱炎による症状の一つに腹痛があります。
女性は月経によって腹痛を感じる人も多いので慣れている方も多いですが、不快な症状であることは変わらないでしょう。
この腹痛が出るタイミングは膀胱炎の場合は排尿するタイミングや排尿後が多いと言われており、それ以外にも陰部の痛みを感じることだってあるでしょう。
胃に原因がある腹痛は胸の下の胃の部分が痛むものですが、膀胱炎の場合は下腹部が痛くなるので通常の腹痛とは違うと気が付けると思われます。
血尿が出て、下腹部が痛いならまずは膀胱炎を疑い病院で診てもらうと良いでしょう。
妊娠中は膀胱炎で血尿が出やすい?
女性は膀胱炎になる確率が男性よりも圧倒的に高く注意する必要があるのですが、妊娠中は更にその危険度が増すと言われております。
その理由は妊娠中は免疫力が落ちて細菌感染に対する抵抗力が落ちること、妊娠中は織物が増えてしまうので外陰部での細菌接触が増えて繁殖する確率が高まること、妊娠中期から後期は胎児が大きくなっていくので、子宮も肥大化し膀胱も圧迫されてしまうので尿意を感じることが増えて膀胱の収縮コントロールが効かなくなり、残尿になりやすく、膀胱炎になる確率が上昇するからです。
このように、妊娠中は膀胱炎になる確率が通常より高くなるので、女性の方は特に気を付けるようにしてください。
小まめにトイレに行き排尿するようにして膀胱炎になる確率を下げましょう。
血尿に関しましては次のページも参考にしてください。
膀胱炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
いまもと泌尿器科クリニック 膀胱炎(ぼうこうえん)
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では膀胱炎の原因や治療法について考察していきました。
膀胱炎は多くの女性を悩ませる非常に厄介なものであり、民間療法ではなかなか治療ができないものとなっております。
骨折や裂傷といった外傷の場合はほとんどの人が病院に行きますが、膀胱炎といったものになると途端に病院に行きたくないと言い出す人も多いのですが、血尿といった症状が出たのならすぐに診てもらうようにしましょう。
悪化してからの方が色々と治療が面倒になってしまうので、早めに原因を特定してもらって対処してもらいましょう。
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